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肝斑とシミの違いについて。見分け方や治療方法についてもご紹介

2022.06.27シミ取り

NES駒沢クリニック 医師 吉武光太郎監修

 

年齢を重ねるごとに気になるシミ。

一言で「シミ」と言ってもシミの種類はさまざまです。

肝斑もシミの一種ですが、発症の原因や治療法は一般的なシミとは異なります。

ここでは肝斑とシミの違いや見分け方、治療法などについてご紹介します。

 

肝斑とシミの違いは?

シミにはさまざまな種類があります。

肝斑もシミの一種であり、「シミ」は肝斑やそばかすなどの総称です。

 

一般的にシミと指すものの多くは「老人性色素斑」という種類のシミです。

別名「日光黒子」という名の通り、おもな原因は紫外線によるダメージの蓄積です。

 

紫外線のダメージを受けると、肌を守るためにメラニン色素が生成されます。

通常は肌のターンオーバーによって角質が剥がれる際に、メラニン色素も一緒に排出されるのですが、年齢を重ねると肌の新陳代謝が滞り、肌表面に色素が長く沈着することでシミとなってしまうのです。

 

老人性色素斑は、日光に当たる部位ならどこでもできる可能性があります。

顔だけでなく、手足や首、背中などにも発生します。

薄茶色で、境界がはっきりとしているのが特徴です。

また、男女関係なく誰にでもできます。

 

肝斑もシミの一種ですが、その原因は解明されていません。

ホルモンのバランスやストレス、洗顔やクレンジングでの摩擦の刺激などが影響していると考えられています。

 

肝斑は男性に比べて女性の発症が多く、30~50代の女性に多く見られます。

肝斑は、おもに左右の両頬に左右対称に現れる点が大きな特徴です。

 

 

肝斑とシミ(老人性色素斑)の見分け方

肝斑とシミ(老人性色素斑)の特徴をご紹介します。

ただし、詳しく診察しなければ見分けが難しいものもありますので、可能性として参考にしてください。

 

肝斑の特徴

  • 左右の頬骨を中心に広がっている
  • ほぼ左右対称
  • ぼんやりしていて輪郭がはっきりしない
  • 光治療で濃くなった
  • 妊娠やピルの服用がきっかけで発症した

 

シミ(老人性色素斑)の特徴

  • 輪郭がはっきりしている
  • 紫外線がよく当たる場所にできている
  • 左右非対称
  • 年齢とともに濃くなってきた
  • 光治療で薄くなった

 

肝斑やシミを治す方法は?

 

肝斑の場合

一般的なレーザーは、刺激が強く、強い刺激で悪化しやすい肝斑には有効ではありません。

肌の中に停滞しているメラニンを弱い出力で少しずつ壊していく肝斑専用のレーザー治療が必要です。

また、ビタミンC・トラネキサム酸などの内服薬や、塗り薬などの外用薬を併用することもあります。

 

老人性色素斑の場合

代表的な治療法はレーザー治療です。強いレーザーでシミの色素(メラニン)を破壊して、シミを薄くします。

また、シミの状態によって光治療やビタミンC・トラネキサム酸などの内服薬を併用することもあります。

 

シミのタイプの自己判断は難しい

肝斑とシミの違いについてご紹介しましたが、人によっては複数のタイプの異なるシミを併発していることも少なくありません。

自己判断で合わない治療を行うことで、かえって肝斑が悪化してしまう可能性もあります。

 

専門の医療機関を受診し、シミの状態を正しく判断した上で適切な治療方法を選択することが症状の改善の第一歩です。

まずは医師に相談してみましょう。

 

NES駒沢クリニックの治療法

 

ピコスポット

老人性色素斑の治療に向いているのが、気になるシミやそばかすにピンポイントで照射するピコスポット。

出力の強いレーザーを照射することで、衝撃波によって色素を短時間で除去できるのが特徴です。

 

薄いシミにも反応しやすく、日本人のシミ取りには非常に適したレーザーです。

肌への負担が少なく色素沈着も起こしにくいため、ダウンタイムも最小限にできます。

 

一般的なシミやそばかすであれば、ほとんどの場合1~2回の照射で完了します。

肝斑は肌への刺激で悪化するリスクがあるため、ピコスポットでの治療ができません。

 

ピコトーニング

肝斑治療に向いているのが、低出力のレーザーを顔全体に照射することで、肝斑やくすみを改善させるピコトーニング。

肌全体のトーンを明るくし、色ムラの改善も期待できます。


ピコトーニングは弱いレーザーを繰り返し肌に当てていくため肌への負担が非常に少なく、肝斑の治療に向いています。

ピコトーニングは月1回程度の施術をおすすめしています。


肝斑がある方でレーザーをご希望の場合は、トラネキサム酸の内服は必須とさせていただいております。

ハイドロキノン・トレチノインの内服も強くお勧めしています。

 

レーザーフェイシャル

シミ・くすみ取りと同時に脱毛効果もあるのがレーザーフェイシャル。

肌のコラーゲンの産生を促進し、開いた毛穴の引き締め、美肌効果も得られます。

さらにはニキビの炎症を抑えていく効果もあります。

 

副作用・リスク

 

ピコスポット・ピコトーニング

ピコスポット後、1週間は炎症を抑える軟膏を塗布していただきます。

施術後、一時的にシミが黒くなったりかさぶたになったりする場合があります。

ピコトーニング後は少し赤みが出ることがありますが、数時間で治まります。

 

起こり得る副作用

痛み、赤み、熱感、色素沈着、色素脱失、毛嚢炎、水疱形成、肝斑の悪化

 

レーザーフェイシャル

施術後、一時的にシミが黒くなったりかさぶたを作ったりすることがあります。

 

起こり得る副作用

痛み、赤み、熱感、色素沈着、色素脱失、毛嚢炎、水疱形成、肝斑の悪化

 

料金表

ピコスポット シミ・そばかす ~5mm  1個につき 5,500円
6~10mm  1個につき 8,800円
11~20mm  1個につき 15,400円
ADM 1回 33,000円
顔あて放題 1回 99,000円
2回目(初回から半年以内) 55,000円
1回+ピコトーニング全顔1回 110,000円
ピコトーニング 全顔 初回トライアル 13,200円
1回 30,800円
5回 110,000円
10回 165,000円
20回 297,000円
ピコホワイトニング 1回 110,000円
レーザーフェイシャル 初回トライアル(女性・男性) 16,500円
1回(女性) 30,800円
5回(女性) 110,000円
1回(男性) 33,000円
5回(男性) 110,000円

 

シミ・肝斑治療はNES駒沢クリニックへ

当院ではシミ・肝斑治療の症例を積み重ねてきた医師が、患者さまお一人おひとりのシミのタイプを正確に見極め、それぞれの症状に合わせた治療法を提案しています。

気になるシミや肝斑がある方はお気軽にまずはご相談ください。

 

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