季節の変わり目に要注意!「寒暖差蕁麻疹」と「ストレス蕁麻疹」
2025.09.13NES駒沢クリニックからのお知らせ

夏の暑さが落ち着き、朝晩が涼しくなる9月。過ごしやすい季節のはずなのに、皮膚に赤いブツブツやかゆみが出て悩まされる方が少なくありません。
実はこれ、「蕁麻疹(じんましん)」 と呼ばれる皮膚のトラブルで、特に季節の変わり目に増える傾向があります。
寒暖差が原因で出る「寒暖差蕁麻疹」
冷房の効いた室内から暑い屋外へ出たり、朝晩の気温差が大きくなる時期に、皮膚がびっくりして発疹が出てしまうことがあります。
これがいわゆる 「寒暖差蕁麻疹」 と呼ばれるものです。
ヒスタミンという物質が放出されることで、かゆみを伴う膨らみが首や腕、太ももなどに出現します。
ストレスが引き金になる「ストレス蕁麻疹」
実は心の疲れも肌に現れます。
仕事や勉強、生活環境の変化などで自律神経が乱れると、皮膚にかゆみや赤い膨疹が出ることがあります。
これが 「ストレス蕁麻疹」と言われます。
「忙しくて疲れているときほど出る」という患者さんも多いのが特徴です。
蕁麻疹が出たらどうする?
蕁麻疹は数時間で自然に消えることもありますが、繰り返す場合は皮膚科を受診しましょう。
保険診療では主に 抗ヒスタミン薬の内服 が中心になります。
最近では眠気の出にくい抗ヒスタミン薬もあり、症状の強さや生活スタイルによって処方が可能です。
あわせて、生活習慣の見直しも大切です。
- 冷暖房の効きすぎに注意して温度差を緩やかにする
- 睡眠をしっかりとる
- ストレス発散のために運動やリラックスを取り入れる
といった工夫で、症状を抑えやすくなります。
受診をおすすめするケース
✔️発疹が1週間以上続いている
✔️繰り返し蕁麻疹が出る
✔️のどの腫れや息苦しさを伴う(アナフィラキシーの可能性)
こうした場合は、迷わず病院を受診してください。
よくある質問(Q&A)
Q1. 蕁麻疹は自然に治りますか?
数時間で消えることもありますが、繰り返し出る場合は治療が必要です。慢性化すると数週間~数か月続くこともあるため、早めの受診がおすすめです。
Q2. 薬はずっと飲み続けないといけませんか?
蕁麻疹の症状が落ち着けば、医師と相談のうえで薬を減らしたり中止できます。無理に自己判断でやめると再発することがあるので、必ず医師の指示に従いましょう。
Q3. 市販薬で治せますか?
一時的にかゆみを抑えることはできますが、原因に応じた適切な薬の選択や長期管理は医師の診断が必要です。繰り返す場合は必ず受診しましょう。
Q4. 蕁麻疹はアレルギー検査で原因がわかりますか?
食物や薬剤が原因の場合は当院でも実施している『view39』というアレルギー検査で特定できることがありますが、「寒暖差」や「ストレス」が関与する蕁麻疹は検査で分かりにくいケースもあります。
Q5. 子どもでも蕁麻疹は出ますか?
はい、子どもにも出ることがあります。体温変化や疲れ、感染症に伴って発症するケースもありますので、発疹が繰り返し出るときは小児科や皮膚科の受診をおすすめします。
ご予約について
当院では、蕁麻疹をはじめとする皮膚科保険診療を行っております。
症状に合わせて最適な治療をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
ご予約方法
「繰り返すかゆみや発疹」でお困りの方は、ぜひ世田谷区にあるネス駒沢クリニックに一度ご相談ください。