ハイフ

ハイフとは

ハイフとは、まわりの組織にダメージを与えずに超音波による熱エネルギーを皮膚深層の皮下組織やSMAS筋膜に照射し、肌のたるみを改善する治療法です。ハイフ(HIFU)は、高密度焦点式超音波治療法(High Intensity Focused Ultrasound)の略称で、高密度の超音波を1点に集中させることで照射部位を高温にします。肌のたるみの原因とされるSMAS筋膜にはたらきかけ、肌の奥からたるみを改善に導きます。一般的に効果は6ヵ月程度続くといわれています。

ハイフの仕組み

ハイフは虫眼鏡で太陽の光を集め、ピンポイントで一ヵ所だけを高温にする原理に例えられ、従来のレーザー治療では届かなかった肌の奥に照射できることが特徴です。皮下組織とその下層の表情筋の間にあって肌の土台となるSMAS筋膜にはたらきかけます。高密度の超音波を一点に集中させて照射するため、表皮にダメージはなく、ダウンタイムがほとんどありません。熱エネルギーによってダメージを受けた組織が再生する過程でコラーゲン生成を促し、皮膚深層からのリフトアップ効果が期待できます。

ハイフで期待できる効果

フェイスラインの引き締め

顔のたるみは、SMAS筋膜のゆるみが原因のひとつと考えられています。ハイフはSMAS筋膜に直接アプローチし、組織を収縮させることで肌の内側から根本的にたるみを改善に導きます。

二重あごの改善

フェイスラインや顎下の脂肪を減らすことで二重あごの改善も期待できます。ハイフを照射することによって脂肪細胞を破壊し、機能しなくなった脂肪細胞は時間をかけて体外へ排出されます。施術後2~3週間ほどかけて少しずつサイズダウンしていきます。

ほうれい線、目元のたるみの改善

ほうれい線は真皮層のコラーゲンの減少や表情筋の衰えなどにより、肌のハリや弾力が失われることによって生じると考えられています。ハイフの施術により、組織を収縮させることで、ほうれい線や目元のたるみの改善に効果が期待できます。

ハイフはこんなお悩みをもつ方におすすめ

  • 目元や目尻のたるみが気になる方
  • フェイスラインを引き締めたい方
  • 二重あごを改善したい方
  • ほうれい線やマリオネットラインが気になる方
  • メスや注射による施術を避けたい方
  • 小じわが気になる方
  • ダウンタイムが少ないリフトアップ治療を受けたい方

ハイフのメリット・デメリット

ハイフのメリット

治療が短時間

ハイフの施術時間は、顔全体で40分程度です。たるみ改善目的の場合、6ヵ月に1回の施術をおすすめしています。

変化を実感しやすい

ハイフは皮下組織やSMAS筋膜へ直接アプローチするため、施術直後から肌のリフトアップ効果を実感される方が多いです。また肌が再構築される1~3ヵ月の間にコラーゲンが生成され、肌のハリやツヤのアップも期待できます。

傷跡が残らない

リフトアップ治療には切開リフトやスレッドリフトなどがあり、効果は高いですが傷跡が残ったり、長いダウンタイムがあります。。一方で、ハイフはメスを使用しないため施術部位に傷跡が残りません。ダウンタイムもほとんどありません。

肌へのダメージが少ない

ハイフは肌表面への負担が少ないことが特徴です。そのため、ダウンタイムも少なく、施術直後からメイクをしてお帰りいただけます。

ハイフのデメリット

痛みがある

ハイフは照射部位によって痛みを感じることがあります。チクチクするような痛み、骨に響くような痛みなど、感じ方には個人差があります。痛みを強く感じる場合は出力を調整したり、笑気麻酔をご使用いただくことも可能です。ご不安な方はお気軽にご相談ください。

ハイフにおける当院の特徴

専門医が患者様に最適な治療を診断

当院では経験豊富な形成外科専門医が患者様ひとりひとりの肌を診て、患者様と相談して治療方法を選択します。治療の途中で不安なことがあれば、いつでもご相談いただけます。

医師の技術と専門知識による施術

当院で採用している医療ハイフは、エステサロンや整骨院などで使用している機器と異なります。医療ハイフは超音波を皮下組織やSMAS筋膜に照射して熱変性を生じさせるため、施術者の技術や専門知識が必要です。

2種類のカートリッジを使用

当院ではドット式とライナー(リニア)式の2つのカートリッジを使用しています。ドット式は点で焦点を合わせてエネルギーを照射するため、一ヵ所に対してより強い効果が期待できます。一方でライナー(リニア)式は線状に焦点を合わせるため、ドット式と比較して広範囲に照射することが可能です。ライナー(リニア)式カートリッジは脂肪減少目的の照射部位に主に使用します。

ドクターから一言

ハイフはダウンタイムがほとんどないため、美容医療が初めての方にもおすすめできる治療です。定期的に治療を受けることで将来的なたるみの予防にもつながります。スタッフ人気も高い施術ですので、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。

料金表

部位 ショット数 通常価格
全顔 770 88,000円
フェイスライン 600 77,000円
300 44,000円
二重あご 300 38,500円
ほうれい線 340 46,200円
目元 110 22,000円

施術の流れ

1.カウンセリング・診察

カウンセラーとドクターが丁寧に診察し、お悩みに応じてご提案させていただきます。

2.写真撮影

カルテ記録保存用に写真をお撮りします。モニター様の契約をされない限り、外部に流出させることはございません。ご安心ください。

3.洗顔

施術前にまずお顔の皮脂汚れやお化粧を落としていただきます。

4.施術

気になる部分に照射していきます。低出力から少しずつ出力を上げていきます。

5.クーリング・アフターケア

施術メニューや施術後の肌状態に合わせて、クーリングや保湿のアフターケアを行い、終了となります。

施術後の経過とリスク

ハイフの主な副作用や注意点として、以下のような点があげられます。また、ハイフの効果や反応には個人差があります。気になる症状がある場合はご相談ください。

  • ハイフの副作用として、施術後に赤みや腫れ、ほてり、内出血などを生じることがあります。
  • まれに神経損傷を生じることがあります。
  • 肌のヒリヒリ感や赤みが生じることがあります。
  • 施術後はすぐにメイクが可能で、シャワーは当日から可能です。
  • 当日の長時間の入浴やサウナ、激しい運動、飲酒はお控えください。
  • 施術直後は赤みが生じることがありますが、数時間で治まります。
  • 施術後は肌が敏感になっているため、十分な紫外線対策をしてください。

以下に該当する方は、施術をお控えいただく場合があります。必ず事前にご相談ください。

  • 妊娠中、または授乳中の方
  • 過度な日焼けをしている方
  • 重度の心臓疾患がある方
  • 治療部位に金属が入っている方
  • 膠原病などの自己免疫性疾患がある方
  • 出血性疾患のある方
  • 糖尿病、または糖尿病による合併症がある方
  • ケロイド体質の方
  • 最近、脂肪注入やヒアルロン酸注入をした方
  • ペースメーカーなどの埋込式医療器具を使用中の方
  • 薬物中毒、アルコール中毒など、精神神経症がある方

※ハイフについて
・当院で採用しているハイフは、医薬品医療機器等法上の国内の承認を得ていません。
・国内の承認医薬品等の有無について、他に同程度の性能を有する国内承認医療機器はありません。
・当院では医師の判断の下、個人輸入しています。医学的知見のない個人輸入は推奨していません。
・詳細は、以下のリンクからご覧ください。
個人輸入において注意すべき医薬品等について

FQA

ハイフに痛みはありますか?

ハイフは熱エネルギーを皮下深層に照射するため、痛みを感じることがあります。チクチクするような痛み、骨に近い額などは骨に響くような痛みを感じる場合もあります。痛みが強い場合は強さを調節することもできます。痛みに弱い方、施術中に痛みが我慢できない方は医師へご相談ください。

ハイフの施術後に注意することはありますか?

ハイフは外科手術ではないため、ダウンタイムはほとんどありません。施術後にメイクや洗顔をしてお帰りいただけます。

ハイフは何回くらいの施術で効果が期待できますか?

一般的に、1回の施術で半年程度効果が持続するといわれています。ハイフは、エネルギーの照射により皮下組織や筋膜に熱変性を起こして組織が収縮するため、肌のリフトアップにつながります。線維芽細胞などのはたらきにより1~2ヵ月かけて組織を新たに構築していくため、約1ヵ月後から徐々に肌のハリが出てくると考えられます。
二重あごの改善や脂肪を減らす目的の場合は、3回以上施術を受けた方が効果を実感しやすくなります。

ハイフの治療頻度はどのくらいですか?

リフトアップ目的であれば半年に1回程度、二重あごの改善や脂肪を減らす目的であれば2週間おきに3回以上の施術をお勧めしています。

照射部位が肌荒れしている場合、照射は可能ですか?

皮膚炎を治療中の方、肌荒れの程度がひどいと判断した場合はお休みしていただくことがあります。

記事執筆者
代表理事 吉武 光太郎

一般社団法人SMAPPY 代表理事

吉武 光太郎よしたけ こうたろう

資格・所属学会

  • 形成外科医
  • 日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会
  • 日本褥瘡学会
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