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手術する前に、粉瘤の手術跡が残ることが心配なあなたへ

2023.06.17粉瘤の治療

手術のイメージ画像

NES駒沢クリニック 医師 吉武光太郎監修

粉瘤とは

粉瘤は毛穴のなかの皮膚の一部が異常に成長し、幕の内側に垢をためて腫瘤(こぶ)を形成する良性の病気です。誰でもどこでも起こり得る、持っているできものになります。どこかのタイミングで炎症を起こして痛く腫れ上がることがあります。そして大きさは無限に拡大していきますので、気づいたら取るのがおすすめです。

手術跡が残らないか気になる

粉瘤の治療法は、手術(切除術)の一択です。特に顔など目立つ部分に粉瘤ができた場合、手術跡が気になる方も多いのではないでしょうか。手術によって瘤を取り除いた後、手術跡は残ります。それが目立つ傷跡なのか、目立たない傷跡なのかは術者によって変わってきます。

手術跡を目立たなく手術をするため解決策

そんな悩みを抱えるあなたのために、手術跡の傷跡を目立たなくするように手術をしていることと、手術後の傷跡のケア方法について詳しく説明します。

NES駒沢クリニックが手術跡の傷跡が目立たなくするように配慮しているポイント

手術跡の傷跡を目立たないようにするには、切る方向(切開線のデザイン)、切開の大きさ、切り方(切開方法)、縫い方(縫合方法)、抜糸のタイミング、抜糸後の後療法(テープ処置や遮光)が大切になってきます。

皮膚には皮膚切開をした際に目立たなくなる方向があり、皮膚割線と言われていて、Kraissl線やRSTLなどいくつか種類があります。単にできものをを切ればいいわけではなく、まずは皮膚割線に一致させてデザインできているかが大切になります。

皮膚を切る大きさは小さい方が傷跡は小さくなるのでいいのですが小さすぎると、できものを取り残す可能性が高まるので、大きすぎず、小さすぎず、切開線のサイズは小さくすることが大切になります。

皮膚を切る際は、一度に脂肪層まで切ってしまうとテンションがうまくかからずにデザインした切開線通りに切りづらくなるため、一度真皮まで切ってから脂肪層まで切ることが大切です。

縫い方は形成外科としてとても気をつけているポイントになります。縫う際には、鑷子(ピンセット)で無駄に皮膚は掴まずに挫滅を極力少なく配慮しています。ある程度傷のサイズがある場合は、表皮縫合だけでなく、真皮縫合をして、術後の皮膚のテンションを緩和することで傷跡が目立ちにくくなりやすくなります。表皮縫合する場合は、傷からのマージンを取りすぎずに、創縁の高さと面が合うように、糸をキツく締めすぎないように配慮しながら縫合をしています。

抜糸のタイミングは、早すぎると傷が開いてしまい、遅すぎると縫い跡(スーチャーマーク)が残ってしまうため、基本、頭や足以外は術後5〜8日間で抜糸をするように予約をとっています。

抜糸後の後療法は創部周囲のテンションを緩めてあげることと、遮光が大切になります。傷跡は創部周囲の皮膚に引っ張られて伸びてしまうため、抜糸後はテープを直接傷跡に貼って、創部周囲のテンションを緩めます。テープを毎日張り替えるとげきになってしまうため、3〜4日に1回貼り替えを行います。テープを貼る方法は基本は傷に直交している方がいいとされていますが、部位によってはその限りではありません。3ヶ月ほどテープを続けるのがおすすめです。

NES駒沢クリニックでは粉瘤の丁寧な治療を行なっています

NES駒沢クリニックでは手術技術に長けた形成外科医が保険適用で粉瘤の手術を行なっています。痛みは最小限に、傷跡は目立たないように気を配りながら治療をしています。

 

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よくあるご質問

以下に、粉瘤に関するよくある質問とその答えをまとめました。

Q 粉瘤 再発 どれくらい?

手術部位に一致して新しく粉瘤ができることもあります。一般的に炎症がある時にくり抜き法をすると再発する可能性が高まりますので、炎症がある場合は、炎症が落ち着いてから切除することをおすすめしています。

Q 粉瘤は手術した方がいいですか?

無限に大きくなることと、いつか炎症を起こしてしまうため、粉瘤は手術した方がいいと思います。

Q 粉瘤切開のデメリットは?

傷跡が残ることです。目立たない傷跡にするために様々な工夫をしています。

Q 粉瘤が出来やすい人の特徴は?

原因不明、老化現象、ぶつけたりすることも原因と言われています。その中で洗いが不十分な場所によくできることから、背中や耳裏など丁寧に洗えていない場合にできやすいのかなと思います。

 

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