電気焼灼

電気焼灼とは

電気焼灼とは、電気メスの高周波電流によってイボやホクロを焼灼して除去する治療法です。メラニン色素などに反応するのではなく、組織との接触によって高熱を発生させて取り除きます。短時間でイボやホクロを除去でき、ダウンタイムも短いため、あまりダウンタイムが取れない方に適しています。施術後、患部に凹みがみられますが、時間とともに皮膚が再生することで少しずつ平らな状態になります。皮膚が隆起して生じている脂漏性角化症やホクロなどに適しています。

電気焼灼に効果的な疾患

脂漏性角化症

20歳代から生じ、中年以降の顔や頭、体幹などで徐々に数が増えてくる良性腫瘍のイボです。特に顔に多く発生しますが、体のどこにでもできます。加齢に伴い、直径1~2mm程度の褐色斑~黒褐色のイボがみられ、2cmほどまで大きくなるケースもあります。炎症を引き起こした場合にはかゆみや赤みが出る場合もあります。
触ると膨らんでいる、厚みがあるシミのほとんどは脂漏性角化症です。

母斑細胞母斑(色素性母斑)

母斑細胞母斑は、色素性母斑ともいい、一般的にはホクロと呼ばれています。母斑細胞母斑は母斑細胞と呼ばれる色素細胞が増殖し、皮膚が隆起してホクロとなります。生まれつき発生する先天性のタイプや年を重ねてから生じるものなどさまざまです。多くは褐色や黒色で、まれに硬毛が生えることもあります。

電気焼灼の特徴

電気焼灼は基本的に1回で施術が終了します。施術前に局所麻酔をするため、施術中の痛みはほとんどなく、施術したところの傷跡も数ヶ月後には目立たなくなることが特徴です。また、レーザー治療と比較して熱エネルギーが発生するためわずかに残ったホクロやイボの細胞も破壊されやすく、再発の心配は少ないとされています。当院では施術の方法やリスクも丁寧に説明し、ご納得いただいたうえで施術を進めます。

電気焼灼のメリット・デメリット

メリット

  • 短時間で手術が完了する
  • 局所麻酔をするため、施術中の痛みはほとんど感じない
  • 保護テープの上からメイクが可能
  • 施術した傷口が成熟後に傷跡が目立ちにくい

デメリット

  • 施術後に焦げが残る場合がある
  • 大きなホクロを除去する場合、凹みものこることがある
  • 大きさや深さによっては、1回の施術で取り切れないことがある

電気焼灼はこんなお悩みをもつ方におすすめ

  • イボやホクロが気になる
  • 目立っているホクロやイボを除去したい
  • 細かいホクロが複数あって悩んでいる
  • 首や胸まわりの細かいイボを取りたい
  • 傷跡をほとんど残さずにイボやホクロを取りたい
  • 通院回数は最小限にしてイボやホクロを除去したい
  • 赤い点(老人性血管腫)を取りたい

電気焼灼における当院の特徴

専門医が患者様に最適な治療を診断

当院では経験豊富な形成外科専門医が患者様ひとりひとりの肌を診て、患者様と相談して治療方法を選択します。治療の途中で不安なことがあれば、いつでもご相談いただけます。

短時間でイボやホクロの除去が可能

当院における電気焼灼では、5~15分と短時間でイボやホクロを綺麗に除去することが可能です。万一、再発した場合でも、半年以内に医師が再発と判断した場合には、施術料は無料で再施術を行っています。

料金表

電気焼灼 ホクロ・脂腺増殖症・*老人性血管腫(*3mmまで対応) ≦3mm 8,800円
3.1<〜≦5 13,200円
5.1<〜≦10 16,500円
イボ 1mmにつき 2,200円

施術の流れ

1.診察・カウンセリング

イボやホクロの診察をし、大きさや悪性の可能性がないかを確認します。同意書の説明と処置日の予約を行います。(当日施術可能な場合もございますのでお問合せください。)

2.施術

処置当日は、局所麻酔を行います。イボやホクロの大きさ、個数によって異なりますが、5~15分程度で治療は終了します。

3.アフターケア

施術当日から洗顔や入浴が可能です。患部の皮膚がふさがるまで1~2週間かかるため、それまでは保護テープを貼る処置をしていただきます。保護テープは医療版の高機能なハイドロコロイドテープです。新しい皮膚は非常に敏感で紫外線の影響を受けやすいため、テープの処置が終わった後は紫外線対策を十分に行ってください。

施術後の経過とリスク

電気焼灼によるイボやホクロの除去の経過、効果には個人差があります。電気焼灼した部位は一時的に凹んだ傷になります。病変の深さにもよりますが、術後数週間〜数か月かけてくぼみがなくなっていきます。

電気焼灼のリスクやダウンタイムは、主に以下のようなことが考えられます。

  • ダウンタイムは1~2週間程度です。傷口がふさがるまで、傷を治すためのテープを貼ってください。
  • 施術直後は皮膚が凹んだ傷になります。傷がふさがった後も凹みが残ることがありますが、時間とともに回復していきます。
  • 患部にしばらく赤みが残ります。数か月かけて薄くなっていきます。
  • 局所麻酔の注射によって内出血や腫れが生じる場合がありますが一時的です。
  • ホクロの深さによって、1回の施術で取り切れない可能性があります。
  • イボやホクロは再発することがあります。施術後半年以内に医師が再発と判断した場合、施術料は無料で再施術させていただきます(テープ代や受診料は別途発生しますのでご了承ください)。
  • 施術当日からシャワーが可能です。
  • 施術当日から、患部以外のメイクが可能です。
  • 治療後、半年程度は日焼けに注意してください。
  • 妊娠中または授乳中の方は施術をお控えください。

ドクターから一言

ほくろ取り、イボ取りは気軽にできる人気の施術です。 当日施術も可能なことがあるのでお気軽にご相談ください。

FQA

施術中に痛みはありますか?

施術前に局所麻酔を行います。局所麻酔の際に痛みを感じますが施術をする際に痛みを感じることはありません。

イボやホクロが再発することはありますか?

1回の施術で取り切った場合でも、細胞レベルで組織が残っているとイボやホクロは再発する可能性があります。施術後半年以内に医師が再発と判断した場合、施術料は無料で再施術させていただきます。(テープ代や受診料は別途発生しますのでご了承ください)

保護テープを貼る期間はどのくらいですか?

傷口が治るまで医療用の高機能な保護テープを貼っていただきます。ダウンタイムは1~2週間です。

施術後に気をつけることはありますか?

施術後は患部が刺激に弱い状態となっています。日焼け止めを塗る、帽子や日傘を活用するなど、紫外線対策を十分に行ってください。

記事執筆者
代表理事 吉武 光太郎

一般社団法人SMAPPY 代表理事

吉武 光太郎よしたけ こうたろう

資格・所属学会

  • 形成外科医
  • 日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会
  • 日本褥瘡学会
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