アトピー性皮膚炎の冬前ケアはどうすればいい?
2025.11.06コラム

秋から冬にかけてアトピーが悪化しやすい理由とは?
11月ごろから湿度と気温が下がり始め、空気が乾燥する季節になります。
アトピー性皮膚炎の方はもともと皮膚のバリア機能が低下しているため、外気の乾燥・寒暖差・衣服による刺激・ストレスなどの影響を受けやすく、アトピー性皮膚炎が悪化する方がいらっしゃいます。
アトピー性皮膚炎の方は、以下のような症状が出やすくなります。
☑︎肌のかゆみが強くなる
☑︎皮膚がカサカサ・白く粉をふく
☑︎ひじ・ひざ・首まわりなどが赤くなる
☑︎かき壊しによる湿疹・出血
特に秋〜冬は、暖房の使用でさらに空気が乾燥するため、保湿と炎症コントロールの両立が重要です。
アトピー性皮膚炎の治療は保険診療で受けられます
アトピー性皮膚炎の治療は、皮膚科で保険診療として受けられます。
症状の程度や部位に合わせて、以下の治療を組み合わせて行います。
主な保険診療の内容
① 外用薬(塗り薬)
- ステロイド外用薬
炎症やかゆみを素早く抑える治療の中心。症状に応じて薬の強さを調整します。
→ 医師の指示のもと、適切な量と期間を守ることが大切です。 - プロトピック®軟膏/コレクチム®軟膏(非ステロイド)
長期的な炎症コントロールに有効。ステロイドを使いすぎたくない方にも。 - 保湿剤(ヒルドイド®・ワセリンなど)
バリア機能を整える基本のケア。朝晩2回、全身にしっかり塗布します。
② 内服薬(飲み薬)
- 抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬
かゆみや炎症反応を抑える。眠気の出にくいタイプも選択可能です。 - 漢方薬
体質改善を目的として補助的に用いる場合もあります。
③ 光線療法(ナローバンドUVBなど)※当院にはご用意ございません
保険適用で行える治療法。紫外線をコントロールして当てることで、
皮膚の炎症・かゆみを鎮め、薬の使用量を減らす効果が期待できます。
冬前に見直したい「保湿ケア」のポイント
- 入浴後5分以内に保湿剤を塗る(“5分以内ルール”)
- 部位ごとに薬を塗り分ける(赤みの強いところはステロイド、落ち着いたところは保湿剤)
- 衣類は綿素材を選ぶ(ウールや化学繊維は刺激になることも)
- 加湿器を使う(室内湿度40〜60%が理想)
- かゆみが出たら早めに受診(悪化前のコントロールが肝心)
季節の変わり目に受診しておくメリット
- 冬本番になる前に肌のコンディションを整えられる
- 夏の間に弱まった保湿ケアをリセットできる
- 薬の使い方・強さを改めて調整できる
「冬になると毎年かゆくなる」「薬が効かなくなってきた気がする」
そんな方は乾燥が気になり始める今、一度皮膚科で見直すのがおすすめです。
当院のアトピー治療の特徴
☑︎皮膚科専門医による診察(金曜日)で、症状に合わせた薬を選定
☑︎保険診療中心で継続しやすい治療を提案
☑︎部位別に薬を塗り分け、ステロイド依存を防ぐ
☑︎小児から大人まで幅広く対応
☑︎駒沢大学駅徒歩1分・土曜祝日診療ありで通いやすい
よくあるご質問(Q&A)
Q1. ステロイドを使うのが不安です。副作用はありませんか?
A. 適切な量・期間で使用すれば安全です。医師が部位や症状に応じて強さを調整し、徐々に減らしていきます。
Q2. 保湿剤だけで治せませんか?
A. 軽症の方は保湿剤で改善することもありますが、炎症がある場合はステロイドや免疫外用薬の併用が必要です。保湿は常に基本のケアです。
Q3. かゆみが強く夜眠れません。どうすれば?
A. 抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の内服を併用します。眠気を利用して睡眠を促すタイプもありますので、ご希望に応じて処方します。
Q4. 子どもも同じ薬を使えますか?
A. 年齢や部位に合わせて安全な薬剤を選びます。小児アトピーにも多数実績があります。ご家庭でのケア方法も丁寧にご説明します。
まとめ
- 秋〜冬は乾燥によってアトピーが悪化しやすい季節
- 保険診療で、ステロイド・保湿剤・光線療法などの治療が可能
- 早めの受診で冬の悪化を防ぎ、症状を安定させることが大切
- 世田谷区・駒沢でアトピーの保険治療をお探しの方はネス駒沢クリニックへ
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