ネス駒沢クリニックからのスタッフコラムColumn

クマ取りのデメリットとは?注意点やダウンタイムの経過も解説

2025.07.17目の下のクマ・たるみ取り

クマ取りに興味はあるけれど「ダウンタイムはどれくらい?」「失敗したら怖い」と不安を感じていませんか?

施術のデメリットや注意点を事前に理解しておくことで、安心して治療に臨めます。

本記事では、クマ取りの主なデメリットやダウンタイムの経過、失敗しないクリニック選びのポイントまで、わかりやすく解説します。ぜひ、最後までご覧ください。

クマ取りの主なデメリット

クマ取りは目元の印象を改善する施術ですが、事前に知っておきたいいくつかのデメリットもあります。ひとつずつ見ていきましょう。

1.ダウンタイムが発生する

下まぶたは、皮膚が薄くデリケートな部分です。通常、クマ取りの施術後は1週間〜1カ月程度のダウンタイムが発生します。

しかし、ダウンタイムは回復のために必要な自然なプロセスであり、適切な施術が行われた証拠ともいえます。2021年に行われた研究では、術後の腫れや赤みは1週間程度で落ち着き、1カ月後にはほとんどの症状が改善したと報告されました。[1]

2.腫れや内出血が起こる

クマ取りの施術後数日間は、腫れや内出血が見られることが多いです。とくに、目の下は血流が豊富なため、現れやすい傾向があります。

ただし、症状は一時的であり、冷却することなどで数日〜2週間程度で目立たなくなるケースがほとんどです。多くの場合は、メイクでカバーできる程度まで回復します。[1]

3.色素沈着や傷跡が残る可能性がある

体質や施術後のケア状況によっては、まれに皮膚に色素沈着や軽度の瘢痕(きずあと)が残る可能性があります。とくに、炎症後色素沈着は肌が敏感な方に起こりやすいため、施術後の日焼け対策や適切なスキンケアが重要です。

リスクも踏まえ、信頼できるクリニックで自分に合った治療法を選ぶことが大切です。

クマ取りのダウンタイムの経過と症状の変化

クマ取りの施術後は、一時的な腫れや内出血などのダウンタイムがあります。しかし、適切なケアを行うことで、多くは短期間で改善していきます。

ここでは、クマ取りのダウンタイムの経過と症状の変化を見ていきましょう。

当日~翌日

施術直後から軽度〜中等度の腫れや赤みが現れ、目の下が重く感じることがあります。手術翌日が、一番腫れがひどいことが多いです。冷却することで腫れを抑えられ、一般的に痛みはほとんどありません。

1週間後

内出血は黄色っぽく変化し、腫れも次第に引いてきます。日常生活への復帰や外出も可能となり、多くの方がメイクで十分にカバーできる状態になります。

2週間後

腫れや内出血はほとんど目立たなくなり、見た目がかなり自然な印象になる時期です。軽い違和感を覚える場合もありますが、周囲の人に気づかれることは少なくなります。

1カ月後

腫れやむくみなどの症状は、ほぼ消失する時期です。クマ取り後のダウンタイムは段階的に症状が改善され、約1ヶ月で完成に近い自然な仕上がりが期待できます。

2024年の研究でも、経結膜的なクマ取り後の腫れや皮膚の回復は早く、短期間で自然な外見に戻ることが確認されました。[2]

クマ取り後のダウンタイムについては「クマ取り後の術後経過とダウンタイムについて」でも詳しく解説しています。こちらも参考にご覧ください。

クマ取りの施術前後に知っておきたい注意点

クマ取りを効果的に行うためには、注意点をしっかり理解しておくことが大切です。施術前後に知っておきたいことを、それぞれ見ていきましょう。

施術前の注意点

  • 血行促進作用のある薬やサプリを控える:出血のリスクを避けるため、抗血栓薬やサプリメント(ビタミンE、魚油など)の使用を一時的に中止する
  • 禁煙:タバコは傷の治りを遅らせるため、可能であれば禁煙する
  • 医師にドライアイなど眼科疾患の既往歴や内服薬の有無を正確に伝える

施術後の注意点

  • 冷却:施術後は腫れや内出血を抑えるために、保冷剤をガーゼで包んで目元に当てるなどクーリングする
  • 安静:数日間は激しい運動や飲酒を控え、安静に過ごす
  • 紫外線対策:日焼けは色素沈着の原因になるため、日焼け止めや帽子・日傘など紫外線対策を行う

基本的なケアを心がけることでトラブルを防ぎ、自然で美しい仕上がりが期待できます。[3]

クマ取りのクリニック選びで失敗しない3つのポイント

クマ取りで満足のいく結果を得るためには、クリニック選びが大切です。ポイントを押さえて、信頼できるクリニックを選びましょう。

1.医師の経験や実績を確認する

目元の皮膚は非常に薄く、1~2mm程度の誤差が仕上がりに影響するため、繊細な技術が求められます。[4]経験豊富な医師であれば症例数が多く、満足度の高い結果につながる可能性があるでしょう。クリニック公式サイトなどで、医師の経験や実績について確認してみることをおすすめします。

2.アフターケア体制

ダウンタイム中に、腫れや内出血が出る場合もあります。万一のトラブルにも迅速に対応できるクリニックを選ぶことで、不安が軽減されるでしょう。施術後の定期的な診察や連絡手段など、フォロー体制を確認しておくと安心です。

3.丁寧なカウンセリング

クマの状態や原因、適切な施術法を、医師と一緒にしっかり見極めることが失敗を防ぐ鍵となります。リスクやダウンタイム、効果の限界などについても、誠実に説明してくれる医師を選ぶと良いでしょう。

クマ取りで失敗しないためのポイントについては「目の下のクマやたるみ取りで後悔しないためには?」でも詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にご覧ください。

おすすめのクマ取り治療

クマの原因は脂肪のふくらみやくぼみ、たるみなどいくつかの要因があるため、状態に応じた治療法を選択することが重要です。

1.脱脂

脱脂(経結膜脱脂法)は下まぶたの裏側から眼窩脂肪を除去する手術で、皮膚表面に傷が残りません。ダウンタイムは比較的短く、1〜2週間で落ち着くことが多いです。主に、若年層や皮膚のたるみが少ない方に適しています。[5]

2.裏ハムラ法

裏ハムラ法は、単に脂肪を除去するのではなく、くぼみに脂肪群を再配置してなだらかに整える手術です。ふくらみとくぼみの両方がある影クマに有効とされ、より自然な印象を目指せます。

3.目の下のたるみ取り

目の下のたるみ取りは、皮膚のたるみが強い場合に適応となります。下まぶたの皮膚を切開し、余剰皮膚の除去と同時に脂肪処理を行うため、年齢を重ねた方や皮膚のゆるみが目立つ方に適しています。

ネス駒沢クリニック 形成外科・皮膚科・美容のクマ取り治療の特徴

当院では、クマ取りの症例経験豊富な形成外科学会認定専門医による高い技術力と、患者さま一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングが特徴です。

施術中は座位で仕上がりを確認し、脂肪注入が必要な場合は追加費用なしで行うなど、バランスの取れた自然な印象の仕上がりを追求しています。

また、極細の注射針や電気メスを使用し、痛みやダウンタイムの軽減にも配慮しています。施術後に不明点や不安なことがある場合は、電話やLINEでもご相談いただけます。安心して治療を受けられる環境が整っていることが、当院の強みです。

クマ取りの費用

クマ取りは、公的保険が適用されない自由診療です。

サービス名施術法・箇所など通常価格モニター価格
下眼瞼の脂肪取り脱脂(まぶたの裏から)242,000円(税込)198,000円(税込)
下眼瞼の脂肪取りハムラ法495,000円(税込)
下眼瞼のたるみ取り+脱脂皮膚側から396,000円(税込)352,000円(税込)

クマ取りの費用については「クマ取り・目の下の脱脂・たるみ改善」でも詳しくご案内しています。こちらもぜひ参考にご覧ください。

クマ取りに関するよくある質問

Q:クマ取りの効果はどれくらい持続しますか?

A:クマ取りの効果の持続性については、施術方法や個人の体質、生活習慣によって異なります。脱脂の場合、除去した脂肪は再生しないため、効果は長期的に持続する傾向があるとされています。

ただし、加齢により新たなクマやたるみが生じる可能性があります。施術後のケアや生活習慣の見直しにより、良好な状態を維持することが重要です。[6]

クマ取りを検討している方はネス駒沢クリニック 形成外科・皮膚科・美容へ

クマ取りの施術は、ダウンタイムや注意すべきリスクがあることを理解しておきましょう。しかし、正しい知識と信頼できるクリニック選びを理解することで、希望に近い仕上がりを得られる可能性があります。

医師との丁寧なカウンセリングや施術後のケアを行い、自分に合った治療を選ぶことで、不安なく治療を受けられます。

クマ取りをしたいと思っているけれど、デメリットが気になって一歩踏み出せず悩んでいる方は、まずは当院へお気軽にご相談ください。

当院の受診方法については、診察・施術のご予約方法をご確認ください。

【ネス駒沢クリニック 形成外科・皮膚科・美容|吉武光太郎 監修】

【参考文献】

[1] Wang, K., Xiang, X., Zhang, J., & Ma, M. (2021). Assessment of Safety and Efficacy of Ultra-micro Transconjunctival Lower Eyelid Bags Removal Combined with Orbital Fat Transfer.

https://www.researchsquare.com/article/rs-147432/v1

[2]Wang, G. (2024). Clinical Efficacy of Transconjunctival Lower Eyelid Blepharoplasty for Treating Lower Eye Bags. Dermatological Health.

https://ojs.bbwpublisher.com/index.php/DH/article/view/8512

[3] Trussler, A., & Rohrich, R. J. (2008). MOC-PSSM CME article: Blepharoplasty. Plastic and Reconstructive Surgery, 121(1 Suppl), 1–10.

https://journals.lww.com/plasreconsurg/abstract/2008/01001/moc_ps_sm__cme_article__blepharoplasty.10.aspx

[4]Boehm, K., & Nahai, F. (2016). Lower Eyelid Blepharoplasty. In The Art of Aesthetic Surgery: Principles and Techniques.

https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-662-46599-8_54

[5]Innocenti, A., Melita, D., Ghezzi, S., & Ciancio, F. (2018). Extended Transconjunctival Lower Eyelid Blepharoplasty with Release of the Tear Trough Ligament and Fat Redistribution. Plastic and Reconstructive Surgery, 142(2), 235e–236e.

https://journals.lww.com/plasreconsurg/fulltext/2018/08000/extended_transconjunctival_lower_eyelid.52.aspx

[6] Parsa, A., Lye, K., Radcliffe, N., & Parsa, F. (2008). Lower Blepharoplasty with Capsulopalpebral Fascia Hernia Repair for Palpebral Bags: A Long-Term Prospective Study. Plastic and Reconstructive Surgery, 121, 1387–1397.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18349661

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