ネス駒沢クリニックからのスタッフコラムColumn

目の下のたるみを手術で取りすぎることがある?取りすぎないための方法は?

2022.03.07目の下のクマ・たるみ取り

NES駒沢クリニック 医師 吉武光太郎監修 目の下のたるみは、顔全体のたるみや肌老化などで脂肪が突出することが原因です。脂肪を取り除くには脱脂手術を行いますが、場合によっては脂肪を取りすぎてしまうことがあります。 その場合、どうなるのか、どう改善するといいのか、また防止するにはどうすればいいのか、について解説します。

目の下の脂肪を取る手術とは

目の下のたるみには二つの原因があります。眼球を支える筋力が低下したことと、加齢や紫外線などの影響でコラーゲンやエラスチンなどの組織がダメージを受けて肌の弾力が低下したことです。 こうして眼球を支える眼窩脂肪が重力で圧迫されて、突出してしまいます。そのため目の下のたるみが目立つようになってしまうのです。 この目の下のたるみを取り除く根治治療として、眼窩脂肪を取り除く脱脂手術が行われます。目の下をすっきりとさせ、顔の印象を若返りさせる効果が期待できます。 しかし、手術を行う医師によっては脂肪を取りすぎてしまうことがあります。その場合、目の下が凸凹したり、くぼんでしまうこともあるのです。 こうした事態を避けるために、当院で行っている脱脂手術について次の項目で解説します。

当院の脱脂手術の特徴

目の下のたるみを解消するために当院で行っている主な脱脂手術は、経結膜脱脂法と呼ばれる方法です。手術の流れは下記のようになります。 ①局所麻酔を行います ②まぶたの裏側を切開します ③眼窩脂肪を取り除きます ④座った状態になってもらい、確認します ⑤脂肪の取り残し、取り過ぎがある場合は調整します ⑥再び座った状態で表情を確認します ⑦問題がなければ手術は終了となります ここで注目してもらいたいのは、手術は仰向けの状態でしていますが、脂肪の取り過ぎや取り残しを防ぐために座った状態で確認することです。 また手術中は、必要に応じて止血を行います。そのため内出血を最小限に抑えることができます。 もともと目の下のくぼみが強い場合や、脂肪注入を希望する患者さんにはこの後、脂肪注入を行う流れになります。患者さん自身の細胞を注入するため、異物反応などの副作用は発生しにくいです。 一人ひとりの状態を確認して適切な量の脂肪を注入していきます。凹みが強い方は、取り除いた眼窩脂肪では脂肪の量が足りないこともありますが、ナチュラルに改善するのには十分と考えているため足から追加で脂肪を取ることは行なっていません 治療後は注入した脂肪の量によって仕上がりに個人差があります。場合によってはシコリ感が続く患者さんもいらっしゃいます。当院ではアフターケアを含めて、万全の体制で行っています。 なお、脂肪注入を当日行う場合の料金は脱脂手術に含まれますが、別日になると別途料金が発生します。

脱脂手術以外の方法も

目の下のたるみを解消するのは脱脂手術だけではありません。特に脂肪を取り過ぎてしまうことに不安がある患者さんには、下記の2つの治療法もご説明させていただきます。

眼窩脂肪移動(ハムラ法)

脂肪を取り出さずに、凹んでいるところやくぼんでいるところに移動する治療法です。脂肪が移動することによって、目の下のたるみやふくらみが解消して平らになるため、目のまわりの印象を若返らせることができます。 ハムラ法は重度の方にも向いているとされ、皮膚のたるみが強い患者さんの場合は、余った皮膚を取り除く手術も行います。 なお、ハムラ法は手術をする範囲が広いため、経結膜脱脂法よりも痛み、赤み、内出血などの副作用が強くなる可能性があります。またダウンタイムも多くなるのが一般的です。副作用は時間の経過とともに解消されますが、改善されない状態が続くようであれば執刀したクリニックに相談しましょう。

ヒアルロン酸注射

脱脂手術を行った後で、目の下の凸凹などが目立つ場合はヒアルロン酸を注入する方法があります。凹んでいる皮膚を内側から持ち上げてヒアルロン酸を注入していきます。 ただしヒアルロン酸を注入できるのは脱脂手術の3ヵ月後以降からです。脱脂手術後は3ヶ月は状態が変化することがあるからです。またヒアルロン酸は体内にもともと存在するもので、時間が経つと体内に吸収されてしまいます。そのため、1年ぐらいで再度注入する必要があります。 施術中は目玉が押されているような感覚を伴うことがあり、内出血や疼痛、出血、内反症・左右差などの副作用が起きる可能性もあります。

施術料金

項目 円(税込)
下眼瞼の脂肪取り 脱脂(目の裏から) 242,000円
ハムラ法 495,000円
下眼瞼のたるみ取り+脱脂(表から) 297,000円
ヒアルロン酸 アラガン ボルベラ 77,000円(1本)
ボリフト
ボリューマ
ボラックス
ヒアルロニダーゼ 他院 39,800円(1A)
当院 19,800円(1A)
ヒアルロン酸手技料 22,000円

脱脂手術の注意点

脱脂手術を行った場合のアフターケアや注意点について説明します。

治療後のケア

シャワー浴は翌日から可能ですが、できるだけ短い時間で済ませるようにしましょう。一方、入浴は腫れを引き起こすことになるので、1週間程度は入らないようにしてください。 洗顔は手術当日から可能です。ただし刺激によって傷口が開くかもしれませんので、目元は触らないようにしてください。 メイクは手術翌日からしても構いませんが、拭うことは肌への負担が大きいため目元はできるだけ控えてください。ただし内出血が目立つ場合は、コンシーラーなどを使って隠すことも可能です。

副作用

脱脂手術には以下のような副作用があります。どの症状も時間の経過とともに改善しますが、症状が改善しない場合は手術を行ったクリニックに相談してください。 疼痛…切開をしますので、ほとんどの方が触ると痛む程度の疼痛を感じます。目を動かす際に違和感みたいな痛みを感じる患者さんもおりますが、1~2週間程度で収まります。 腫れ…下まぶたが腫れる患者さんがいますが、1週間程度で治ります。普段からむくみやすい方は腫れやすいと言われています。 内出血…内出血の出現率は高くなく1割程度です。麻酔の注射針が血管に当たってしまった場合に起こります。2週間で黄色くなり、その後は色が薄くなっていきます。 出血…目元から血が流れたり、鼻から出血することもありますが、1週間程度で収まります。就寝中にこすれたことが原因で出血することもありますので、手術後1週間はタオルを敷いて寝ると良いでしょう。 血腫…手術した場所で血が固まると血腫ができます。血腫は塊の大きさによって異なりますが、通常は少しずつ体内に吸収されていきます。 異物感…脱脂手術の後に脂肪を注入した場合に異物感を感じる患者さんがいます。慣れることで解消されていきます。

まとめ

目の下のたるみを解消するために行うのが脱脂手術です。しかし、原因である脂肪を取り過ぎてしまうと目の下に凹みなどができてしまい、表情に違和感が出てしまうこともあります。当院では、こうした事態を防ぐために、座位で表情を確認しながら手術を行っているのが特徴です。 また、脂肪を取らずに移動させるハムラ法による治療を行っているほか、脂肪を取り過ぎた際には脂肪注入やヒアルロン酸注射などによって症状の解消にアプローチしていきます。 目の下のたるみやクマでお困りの際は、お気軽に相談ください。

診察のWEB予約はこちら

まずはお気軽にご相談ください

© ネス駒沢クリニック 形成外科・皮膚科・美容