ネス駒沢クリニックからのスタッフコラムColumn

糸リフト(スレッドリフト)の効果はいつから?ダウンタイムについても紹介

2024.12.27シワ・たるみ取り

「鏡を見るたびにほうれい線が気になる」、「フェイスラインのたるみが目立つ」、「肌のハリがなくなった気がする」などのお悩みはありませんか。このようなお悩みがある方に注目されているのが、糸リフトという施術です。

ここでは、糸リフト(スレッドリフト)の効果や特徴、持続期間の目安、効果を引き出すためのポイントやケアのコツ、当院でよくある質問などを詳しく紹介します。

糸リフト(スレッドリフト)の効果はいつ頃から出る?

糸リフトは、即時的なリフトアップと持続的なコラーゲンの産生が期待できる施術です。

ここでは施術後の経過と効果について紹介します。

※以下は目安です。術後の経過や効果を実感する時期には個人差があります。

1週間後

施術後1週間を過ぎると、肌に糸が馴染みやすくなるため、挿入した糸がズレる心配は少なくなります。施術後に腫れやむくみ、ひきつれ感といった症状が出ていた方も、ほとんどの場合は治まっている頃です。

そのため施術直後から感じていたリフトアップ効果をさらに実感しやすくなることでしょう。

1か月後

挿入した糸の刺激により線維芽細胞が刺激されて、コラーゲンが作られやすくなる時期です。施術直後に比べると、肌にハリや弾力を感じやすくなります。糸を注入したことによる違和感も少なくなり、肌の調子が変化しているため施術の効果を実感しやすい時期といえます。

3か月後

即時的なリフトアップと持続的なコラーゲンの産生により、施術の効果による肌のハリや肌質改善が維持されている時期です。施術の効果は永続的なものではないため、維持したい場合は、定期的な施術を考えてみましょう。

持続時間はどれくらい?

糸リフトの施術効果は、糸の種類によって異なります。当院では「VOVリフトプレミアム」を使用しています。

VOVリフトプレミアムとは

一般的に使用されている医療用の糸は、「PDO(Polydioxanone:ポリジオキサノン)」素材から作られており、1~1年半の持続期間が期待できます。

一方、VOVリフトプレミアムは「PCL(Polycaprolactone:ポリカプロラクトン)」素材から作られており、2年以上の長期的な効果の持続期間があります。

糸リフト(スレッドリフト)の効果

糸リフトは長い糸を皮膚に挿入し、皮下組織に糸を固定することにより、たるみを物理的に持ち上げる施術です。ここでは糸リフトで期待できる効果について紹介します。

肌のたるみ、シワ、フェイスラインの引き締め

当院で使用しているVOVリフトプレミアムは、特許技術によって従来よりも糸の強度が高められており、強いリフトアップ力が期待できます。物理的にたるみを持ち上げるため、ほうれい線やフェイスラインなどのたるみやシワが気になる方に向いた施術です。

肌のハリ、弾力

糸リフトでは、挿入した糸が線維芽細胞を刺激して、コラーゲンの増やす働きが期待できます。そのため肌のハリや弾力が気になる方にも向いています。

糸リフトについて、詳しくはこちらをご覧ください。

効果を引き出すためのポイント

糸リフトの効果を引き出すためには、いくつかの方法があります。たとえば「大きく口を開けない」、「施術部位に触りすぎない」、「糸の本数を増やす」、「定期的に再施術をする」という方法です。ここではそれぞれの方法について、詳しく紹介します。

大きく口を開けない

施術後に口を大きく開けてしまうと、挿入した糸がズレたり伸びたりする可能性があります。施術の効果を引き出すためにも、施術後1か月は口を大きく開ける動作は控えるようにしましょう。

施術部位に触りすぎない

糸リフトの施術では、コグと呼ばれるトゲに皮膚をひっかけてリフトアップしています。施術部位を触りすぎてしまうと、コグが外れるリスクもあります。マッサージやエステなどは、1か月は避けるように注意しましょう。

糸の本数を増やす

施術に使用する糸の本数が少ないときには、想像していた仕上がりとは違った印象になる可能性があります。しかし糸の本数が適切であれば、皮膚全体をしっかりと支えられるようになり、自然な仕上がりを目指しやすくなります。

ただし糸を入れすぎると不自然な仕上がりになるリスクもあるため、使用する本数については事前の診察で医師と相談して、具体的な内容を確認しておくことが大切です。

定期的に再施術をする

糸リフトでは、体内で自然に吸収される素材の糸を使用しています。当院で使用している「VOVリフトプレミアム」という種類の糸は、2年以上かけて吸収されていく素材で長期的な効果が期待できる素材です。1年を過ぎて効果が減ってきたと感じたときには、糸が体内で徐々に分解されているかもしれません。そのようなときには、再施術を受けることで、期待した効果を持続しやすくなります。

料金

以下の施術は、公的医療保険が適用されない自由診療(自費診療)です。

糸リフト(スレッドリフト)

VOVリフトプレミアム1本44,000円(税込)
片側3本(計6本)217,800円(税込)
片側4本(計8本)264,000円(税込)
片側5本(計10本)308,000円(税込)
ネスリフト(おまかせで医師があなたにあった糸を選びます。)片側3本(計6本)275,000円(税込)
片側4本(計8本)330,000円(税込)
片側5本(計10本)385,000円(税込)

よくある質問

Q.糸リフトでは、何本の糸が必要ですか?

A.

当院では、できるだけ少ない本数で効果的な施術を目指しております。やすとして、頬のたるみには片側3本(左右で6本)は最低必要と考えております。

診察時には、お顔全体を多角的に確認し、一人ひとりに合わせた計画的なデザインをしています。施術に必要な本数は、患者様の症状やお悩みに応じて医師が丁寧にご提案いたしますので、安心してご相談ください。

Q.痛みに弱いのですが、糸リフトを受けられますか?

A.

当院では施術前に局所麻酔や笑気ガス麻酔を使用して、患者様にできる限り快適に施術を受けていただけるよう配慮しています。注射時にはわずかに痛みを感じますが、麻酔の効果によって施術中の痛みはほとんど感じることがありません。また不安がある場合には、吸入タイプの麻酔薬である「笑気ガス」のご利用も可能ですので、どうぞご安心ください。

施術後は、患部を動かしたり触ったりしなければ、ほとんどの場合、痛みを感じることは少ないでしょう。施術後1か月以内に、大きく口を開けたり、患部をマッサージしたりすると、痛みを感じやすくなります。なるべく、これらの行為は控えるようにしましょう。

※痛みの感じ方には個人差があります。気になる場合はお気軽にご相談ください。

Q.傷は残りますか?

A.

糸を入れる部分に小さな傷ができます。ただし1〜2週間ほど経過するとほとんど目立たなくなります。

糸リフトなら、ネス駒沢クリニック 形成外科・美容へ

糸リフトは、即効性のあるリフトアップ効果と持続的なコラーゲンの生成が期待できる施術です。効果が出るタイミングや持続期間には個人差があります。

効果を引き出すためには、施術後の注意点を守ることや、定期的なメンテナンスも大切です。当院では、なるべく少ない本数でお悩みを解決できるように、診察時にはお顔全体を多角的に確認して、一人ひとりに合わせた計画的なデザインをしています。

糸リフトについて興味がある方は、お気軽に当院までご相談ください。

【ネス駒沢クリニック 形成外科・皮膚科・美容 院長:吉武光太郎 監修】

副作用・注意点

禁忌

糸リフト(スレッドリフト)

  • 妊娠中、または授乳中の方
  • ケロイド体質の方
  • 皮膚に炎症を起こしている方
  • 重度の心疾患や糖尿病などがある方
  • 使用する成分(PDO、PCLなど)のアレルギーがある方

副作用

糸リフト(スレッドリフト)

腫れ、内出血、チクチク感、ツッパリ感、一時的な皮膚のぼこつきなど

注意点

糸リフト(スレッドリフト)

  • シャワーは当日から可能です。ただし入浴は1週間ほど過ぎてからにしましょう。
  • メイクは挿入部分を除いて当日から可能です。
  • 2週間ほどは長風呂や運動を控えるようにしましょう。
  • 痛みが出やすくなるため、約1か月は口を大きく開ける動作や、顔を強くマッサージするなどの行為は控えましょう。
  • 腫れや内出血が起こる場合もあります。腫れは2〜3日、内出血は1〜3週間を目安に目立たなくなります。
  • 麻酔薬の影響で「目が閉じにくい」、「唇が動かしにくい」と感じるかもしれません。ほとんどの場合は数時間で麻酔薬の効果が切れて元に戻ります。
  • 一次的や部分的なツッパリ感、皮膚のヨレや凹みが起こるかもしれません。通常の場合は1か月ほどで治まります。
  • 施術後の痛みには個人差があります。ほとんどの場合は、1か月を目安に治まります。
  • 施術後のリスクには、期待した効果を実感しにくい、多少の左右差が残る、ごくまれに神経障害などがあります。

© ネス駒沢クリニック 形成外科・皮膚科・美容