NES駒沢クリニックからのスタッフコラムColumn

即効性のある「顔・頬のたるみ・ほうれい線」解消治療方法とは?美容皮膚科が解説

2022.12.28シワ・たるみ取り

NES駒沢クリニック 医師 吉武光太郎監修

「鏡を見るたびにたるみやほうれい線が気になる」「実年齢より老けて見られやすい」というお悩みは、年を重ねるにつれて増えてくる傾向があります。

今回は、頬のたるみやほうれい線の原因や改善方法、当院の治療法について詳しくご説明します。

 

頬のたるみ・ほうれい線とは

ほうれい線とは、小鼻の両側から口の両端に向かって「ハ」の字に伸びている溝のことで、医学的には鼻唇溝(びしんこう)といいます。

年齢にかかわらずこどもにもありますが、主に加齢や乾燥など、さまざまな原因によって目立つようになります。

 

ほうれい線の上の皮下組織がたるんでほうれい線に覆い被さることも原因です。

頬のたるみは肌のハリが失われていたり、靭帯がゆるんでいる状態で、唇の両端から顎にかけて伸びるマリオネットラインやほうれい線の形成に関係しています。

 

頬のたるみやほうれい線の原因

頬のたるみやほうれい腺が目立つ原因として、主に以下のようなことが考えられます。

 

加齢

頬のたるみやほうれい線は、主に加齢による生体生理機能の低下により発生するとされています。

年を重ねると肌の乾燥による肌のハリの低下、靭帯の衰え、骨が溶けてくるなどが顕著になってきます。

 

また線維芽細胞が老化により機能低下を引き起こしハリがなくなってきて、肌のたるみにつながるとされています。

頬に脂肪が多いと、重力によって余計に頬がたるみやすくなります。

 

肌の乾燥

皮膚は外側から順に表皮・真皮・皮下組織で構成され、表皮のもっとも外側にある角質層には天然保湿因子や角質細胞間脂質が含まれ、肌の潤いが保持されています。

 

しかしさまざまな原因で肌が乾燥すると、角質層の外側にある皮脂膜が剥がれやすくなり、潤いが保たれなくなることが知られています。

加齢や肌の乾燥によってコラーゲンやエラスチンが減少し、肌のハリや弾力が低下すると考えられます。

 

肌のむくみ

身体に不要なものは、便や尿、汗などと一緒に体外へ排出されます。

しかし血液やリンパの流れが滞っていると、溜まった老廃物が血管やリンパ管を圧迫し、スムーズに排出されない状態になります。

飲酒や運動不足、塩分や水分の過剰摂取などによって老廃物が蓄積されると、顔のむくみにつながると考えられます。

 

表情筋の衰えや習慣

一日を通して無表情の時間が長い人は、ほうれい線が目立ちやすくなると考えられます。

また、パソコンやスマートフォンの作業時間が長い人は前傾姿勢によって頬のたるみ(むくみ)が生じやすくなると考えます。

 

頬のたるみやほうれい線のケア方法&改善策

頬のたるみやほうれい線のセルフケアとして、主に以下のようなことが考えられます。

 

紫外線対策

紫外線にはUVAとUVBの2種類があり、肌のたるみに関わっているのがUVAです。

いわゆる光老化に関与しているのがUVAです。

UVAは波長が長く、真皮層にまで届き、コラーゲンやエラスチンを変性*させてしまいます。

 

その結果、肌の弾力を低下させ、肌のたるみにつながるといわれています。

日焼け止めは、+の数が多いほどPA値が高く、UVAから肌を守るはたらきが高くなります。

外出時は日焼け止めを塗る、日傘や帽子を活用するなど、十分な紫外線対策に努めましょう。

 

化粧品の使用

肌のしわやたるみに効果的と謳われている成分には、レチノール、ナイアシンアミドなどがあります。

レチノールやナイアシンアミドは表皮や真皮にはたらきかけ、コラーゲンやエラスチンの生成をサポートします。

 

マッサージ、表情筋を鍛える

手をグーにして頬のコリをほぐす、ほうれい線の始まり部分に人さし指でカギの形を作って小さくスライドさせるなどさまざまな方法があります。

マッサージの目的は物理的にたるみを引き上げることではなく、血液やリンパの流れをスムーズにすることで巡りをよくすることです。

 

巡りの改善は身体のすみずみまで栄養を行きわたらせ、身体の老廃物の排出を促します。

またターンオーバーの促進によって、新しい肌に生まれ変わるのをサポートします。

 

何もつけずにマッサージをすると肌への強い刺激となる場合があるため、美容液やクリームを肌全体になじませてから行うようにしてください。

また過度なマッサージはたるみやしわを悪化させるだけでなく摩擦による色素沈着を起こしてしまう可能性があるため、優しく丁寧に行いましょう。

 

また、口角を上げて頬を引き上げキープする、「あいうえお」を口を大きくゆっくり動かしながら発声するなどの表情筋の筋トレも、ほうれい線やたるみの軽減に役立つといわれています。

 

生活習慣の改善

肌のたるみは、身体の冷えやむくみで起こることがあります。

以下のような生活習慣は見直してみるとよいでしょう。

  • 冷たい飲み物は控え、常温や温かい飲み物にする
  • 適度な運動、飲酒を心がける
  • お風呂はできるだけ湯船に浸かって、身体を温める

 

頬のたるみやほうれい線を改善する美容医療

当院では、以下の施術をご提供しています。

 

スレッドリフト、ショートスレッド

スレッドリフトは、バーブ・コグと呼ばれるトゲのようなものやメッシュの付いた医療用の糸を挿入し、ほうれい線やフェイスラインなどの気になる部位を直接リフトアップする施術です。

皮下に挿入する糸のバーブ(コグ)を皮下組織に引っかけて固定します。

 

一方、ショートスレッドは髪の毛よりも細く短い糸を皮下組織浅層にいれて施術をするので、ショートスレッドは痛みは少なく、ダウンタイムも短いです。

またスレッドリフトは物理的にたるみを引き上げ、たるみ改善とたるみ予防があります。

 

ショートスレッドは、挿入した糸の刺激によるコラーゲン生成などによる引き締め効果や肌質改善、肌に張りを出すことに長けています。

ショートスレッドは たるみの症状や程度、使用する糸の本数などにより異なりますが、効果は1ヶ月ぐらいかけて少し後戻りした後に、1年~2年程度続きます。

 

施術の回数に制限はなく、1〜2年に1回ほど受けていただくことをおすすめします。

スレッドリフトは、頬のたるみや口角横のたるみやほうれい線を改善したい方、たるむ前にたるみ予防をしたい方に適しています。

 

ショートスレッドは、顎下やフェイスラインや頬や目元の張りを出したい方、肌を引き締めをしたい方、ダウンタイムをより短くしたいという方に適しています。

 

スレッドリフトとショートスレッドのどちらかが適しているか、スレッドリフトとショートスレッドを組み合わせて施術する方がいいか、患者様によって異なるためまずはカウンセリングの際にご相談ください。

 

ヒアルロン酸注入

顔全体の注入治療でニーズがあるのは、ほうれい線やマリオネットライン、そして目元の悩みです。

ヒアルロン酸注入は気になる部位に直接または間接的にヒアルロン酸を注入することで、肌を内側から持ち上げ、ナチュラルにたるみを改善することができます。

 

ヒアルロン酸はもともと体内にある物質で、コラーゲン組織を保持するはたらきがあり、肌の水分量や柔軟性、潤滑性を保つのに役立っています。

 

ヒアルロン酸の注入に使用される製剤は透明なジェル状で、硬さに違いがあり、注入部位と深さによってヒアルロン酸の硬さを変えて注入していきます。

切開せずに注射で印象を改善することが可能なので、糸やメスを入れることに抵抗がある方に適しています。

 

頬やこめかみなどの靭帯があるところを中心にヒアルロン酸を入れることで、ほうれい線や頬のたるみをナチュラルに即日に改善することができます。

ほうれい線やマリオネットラインに直接ヒアルロン酸を注入して改善することもできます。

顎にヒアルロン酸を入れて、オトガイ筋の緊張をとったり、フェイスラインの形を整えることができます。

 

施術時間は5~15分で、製剤の硬さにより変わり、持続期間は1年~2程度です。

効果を持続させるには、施術後も年単位で継続的にヒアルロン酸を注入することをお勧めします。

 

ハイフ

ハイフとは、まわりの組織にダメージを与えずに超音波による熱エネルギーを皮膚深層の皮下組織やSMAS筋膜に照射し、肌のたるみを改善する治療法です。

ハイフ(HIFU)は、高密度焦点式超音波治療法(High Intensity Focused Ultrasound)の略称で、高密度の超音波を1点に集中させることで照射部位を高温にします。

 

肌のたるみの原因とされるSMAS筋膜にはたらきかけ、肌の奥からたるみを改善に導きます。

痛みが少なく麻酔は不要で、表皮へのダメージを抑えられることから、ダウンタイムが短いことが特徴です。

 

一般的に効果は直後と1ヶ月後の2回、感じることができます。

全顔への照射は6ヵ月間隔、顎下への照射は2週間間隔で3回ほど受けていただくことをおすすめします。

 

たるみ治療の経過とリスク

たるみ治療の効果や経過、症状の程度には個人差があります。

気になる症状がみられた場合には、必ず医師へ相談しましょう。

 

スレッドリフト、ショートスレッド

  • 麻酔の注射するため当日は浮腫みます。
  • 施術後、腫れは1〜3日、内出血が出た場合は1〜3週間で目立たなくなります。
  • 施術後、肌の違和感やチクチク感が残ることがありますが、数日程度で治まります。
  • 一次的・部分的な凹みやツッパリ感、皮膚のヨレが出ることがありますが、通常数日程度で落ち着きます。
  • 多少の左右差が残る、ごくまれに顔面神経障害、感覚神経障害などのリスクがあります。
  • ダウンタイムはほとんどありませんが、肌の状態によっては肌荒れやニキビなど、炎症を起こすことがあります。
  • シャワーや入浴は当日から可能です。
  • メイクは挿入部分を除いて当日から可能です。挿入部分のメイクは1週間後から可能です。

 

ヒアルロン酸注入

  • ヒアルロン酸注射は、施術の際に針を刺すことによる痛みを生じます。
  • 局所麻酔が切れた後の痛みや、ヒアルロン酸が注入された部位に違和感を覚える場合もあります。
  • ヒアルロン酸注射の後、内出血や腫れなどが生じるリスクがあります。
  • 当院では内出血の可能性を低くするため、マイクロカニューレをご用意しています。
  • 施術後に注入したヒアルロン酸が青っぽく透けて見えるチンダル現象が起きる場合があります。
  • 注入したヒアルロン酸がしこりのように感じることがあります。
  • まれに血管閉塞により、皮膚の壊死や失明が起きる場合があります。
  • 洗顔や入浴は当日から可能ですが、当日のメイクはお控えください。
  • 飲酒や激しい運動は治療後24時間はお控えください。

 

ハイフ

  • ハイフの副作用として、施術後に赤みや腫れ、ほてり、内出血などを生じることがあります。
  • まれに神経損傷を生じることがあります。
  • 施術後はすぐにメイクが可能で、シャワーは当日から可能です。
  • 当日の長時間の入浴やサウナ、激しい運動、飲酒はお控えください。
  • 施術直後は赤みが生じることがありますが、数時間で治まります。
  • 施術後は肌が敏感になっているため、十分な紫外線対策をしてください。

以下に該当する方は、各種施術をお控えいただく場合があります。必ず事前にご相談ください。

  • 妊娠中、または授乳中の方
  • 過度な日焼けをしている方
  • 重度の心臓疾患がある方
  • 治療部位に金属が入っている方
  • 膠原病などの自己免疫性疾患がある方
  • 出血性疾患のある方
  • 糖尿病、または糖尿病による合併症がある方
  • ケロイド体質の方
  • ペースメーカーなどの埋込式医療器具を使用中の方
  • 薬物中毒、アルコール中毒など、精神神経症がある方
  • 使用する成分(PDO、PCL、ヒアルロン酸など)のアレルギーがある方

※ハイフについて

  • 当院で採用しているハイフは、医薬品医療機器等法上の国内の承認を得ていません。
  • 国内の承認医薬品等の有無について、他に同程度の性能を有する国内承認医療機器はありません。
  • 当院では医師の判断の下、個人輸入しています。医学的知見のない個人輸入は推奨していません。
  • 詳細は、以下のリンクからご覧ください。

個人輸入において注意すべき医薬品等について

 

施術料金

当院の施術料金は、以下の通りです。

 

スレッドリフト

テスリフト 1本 66,000円
片側2本(計4本) 259,600円
片側3本(計6本) 374,000円
片側4本(計8本) 495,000円
VOVリフトプレミアム 1本 44,000円
片側3本(計6本) 217,800円
片側4本(計8本) 264,000円
片側5本(計10本) 308,000円
NESリフト(おまかせで医師があなたにあった糸を選びます。) 片側3本(計6本) 275,000円
片側4本(計8本) 330,000円
片側5本(計10本) 385,000円

 

ショートスレッド

20本 66,000円
40本 88,000円
60本 110,000円
80本 132,000円

 

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸

ボルベラ アラガン 1本 77,000円
ボリフト アラガン 1本 77,000円
ボリューマ アラガン 1本 77,000円
ボラックス アラガン 1本 77,000円
ヒアルロニダーゼ 他院 1A 39,600円
当院 1A 19,800円
ヒアルロン酸手技料 22,000円
カニューレ代 3,300円

 

ハイフ

部位 ショット数 通常価格
全顔 770 88,000円
フェイスライン 600 77,000円
300 44,000円
二重あご 300 38,500円
ほうれい線 340 46,200円
目元 110 22,000円

 

 

頬のたるみ、ほうれい線でお悩みの方は、NES駒沢クリニックへ

頬のたるみやほうれい線が気になる方は、普段のケアを見直してみましょう。

スキンケアや生活習慣の改善などでも改善が見込めない場合には、当院へお気軽にご相談ください。

 

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