ネス駒沢クリニックからのスタッフコラムColumn

ピコスポットの料金について。平均的な回数や、他の施術との料金比較も

2022.04.11シミ取り

ネス駒沢クリニック 医師 吉武光太郎監修 「顔に目立つシミがある」「気になるシミがいくつもある」という方は、ピコスポットが適しているかもしれません。 ピコスポットはピコレーザーによるレーザー治療の一種で、ピンポイントで取りたいシミにアプローチして改善に導きます。 今回は、ピコスポットの効果的な回数や経過、他の施術との料金比較などをご説明します。

ピコレーザーとは

ピコレーザーは、気になる部分にレーザーを照射してシミを除去する治療法です。 ピコレーザーの場合、ピコ秒(1兆分の1秒)単位で肌にレーザーを照射するため、Qスイッチレーザーの照射時間であるナノ秒(10億分の1秒)単位よりもさらに短く、肌へのダメージが少ない治療法として知られています1)。 シミやそばかす、くすみ、毛穴、ニキビ跡、肝斑などに効果が期待できます。 ピコスポット、ピコトーニング、ピコフラクショナルと3つの照射モードがあり、肌の状態に応じてさまざまな治療を行います。 なお、今回ご説明するピコスポットに肝斑の治療は適していません。

ピコスポットの効果

ピコスポットは、ピコレーザーの照射モードを変えて行うレーザー治療のひとつです。 シミやそばかすなど、気になる部分に高出力のレーザーを照射してシミを改善します。 また、刺青やアートメイクにも効果が期待できます。 主に以下のようなことでお悩みの方におすすめです。
  • シミが目立って気になっている
  • ピンポイントでシミを取りたい
  • ダウンタイムは少なくしたい
  • 周囲に気づかれずにシミを除去したい
  • 従来のレーザー治療では満足しなかった
  • 少ない照射回数でシミを取りたい
  • ADMを薄くしたい

ピコスポットの効果的な回数

当院の場合、ピコスポットは基本的に1~3回程度で効果を実感できることが多いです。 個人差はありますが、少ない回数で効果が得られることが特徴です。

ピコスポットの経過

ピコスポットは、施術中に輪ゴムで弾かれたような痛みを感じることがあります。 照射後はかさぶたができることがあるため、無理に剥がさないようにしましょう。 1.シミが気になる部分にピコレーザーを照射します。 2.照射直後は、患部が白くなります。炎症を抑える軟膏を塗布します。また必要に応じて茶テープで保護します。 3.照射から数日後は患部が黒くなります。患部に薄いかさぶたが生じることもあります。 4.2週間ほどで黒い部分が取れていきます。 5.1ヵ月くらい経過すると、色素沈着を起こすことがあります。色素沈着予防に、トラネキサム酸、ビタミンC、ビタミンEなどの内服と、ハイドロキノン・トレチノインの併用をおすすめしています。 6.3か月ほどで色素沈着も落ち着くことが多いです。治療後は肌が敏感になっているため、紫外線対策を十分に行ってください。

他の施術との比較

ピコスポット、Qスイッチレーザー、ピコトーニングの施術に関して、一般的に考えられる違いについてご説明します。
ピコスポット Qスイッチレーザー ピコトーニング
シミへの反応 衝撃波でメラニンを微粒子サイズまで破壊 熱でメラニンを破壊 低出力のレーザーをシャワーのように照射。肝斑にも効果が期待できる。
テープ保護 施術後の保護テープは必須ではない 施術後の保護テープが必須 施術後の保護テープは不要
かさぶたの有無 有。2週間程度で自然に剥がれ落ちる。かさぶたが生じないこともある。 有。2週間程度で自然に剥がれ落ちる。
痛み 輪ゴムで弾かれたような痛み 輪ゴムで弾かれたような痛み 熱いような軽い痛み
ダウンタイム 1~2週間程度 1~2週間程度 ほとんどない
施術回数 基本的に1~3回の施術で効果を実感できる場合が多い 基本的に1~3回の施術で効果を実感できる場合が多い 5~20回程度の施術で効果を実感できる場合が多い
費用相場 1万円程度 1~2万円程度 1回3万円程度
※シミへの効果や経過、痛み、ダウンタイム、施術回数には個人差があります。 ※費用は、5mm以下の場合の目安です。シミの個数やサイズ、また医療機関によって異なります。 ピコトーニングはレーザーの特性上、全顔に照射します。 ピコスポットは、従来のレーザー治療ではアプローチできなかった微粒子サイズまでメラニン色素を破壊できるとされています。 粉砕されたメラニン色素はマクロファージという細胞によって処理され、リンパ管を通って体外へ排出されます。 メラニン色素は細かく砕かれるほど代謝によって排出されやすいため、シミの除去に対して他のレーザーよりも、さらに効果的と考えられます。 また、従来のレーザー治療であるQスイッチレーザーと比較して肌へのダメージが少なく、炎症後色素沈着を起こしにくいとされています。

ピコスポットの副作用・リスク

施術の副作用やリスク、注意点として、主に以下のようなことが考えられます。 治療の経過や効果には、個人差があります。
  • ダウンタイムは1~2週間、照射部位が黒くなります。
  • 患部への刺激を避ければ洗顔は当日から可能です。
  • 激しい運動や飲酒はお控えください。
  • 治療直後から外出可能ですが、保湿や紫外線対策をしっかり行いましょう。
  • 痛みやかゆみ、出血、色素沈着や色素脱失が生じることがあります。
  • シミの状態によっては、1回の治療で除去できない可能性があります。
  • 肝斑の治療には適していません。
  • 施術後に生じたかさぶたは、無理に剥がさないようにしてください。
  • 色素沈着が起きることがありますが、約3~6ヵ月で目立たなくなります。
また、以下に該当する方は施術前にご相談ください。 施術をお控えいただく場合があります。
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 光過敏症の方
  • てんかん発作の既往歴がある方
  • 重度の糖尿病の方
  • 施術前に日焼けをしている方
  • 日焼けをする予定がある方
  • 心臓のペースメーカーを使用している方
  • 慢性疾患がある方

ピコスポットの料金

当院でのピコスポットの治療料金は、以下の通りです。
項目 円(税込)
ピコスポット シミ・そばかす ~5mm  1個につき 5,500円
6~10mm  1個につき 8,800円
11~20mm  1個につき 15,400円
ピコスポット  ADM 1回 33,000円
ピコスポット 顔あて放題 1回 99,000円
ピコスポット 顔あて放題2回目(初回から半年以内) 1回 55,000円
ピコスポット 顔あて放題1回 + ピコトーニング全顔1回 1回 110,000円
ピコスポットは従来のレーザー治療であるQスイッチレーザーと比較して肌へのダメージが少なく、色素沈着を起こしにくいとされています。 気になるシミやそばかすなどがある方は、お気軽に当院へご相談ください。

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【参考】 (1)花房崇明.ピコ秒レーザーによる美白治療.「美容皮膚医学 BEAUTY」.2021.No.4.p70-81

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