エレクトロポレーション(ケアシス)

エレクトロポレーションとは

通常、皮膚表面には細胞がすき間なく並び、外部からの細菌や刺激などから体を守っています。 また普段のスキンケアでは、化粧水や乳液などの成分は角層と呼ばれる皮膚表面までしか浸透しません。 エレクトロポレーションとは、皮膚表面に電気を流して一時的に細胞間に小さなすき間を作ることにより、 美容成分を肌の奥に浸透させるための施術です。 イオン導入の場合には、分子が大きいために浸透させることが難しかったヒアルロン酸や成長因子も、 エレクトロポレーションでは肌の奥まで直接浸透させることが可能と考えられています。 また、皮膚表面に物理的に穴を開けるダーマペンなどと異なり、皮膚表面に傷をつけないため、 痛みやダウンタイムがほとんどないことも特徴です。

イオン導入とは

エレクトロポレーションは、電気の力を利用して細胞間にすき間を作ることで美容成分を浸透させる施術です。 一方、イオン導入は細胞間にすき間を作るのではなく、微弱な電流を流すことでバリアを通り抜け、美容成分を浸透させます。 皮膚は表皮・真皮・皮下組織と大きく3つにわけられ、表皮はさらに外側から角層、顆粒層、有棘層、基底層という4つの層から構成されています。 肌の角層は酸性で陽イオン(+)が多くなっているのに対し、顆粒層はアルカリ性に保たれ、陰イオン(-)を帯びています。 そのため、角層と顆粒層はお互いに反発し合って電気の膜ができ、美容成分が角層から奥深くまで浸透しないと考えられています。 イオン導入では、微弱な電流を流すことにより、角層と顆粒層を中性に傾けてお互いの反発を弱め、 電気の膜のはたらきを低下させて美容成分を角層よりも奥深くまで浸透させます。

エレクトロポレーションとイオン導入の違い

エレクトロポレーションもイオン導入も、電気の力を利用することで美容成分を浸透させるための施術です。 エレクトロポレーションは細胞間にすき間を作って美容成分を浸透させるため、ヒアルロン酸など、高分子の成分も浸透させることができます。 一方、イオン導入は電気の膜のはたらきを弱めて浸透させるため、高分子の美容成分を浸透させることはできないとされています。 エレクトロポレーションは高分子の成分も浸透させることが可能であることから、イオン導入よりも約20倍効果が高いといわれています。

エレクトロポレーションで使用する導入薬剤

当院で導入している薬剤には、スタンダード(レナトス:ビタミンC・トラネキサム酸・ヒアルロン酸)やプレミアム(ペップビュー:7種類の成長因子)の薬剤のほか、 お好みでプラセンタなどを追加いただけます。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は体内にもともと存在している成分で、肌の水分保持や柔軟性を保つ役割があります。 ヒアルロン酸を浸透させることにより、皮膚に潤いを与えます。 また肌のバリア機能を高めることで、乾燥によって引き起こされるしわやたるみなどを改善します。

ビタミンC

ビタミンCは抗炎症作用や抗酸化作用があるとされ、コラーゲンの生成をサポートし、毛穴の開きやニキビ、シミやしわなどを改善します。 シミの原因とされるメラニンの生成を抑えるため、シミの色素沈着などにも効果が期待できます。

トラネキサム酸

トラネキサム酸は抗アレルギー作用・抗炎症作用があるとされ、湿疹などの治療に使用されています。 またメラニンの生成を抑制するため、肝斑に効果的とされます。また、肌の腫れや赤みを抑え、肌荒れにも効果が期待できます。

成長因子(ペップビュー)

成長因子とは、幹細胞培養液から抽出されています、肌の回復と再生に有効な7種類の成長因子高濃度配合されています。細胞の成長を促進させる成分を数種類含み、肌のしわやたるみ、毛穴の開きやニキビ痕を改善します。

プラセンタ

プラセンタは肌のターンオーバーの促進や肌にハリ・ツヤを与える成長因子のほか、アミノ酸やミネラルなども多く含んでいます。 皮膚の細胞を活性化するため、肌のしわやたるみの改善やハリ感アップも期待できます。

エレクトロポレーションはこんなお悩みがある方におすすめ

  • しわやたるみが気になる
  • シミやくすみが気になる
  • 肝斑が気になる
  • 肌にハリ・ツヤを与えたい
  • 毛穴の開きを改善したい
  • 肌にうるおいを与え、肌質を改善したい
  • ニキビやニキビ痕を改善したい
  • 痛みや刺激のある治療は避けたい

エレクトロポレーションにおける当院の特徴

NES駒沢クリニックのケアシスSを使っています

エレクトロポレーションで人気のあるケアシスSを導入しています。短いパルスの電気を流して角質細胞の細胞膜に電気孔を開け、イオン導入の20倍以上の浸透力で有効成分を肌の奥深くまで浸透させます。また、ケアシスSは皮膚との接触している金属のバーを45℃から-20℃まで調整することができ、温冷を加えることで血管が収縮し、導入した薬剤が皮膚に長時間とどまり効果をさらに高めます。

 

専門医が患者様に最適な治療を診断

当院では経験豊富な形成外科専門医が患者様ひとりひとりの肌を診て、患者様と相談して治療方法を選択します。 治療の途中で不安なことがあれば、いつでもご相談いただけます。

お好みの導入薬剤を選べる

当院では、導入薬剤を患者さまにカクテルしていただくことが可能です。 ヒアルロン酸・ビタミンC・トラネキサム酸が入ったスタンダードの薬剤に、ビタミンCやプラセンタなどを追加いただけます。 またプレミアム薬剤では、ペップビューの成長因子をご用意しています。

ドクターから一言

エレクトロポレーションは各種レーザー治療やアクアピーリング、ケミカルピーリングなどの施術と組み合わせることをお勧めしています。 施術後の鎮静とともに、より効果的に美容成分を導入できます。 肌が敏感でレーザーなどの治療が心配という方には単独で受けていただくことも可能です。 ぜひ一度カウンセリングにお越しください。

料金表

エレクトロポレーション スタンダード(ビタミンC、トラネキサム酸、ヒアルロン酸)(レナトス) 9,900円
プレミアム(成長因子)(ペップビュー) 16,500円
追加ビタミンC 3,300円
追加トラネキサム酸 3,300円
追加プラセンタ 3,300円
追加ビタミンB 3,300円
エレクトロポレーション(他の施術に併用) スタンダード(ビタミンC、トラネキサム酸、ヒアルロン酸)(レナトス) 1回 5,500円
5回 22,000円
プレミアム(成長因子)(ペップビュー) 1回 8,800円
5回 35,200円

施術の流れ

1.カウンセリング・診察

カウンセラーとドクターが丁寧に診察し、お悩みに応じてご提案させていただきます。 治療方法や施術の注意点などをご説明しますので、気になる点や不安なことはなんでもご相談ください。

2.写真撮影

カルテ記録保存用に写真をお撮りします。 モニター様の契約をされない限り、外部に流出させることはございません。ご安心ください。

3.洗顔

施術前に、まずお顔の皮脂汚れやお化粧を落としていただきます。

4.施術

ご希望の美容成分をお選びいただき、施術を行います。 皮膚表面に電気を流すため、ピリピリとした感覚を覚えることがあります。 施術中に痛みや違和感がある場合は、すぐにお伝えください。

5.アフターケア

施術メニューや施術後の肌状態に合わせて保湿等のアフターケアを行い、終了となります。

施術後の経過とリスク

  • 施術中は電気により、ピリピリと感じることがあります。
  • 使用する美容成分によっては、アレルギー反応により、肌に赤みやむくみが出ることがあります。
  • メイクや洗顔は当日より可能です。
  • 運動や飲酒、入浴は当日より可能です。

以下に該当する方は、施術をお控えいただく場合があります。事前にご相談ください。

  • 妊娠中または授乳中の方
  • 金属製のプレートやペースメーカーを使用している方
  • 過去3ヵ月以内に他の美容医療を受けた方
  • 肌トラブルや施術部位に皮膚疾患がある方

FQA

痛みはありますか?

エレクトロポレーションは皮膚表面に電気を流すため、電気の刺激によりピリピリすることがあります。 個人差はありますが、通常、痛みは感じません。

エレクトロポレーションだけで効果を実感できますか?

個人差はありますが、エレクトロポレーションはイオン導入の約20倍の効果があるといわれています。 そのため、エレクトロポレーションのみの施術でも効果を実感しやすいと考えられますが、 レーザー治療やピーリングなどと組み合わせて治療を行うことで、より高い効果が期待できます。

エレクトロポレーションの特徴はなんですか?

ダーマペンなど、針で物理的に肌に穴を空けて美容成分を浸透させる場合には痛みを伴います。 一方、エレクトロポレーションは個人差はありますが、通常は痛みはなく、 イオン導入では浸透させることが難しかった高分子のヒアルロン酸なども肌の奥まで浸透させることが可能と考えられています。

何回目の施術から効果が実感できますか?

1回で効果を実感できる方もいますが、個人差があります。 当院では、2週間に1回程度の間隔で4~6回の施術をおすすめしています。

※ケアシスについて
・当院で使用しているケアシスは、国内において未承認医療機器です。
・ケアシスは、当院では医師の判断の下、国内販売代理店経由で購入しています。医学的知見のない個人輸入は推奨していません。
・個人輸入における厚生労働省からの案内は、以下のリンクからご覧ください。
個人輸入において注意すべき医薬品等について

記事執筆者
代表理事 吉武 光太郎

一般社団法人SMAPPY 代表理事

吉武 光太郎よしたけ こうたろう

資格・所属学会

  • 形成外科医
  • 日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会
  • 日本褥瘡学会
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