粉瘤

粉瘤の治療はNES駒沢クリニック

粉瘤とは

粉瘤はアテローマ・アテロームとも言われる良性の腫瘍です。
毛穴に由来する皮膚の成分が毛穴に入り込んで、皮膚の中でターンオーバーを繰り返し膜に包まれた垢が溜まっていきます。
幼児にはないですが、その他の方には頭の先から足の裏までどこでもできます。
よくできる場所は、耳の裏や脇であったり、背中やおしりであることが多いです。
中身は垢ですので、時にとても臭い匂いを発します。患者様の中には脂肪の塊かもと思っている方もいらっしゃいます。放っておいても自然治癒して小さくなることはなく、時間と共に大きくなります。
粉瘤(アテローム)の本体は膜ですので、その膜を取り切らないと再度出てきてしまうこともあります。
治療は保険適用で可能です。

粉瘤とは

見た目はできものの真ん中に黒い毛穴のようなもの(コメドやデレと言います)があることが殆どです。
ご自身で絞り出していると黒い穴は真ん中ではなくずれています。また絞り出していると形も丸ではなく楕円形であったり歪で粉瘤の膜自体が正常組織と癒着を起こしてしまいます。
触った感じとしては、ゴム栓のような弾力のある硬さの感覚があります。

粉瘤 痛い!

切開排膿前
切開排膿後

炎症がうちは切除手術をお勧めしません。その理由は、粉瘤の膜と正常組織との境がはっきりしなくなるため粉瘤の本体の膜を取り残し再発する可能性が高くやることと、また炎症物質が周囲に及んでおり傷が開きやすくなること、手術跡が大きくなることから、炎症のある粉瘤の当日の切除手術はせずに、炎症後2ヶ月以降での切除か、炎症が起きる前に切除することがおすすめです。

どのタイミングで手術がいいの?

ではどのタイミングで切除するのがよろしいのでしょうか。
それは、炎症が起きる前か、炎症起きた後に2ヶ月経過してからの日帰りの切除手術をお勧めします。
炎症が起きる前でしたらくり抜き法が可能なので傷を小さく手術ができることができます。炎症後2ヶ月が経過して手術する場合も、炎症が引いて腫瘍が小さくなっているので切除手術する傷も小さくなるためです。

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粉瘤の手術の仕方

炎症が起きたことがない粉瘤と炎症のあった粉瘤とでは治し方が変わってきます。
炎症が起きたことがない粉瘤では、瘢痕が起きていないため粉瘤と周囲正常組織との癒着が起きていないため、くり抜いて小さく切ることで傷跡が小さく手術することが可能です。
一方、炎症のあった粉瘤は、粉瘤と周囲正常組織を瘢痕で剥がすことができないので、切除手術で瘢痕組織ごと切り取ってくる必要があります。

炎症が起きたことがない粉瘤の治し方

くり抜き法

~くり抜き法~

NES駒沢クリニック美容では炎症を起こしていない粉瘤に対して、痛みの少ない傷跡が小さいNES式くり抜き法(日帰り手術)を行なっています。NES式くり抜き法とは、痛みの少ない小さな切開で手術を行うものです。細い針を使用して局所麻酔後に粉瘤の皮膚表面にある小さな凹みを含めるように、直径2〜5mmの丸型のメス(パンチ)で小さく皮膚を切り取ります。中身の垢を袋ごと除去し、内部を洗って、手術用の糸で縫合をしてガーゼ保護をして手術を終了します。くり抜いた小さい手術創は1週間ほど抜糸になります。手術跡が目立たなくなるまで約6ヶ月ほどかかるので、この期間は日焼けをしないように遮光することが大切です。日焼けをしないことで傷跡が目立ちにくくなり易くなります。

くり抜き法イメージ図

炎症のあった粉瘤の治し方

炎症のあった粉瘤

~切除法~

炎症をおこしたことのある粉瘤(過去に痛かったり、痒かったり、赤みがあったり、潰したりしたことのある粉瘤)や直径2〜3cmを超える大きさの粉瘤は切除手術(日帰り手術)の適応となります。切除法は、局所麻酔後に紡錘形にメスで皮膚を切り、袋ごと粉瘤を除去し、2層皮膚を縫合する方法です。(真皮と表皮を手術用の糸で縫合します。)
1週間前後で抜糸となり、それまでは手術創を泡石鹸で撫でるように洗浄しガーゼ保護をする処置を1日1回行なっていただきます。傷痕のサイズはくり抜き法よりは長くなりますが、一本の線状に治るため目立ちにくく、生傷も早く治ります。手術痕が目立たなくなるまで約6ヶ月ほどかかります。傷跡が治りきるまでの期間はくり抜き法と変わりありません。

切除する流れ

STEP1

切除する流れ1

STEP2

麻酔の注射をした後に、紡錘形といってラグビーボール状に皮膚を切開します。

切除する流れ2

STEP3

粉瘤を切除した後に、2層に縫合します。30分程度の手術時間で日帰りで行います。抜糸は約1週間後に行います。

切除する流れ3

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粉瘤の手術跡の傷跡が気になる

粉瘤を手術をする前に多くの方が気にしていることは、手術跡の傷跡が気になることです。手術の皮膚切開は基本、最も皮膚の緊張がかからない方向(RSTL)に沿って切って縫合すれば、手術跡の傷跡が目立って残ることはありません。半年から一年かけて傷跡が成熟し、手術跡の傷跡も徐々に目立たなくなっていきます。

形成外科医はRSTLを熟知しており、手術跡の傷跡が極力目立たなくするように手術することができます。

NES駒沢クリニックでは形成外科医が保険適用の粉瘤手術を行っています。

粉瘤は何科に受診すればいいの?

粉瘤の治療は形成外科に受診しましょう。粉瘤は切除しないとなくならないです。皮膚を切除するのは形成外科が専門とする分野で綺麗な傷跡で治療可能だからです。

NES駒沢クリニック形成外科・美容の特徴

形成外科専門医が手術しています。

キズとキズ跡のスペシャリストです。切る方向、皮膚の扱い方、縫い方それぞれに専門的な知識と技術を持って対応します。

痛みの少ない日帰り手術

細い針で局所麻酔の注射をして、刺す時の痛みを極力少なくしています。

小さい切開線で日帰り手術

取り残しがない可能な範囲で小さい切開線で手術を行います。

電気メスでしっかりと止血します。

NES駒沢クリニック形成外科・美容では電気メスを導入しているため、止血する必要がある出血は電気メスでしっかりと止血します。

皮膚は真皮と表皮の2層で丁寧に縫合します。

紡錘形で切除した場合、傷跡が綺麗になるように皮膚を真皮と表皮の2層で縫合します。

顔用と体用の糸を区別して使用しています。

体の部位によって、使用する糸の太さを変えます。それによりスーチャーマークという糸の縫い跡を作らなくします。

粉瘤日帰り手術費用

保険適用の手術です。サイズによって手術費用は異なります。
一番小さいサイズ(顔だど2cm未満、体だと3cm未満)で3割負担の場合、手術当日は1万円前後のお支払いになります。

FQA

粉瘤の手術は当日できますか?

術前採血をしてからの手術になりますので、基本後日をご案内しています。手術は日帰りで行います。30分程度で手術終了いたします。

突然腫れて大きくなったのですが、切除できますか?

突然腫れてきた粉瘤の場合、炎症を起こしている可能性があります。その場合は切除ではなく切開排膿と行って膿を出して炎症を引かせるための対症療法を当日することになります。

粉瘤が痛くて眠れないのですがどうしたらいいですか?

炎症を起こしてしまっている粉瘤なので、切開排膿をすることをお勧めします。膿を出すと痛みが引きやすくなります。

粉瘤で黒い塊が見えるのですがなんでしょうか?

皮膚表面から見えている黒い塊は、内部に透けている垢の塊です。

粉瘤の治し方はどうやるのでしょうか?

保険適用の切除手術で治療を行います。絞り出してしまう方がいらっしゃいますが、根治的に取り出せないためまた炎症が起きてしまうため、形成外科のいる病院で保険適用の手術で切除することがおすすめです。

粉瘤は何科に受診すればいいのでしょうか?

皮膚科でも診ることはできますが、形成外科が手術をした方が綺麗な傷跡として治療が可能なので、形成外科のいる病院で切除手術やくりぬき法を受けられることをおすすめします。NES駒沢クリニックでは形成外科医が手術を行なっています。

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記事執筆者
代表理事 吉武 光太郎

一般社団法人SMAPPY 代表理事

吉武 光太郎よしたけ こうたろう

資格・所属学会

  • 形成外科医
  • 日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会
  • 日本褥瘡学会
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