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ピコトーニングはやめるとシミや肝斑が元に戻る?施術後の経過について徹底解説

2024.12.04シミ取り

ピコトーニングは、シミや肝斑に悩んでいる方に人気のある治療の1つです。しかし、治療をやめた場合、元に戻るのではないかと不安に感じている方も多いでしょう。

本記事では、ピコトーニングをやめた後のシミや肝斑について、施術後の経過、ネス駒沢クリニック 形成外科・美容の特徴を詳しく解説します。

ピコトーニングをやめるとシミや肝斑は元に戻る?

ピコトーニングをやめると、シミや肝斑が元に戻るのでしょうか?

ピコトーニングをやめても悪化はしない

ピコトーニングは、メラニン色素に作用して肌を明るくし、シミや肝斑の改善をめざして行われます。施術をやめた後もメラニンが一度分解されているため、すぐに増えることはありません。ただし、施術後に隠れていたシミがターンオーバーによって皮膚表面に現れたり、紫外線の影響で新たな肝斑が発生したりする可能性はあるでしょう。

1回の施術で大きな効果を感じにくいため、複数回の施術が必要です。通常、1回目の施術後に1ヶ月の間隔を開けて半年程度続けることが推奨されています。肌のターンオーバー(約4〜8週間)に合わせて少しずつシミや肝斑を改善していくため、治療後に急に悪化するわけではありません。

当院症例

治療内容・回数ピコトーニング10回(治療期間5カ月)
費用165,000円(税込)
副作用・リスク痛み、赤み、熱感、色素沈着、色素脱失、毛嚢炎、水疱形成、肝斑の悪化
担当医師コメントこの方は、頬の肝斑と全体的な肌のくすみを改善したいとの希望でした。治療に時間はかかりますが、紫外線モードの写真でみても、シミやくすみが改善し明るくなっているのがわかります。パチパチ、チクチクとした不思議な感触のレーザーで、ダウンタイムがほぼないと言える治療です。継続治療を要するため通院が必要ですが、くすみだけでなく肌のハリ感も改善していくのが実感できると思います。

シミや肝斑が増えたと感じたときに考えられる要因

ピコトーニングの施術後、紫外線対策を怠ると新たなシミや肝斑ができる可能性があります。シミの原因の一つである紫外線を浴びることで、メラニン色素が再び活性化されるからです。

施術後は皮膚が一時的に敏感な状態になっています。効果を持続させるためにも、日焼け止めなどの紫外線対策を行いましょう。

ピコトーニングの効果を感じられない場合の4つの理由

ピコトーニングの効果を実感できない場合、いくつかの理由が考えられます。

施術回数を十分に受けていない

ピコトーニングは、低出力で複数回にわたって施術します。1回では変化がわかりにくいため、効果を実感できないという場合もあるでしょう。肌の状態や肌質によって個人差はありますが、一般的に3〜4週間おきに5〜10回程度の施術が推奨されています。半年を目安に継続的に施術を受けることで、徐々に効果を実感できるようになるでしょう。

紫外線対策を行っていない

施術後は紫外線の影響を受けやすいため、紫外線対策を怠ると新たなシミや肝斑が発生するリスクがあります。とくに日焼け止めを毎日使用しないと、レーザーで除去したメラニンが再び生成され、治療効果が薄れてしまう場合もあります。他にも、帽子やサングラスの着用、長時間の屋外活動を避けるなど、紫外線対策を徹底しましょう。

保湿ケアをしていない

ピコトーニングの効果を十分に引き出すためには、施術後のアフターケアが重要です。レーザー治療後の肌は一時的にダメージを受けているため、水分を保持する力が低下し乾燥しやすい状態になっているからです。保湿が不十分だと肌荒れが起き、シミや肝斑が濃くなる場合もあります。保湿クリームなどを使用し、肌の水分をしっかり保ちましょう。

肌のターンオーバーが乱れている

肌のターンオーバー(新陳代謝)が乱れている場合も、ピコトーニングの効果を感じにくい原因の一つです。年齢やストレス、生活習慣が原因でターンオーバーが正常に行われていないと、施術後のメラニンの排出が遅くなり、改善が実感しにくくなります。ターンオーバーを正常に保つためには、バランスの取れた食生活や適度な睡眠、スキンケアがポイントです。

ピコトーニングの注意点

ピコトーニングには注意点もあるため、理解した上で施術を受ける必要があります。

色素沈着が起こるリスク

レーザー治療による炎症が原因で肌がメラニンを過剰に生成し、シミや肝斑がさらに濃くなってしまう場合もあるため、注意が必要です。ピコレーザーは従来のレーザーと比較し熱作用がほとんどなく、肌への負担や炎症後の色素沈着は少ないとされています。

ただし、リスクがまったくないわけではありません。色素沈着を防ぐためには、施術後のアフターケアがポイントです。紫外線対策や保湿ケアを十分に行うことで、肌の回復をサポートし、色素沈着のリスクを軽減することが可能です。特に、施術後の数日間は肌を過度にこすったり、刺激を与えたりしないよう気を付けましょう。

白斑ができる可能性

ピコトーニングは、過剰な施術によって白斑が発生するリスクがあります。白斑とは、肌の一部の色素が脱失し白くなってしまう状態のことです。レーザーによってメラニンが過剰に破壊されることで肌の色素が減少し、特定の部位にメラニンがまったくなくなることで起こります。

白斑は一度発生すると自然に治ることが難しく、長期間にわたって色素が抜けた状態が続く場合もあります。リスクを避けるためには、施術回数や強度を適切に調整することが大切です。特に、肌が敏感な方や長期間にわたって治療を受けている方は、医師としっかり相談しながら進めましょう。

ピコトーニング後の経過

ここでは、施術後の経過について解説します。

ピコトーニングのダウンタイム

ピコトーニングは目立ったダウンタイムはほとんどなく、施術後すぐ日常生活に戻れる点が大きな魅力です。施術直後に赤みやほてりが現れることもありますが、ほとんどの場合は当日中に自然におさまります。

1〜2日は赤みが残ることもありますが、時間の経過とともに改善します。ただし、気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

ピコトーニングの効果

ここでは、ピコトーニングの効果について紹介します。

1.シミの改善効果

ピコトーニングはシミの原因となるメラニン色素に対して直接作用し、少しずつシミを薄くしていく効果があります。従来のシミ取りレーザーよりも低出力のエネルギーで施術を行い、肌に優しくシミを改善できるため、ダメージを最小限に抑えることが可能です。

シミで悩んでいるけれど、ダウンタイムが長いと日常生活に支障があるため困るという方や、忙しい方にも適しています。

2.肝斑への効果

従来のレーザー治療では、肝斑は悪化するリスクもありました。しかし、ピコトーニングはピコ秒でレーザーを照射し熱エネルギー発生が少ないため、炎症を起こすリスクが少ないとされています。肝斑は肌の浅い層にあるため、ピコトーニングの低出力レーザー照射によってメラニンを少しずつ減少させ、肝斑を改善します。

また、ピコトーニングは敏感肌の方にも対応可能な優しい施術です。肝斑を治したいけれども肌に負担をかけたくない方や、リスクを避けたい方、レーザーが不安という方にも適しています。

さらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

ネス駒沢クリニック形成外科・美容におけるピコトーニングの特徴

ネス駒沢クリニック 形成外科・美容では、レーザー業界世界最大手のアメリカサイノシュア社によって開発されたピコシュア(Picosure)を導入しています。ピコシュアはアメリカ食品医薬品局(FDA)で、シミなどの色素性病変や小じわ・ニキビ跡について承認されている医療機器です。

当院では豊富な症例経験を持つ形成外科医・皮膚科医・美容皮膚科医が在籍しており、患者さま一人ひとりの肌を丁寧に診察し、適切な治療を提案しています。

ピコトーニングの副作用

ピコトーニングの施術後、一時的に赤みや熱感が見られることがありますが、ほとんどの場合数時間程度でおさまります。ただし、まれに以下のような副作用が起こる場合もあるため、注意が必要です。

  • 色素沈着
  • 色素脱失
  • 毛嚢炎
  • 水疱形成

気になる症状がある場合は、早めに医師にご相談ください。

ピコトーニングの料金

ピコトーニングは、公的保険が適用されない自由診療です。

※価格はすべて税込

初回トライアル(初めての方のみ)  13,200円
1回  30,800円
5回110,000円
10回165,000円
20回297,000円

ピコトーニングに関するよくある質問

Q: ピコトーニングをするとシミが濃くなるって本当ですか?

ピコトーニングの施術後は、一時的にシミが濃く見えることがありますが、メラニンが皮膚表面に浮き上がる過程で起こる自然な反応です。通常は数日から数週間で薄くなるため、様子を見ましょう。

Q: ピコトーニングの施術間隔をあけすぎるとどうなりますか?

施術間隔をあけすぎると、効果が一時的に薄れる場合があります。定期的に施術を受けることでメラニンの蓄積を減らし、持続的な効果を得ることが可能です。通常、1ヶ月ごとの施術が推奨されています。

Q: ピコトーニングをやりすぎるとどうなりますか?

過剰な施術を行うと、白斑や色素沈着のリスクが高まります。ピコトーニングはメラニンに作用するため、適切な施術回数と間隔を守ることが重要です。

シミや肝斑でピコトーニングをお考えの方はネス駒沢クリニック 形成外科・美容へご相談ください

ピコトーニングはシミや肝斑の改善に効果的で、治療をやめても急に悪化することはありません。ただし、紫外線対策や保湿ケアを怠ると新たなシミや肝斑が発生するリスクがあるため、アフターケアが重要です。

また、ピコトーニングは、医師と相談し適切な施術・回数で進めることで効果を引き出せる施術です。ネス駒沢クリニック 形成外科・美容では、シミや肝斑の症例経験豊富な形成外科医・皮膚科医・美容皮膚科医が在籍しています。

シミや肝斑の改善によって、見た目の印象も大きく変わります。ピコトーニングを検討している方は、まずは当院へお気軽にご相談ください。

当院の受診方法は、診察・施術のご予約方法をご確認ください。

【ネス駒沢クリニック 形成外科・美容|吉武光太郎 監修】

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