ネス駒沢クリニックからのスタッフコラムColumn

【2024年最新版】シミ取りにおすすめの治療方法と効果や副作用を紹介

2024.10.25シミ取り

「自分の肌タイプに合ったシミ治療がわからない」

「シミ取りで一番効果がある治療を教えてほしい」

毎日のメイクでシミを隠しているけれども、何とかしたいと考えている方は多いのではないでしょうか?シミは見た目の年齢に大きな影響を与えますが、日常のセルフケアだけでは改善が難しいことが多いです。

しかし、専門医による正確な診断と適切な治療法の選択により、効果的なシミの改善が期待できます。

ここでは、シミの種類と原因、当院で行っているシミ取り治療の種類と特徴、リスク・副作用について詳しく解説します。シミを改善し、自信を取り戻すための一歩を踏み出しましょう。

シミの種類と原因

まずはシミの種類と原因について、主な3つのタイプを解説します。

肝斑

肝斑は、頬骨の上やこめかみに左右対称に現れる茶色のシミです。主に30代後半から50代の女性に多く見られます。肝斑の原因は、主に以下のとおりです。

  • クレンジングやメイク時の摩擦
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 日焼けによるメラノサイトの活性化

特に女性ホルモンの影響を強く受けるため、妊娠・授乳中や低用量ピル・ホルモン剤を服用しているときは注意が必要です。

そばかす

顔や体に点在する小さな茶褐色の斑点です。通常は直径数ミリ以下の丸い形状をしています。遺伝的な要因が強く学童期から発生することがあり、思春期にはさらに目立つことが多いです。日焼けやホルモンバランスにより、増悪することもあります。

老人性色素斑

加齢とともに現れる大きめの茶色いシミです。顔や手の甲、背中の上部などに発生しやすく、長年紫外線を浴び続けることにより、メラニンが滞留して発生します。

大きさは数ミリから数センチとまばらで、円形や楕円形など形状もさまざまです。

シミは、それぞれ異なる原因と特徴を持っています。適切な治療法を選択するためには、専門医による正確な診断が重要です。

シミ取り治療の種類と特徴

ここでは、シミ取りの治療の種類と特徴について見ていきましょう。

ピコスポット

効果と適応するシミの種類

ピコ秒レーザーを使用して特定のシミを集中的に治療する方法。老人性色素斑やそばかすなど、特に比較的濃く境界がはっきりしたシミに効果的です。

レーザーの照射時間が極めて短いため、周辺組織へのダメージを最小限に抑えながら、ピンポイントでシミのメラニンを破壊します。

施術回数

個人差はありますが、通常1〜3回の照射でシミが気にならなくなります。施術間隔は、3ヶ月程度が一般的です。

当院症例

治療内容・回数ピコスポット当て放題(シミ取り放題)1回美白内服セット、ハイドロキノンクリーム、トレチノインクリーム
費用ピコスポット当て放題 99,000円
美白内服セット1ヶ月分 7,700円
ハイドロキノンクリーム 5g 2,200円
トレチノインクリーム 0.025% 5g 3,300円
合計 112,200円(税込)
副作用・リスク痛み、熱傷、色素脱失、色素沈着、水膨れ
担当医師コメント他院で肝斑を指摘されたが、シミが目立つためピコスポットをご案内しました。かさぶたが剥がれた後はピンクにり、1ヶ月後に色素沈着がでました。肝斑の予防と色素沈着の治療としてシミクリームの外用と、内服セットを頑張って継続いただきました。4ヶ月後には色素沈着もおさまり、肝斑も薄くなり大変ご満足いただきました。

治療内容・回数ピコスポット当て放題2回
費用1回目 99,000円、2回目 55,000円
副作用・リスク痛み、熱傷、色素脱失、色素沈着、水膨れ
担当医師コメントしみ、そばかすがお悩みでご来院されました。1回目の照射から3ヶ月後に2回目の照射をおこない細かく薄いそばかすも綺麗になりご満足いただきました。

治療内容・回数ピコスポット当て放題1回
費用99,000円(税込)
副作用・リスク痛み、熱傷、色素脱失、色素沈着、水膨れ
担当医師コメントこの方は、たくさんある老人性色素斑とそぼかすを気にされ、ダウンタイムはあってもよいから早くきれいになりたいとの希望でした。ピコスポットはダウンタイムのあるレーザー治療になりますが効果は抜群です。写真をみると、3ヶ月後には濃いシミがほとんどなくなっています。当て放題ではありますが、医師の判断で照射をしない部分もあります。レーザー照射後、シミは一時的に濃くなり、1-2週間で薄いかさぶたが剥がれることで効果を実感します。その後も適切なケアが大事になりますので、担当医師のアドバイスを参考にしてください。

ピコトーニング

効果と適応するシミの種類

低出力のピコ秒レーザーを顔全体に照射する治療法です。肝斑や全体的なくすみの改善に効果があります。顔全体に照射するため、全体的な肌のトーンアップ効果も期待できます。

施術回数

定期的な施術を重ねることで、徐々に効果が現れます。約3回目から肌の明るさを、6回目ぐらいから肝斑が薄くなるのを実感できます。通常は、1ヶ月に1回程度のペースで繰り返し行う場合が多いです。

当院症例

治療内容・回数ピコトーニング10回(治療期間5ヶ月)
費用165,000円(税込)
副作用・リスク痛み、赤み、熱感、色素沈着、色素脱失、毛嚢炎、水疱形成、肝斑の悪化
担当医師コメントこの方は、頬の肝斑と全体的な肌のくすみを改善したいとの希望でした。治療に時間はかかりますが、紫外線モードの写真でみても、シミやくすみが改善し明るくなっているのがわかります。パチパチ、チクチクとした不思議な感触のレーザーで、ダウンタイムがほぼないと言える治療です。継続治療を要するため通院が必要ですが、くすみだけでなく肌のハリ感も改善していくのが実感できると思います。

ピコシュア・ピコトーニングにおける当院の特徴

・米国FDA認可を受けたピコシュア(PicoSure)を採用

レーザー業界世界最大手であるサイノシュア社が開発した世界初のピコレーザーであり、アメリカFDAの認可も受けているピコシュアを使用します。シミそばかすや毛穴、小じわ、にきび跡、タトゥーなど様々な症状に対応可能です。1)

・専門医が患者様に最適な治療を診断

当院では経験豊富な形成外科専門医が患者様ひとりひとりの肌を診て、どんなレーザーが必要か判断し、患者様と相談して治療方法を選択します。治療の途中で不安なことがあれば、いつでもご相談いただけます。

レーザーフェイシャル

効果と適応するシミの種類

低出力のレーザーを使用して肌全体を治療する方法です。細かいシミやそばかす、シミ取りと顔の脱毛を一緒に行いたい場合に適しています。2)

施術回数

通常、月1回のペースで3〜6回程度施術することが多いです。個人の肌の状態や目的に応じて、施術回数や頻度を調整することがあります。

当院の特徴

当院では、ジェントルマックスプロプラスのアレキサンドライトレーザーを使用しています。 メラニンに反応するのと熱エネルギーによる角質層の剥離作用で肌のコンディションを整え、シミを薄くして、産毛も脱毛して、肌の調子を整え健康的な透明感のある肌に導くことができます。

当院症例

治療内容・回数レーザーフェイシャル+ピコトーニング(4回照射
費用104,500円(税込)
副作用・リスク痛み、赤み、熱感、色素沈着、色素脱失、毛嚢炎、水疱形成、肝斑の悪化
担当医師コメントこの方は、淡く広い範囲に散らばる老人性色素斑と肝斑を合併されている方です。変則的ですが、肝斑の程度は強くないことを鑑み、まず表面上のシミをレーザーフェイシャルで治療後、肝斑・くすみ治療のためにトーニングを重ねました。目に見えるシミやくすみは改善し、写真からもハリ感のある健康的な肌へと変化したことが分かると思います。

エレクトロポレーション

効果と適応するシミの種類

エレクトロポレーションは、微弱な電流を用いて美容成分を肌に浸透させる治療法です。イオン導入の20倍以上の浸透力があります。シミの予防や軽度のシミ改善に効果が期待できます。特に、肝斑やくすみの改善、美白効果を期待する場合に適しています。

当院では、気のあるケアシスSを導入しています

施術回数

週1回のペースで4〜8回程度施術することが多いです。ただし、個人の肌の状態や目的に応じて、施術回数や頻度を調整することがあります。

当院の特徴

人気のあるケアシスSを導入しています。短いパルスの電気を流して角質細胞の細胞膜に電気孔を開け、イオン導入の20倍以上の浸透力で有効成分を肌の奥深くまで浸透させます。また、ケアシスSは皮膚との接触している金属のバーを45℃から-20℃まで調整することができ、温冷を加えることで血管が収縮し、導入した薬剤が皮膚に長時間とどまり効果をさらに高めることができます。導入薬剤を患者さまにカクテルしていただくことも可能です。3)

飲み薬

シミ取りに効果的な主な飲み薬は、ビタミンCやトラネキサムなどです。4)

ビタミンCメラニンの生成を抑制し、皮膚の色素沈着を改善する効果がある
トラネキサム酸メラニンの生成を抑制し、シミ・そばかすを予防・改善します。特に、肝斑に効果が期待できる薬。3~6ヶ月程度の長期的な服用が推奨されている。
ビタミンE強力な抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミン。老化を防止する効果が期待でき、肌のバリア機能を高めてくれる。
Lシステイン含硫アミノ酸の一種、タンパク質を構成する20種類のアミノ酸の1つ。肌のターンオーバーを促す働きがある。

塗り薬

ハイドロキノンメラニン生成を直接抑制する効果があり、美白効果が高いクリーム。老人性色素斑やそばかすなど、さまざまなタイプのシミに効果がある。
トレチノイン表皮の新陳代謝を促進し、シミを含む古い角質を剥がす効果がある薬。シミだけでなく、肌全般のトラブルを改善する働きがある。

ハイドロキノンとトレチノインを併用することで、相乗効果が期待できます。トレチノインでメラニン色素を外に押し出し、ハイドロキノンで新しいメラニン色素の生成を防いでくれます。4)

ハイドロキノン、トレチノインが使えない方はトラネキサム酸入りの化粧品やコウジ酸誘導体を使った化粧品の併用をお勧めしています。

シミ取り治療のリスク・副作用・注意点

シミ取りの治療には、いくつかのリスク・副作用・注意点があります。

シミ取り治療の主なリスク・副作用

一時的な赤み、腫れ、かゆみ

治療後に一般的に見られる軽度の副作用で、数日以内に治まることが多いです。

色素沈着

炎症後の皮膚反応として紫外線を浴びるとリスクが高まるため、紫外線対策をしっかり行いましょう。

やけどや傷跡形成

まれではありますが、設定されていないレーザー出力や技術的なミスによって生じるリスクがあります。当院では、症例経験豊富な形成外科医・皮膚科医・美容皮膚科医が施術を提供していますのでご安心ください。

シミ取り治療の注意点

日焼け対策

紫外線を浴びると色素沈着のリスクが高まるため、施術後の日焼け対策が重要です。日焼け止めクリームや帽子、日傘などで保護しましょう。

施術直後のケア

施術直後の肌はデリケートです。患部を強くこすったり、触ったりしないようにしてください。

アフターケア

適切なアフターケアを怠ると、色素沈着や他の副作用のリスクが高まります。医師の指示に従いましょう。

シミ取り治療についてのよくある質問

ここでは、シミ取り治療に関するよくある質問への回答をまとめました。

Q: シミ取りで一番効果がある治療を教えてください

A: 一般的にピコレーザーを用いたピコスポット治療が高い効果を示します。特に、老人性色素斑やそばかすに効果的です。ただし、肝斑の場合は適さないケースもあるため、専門医による診断が重要です。

Q: シミ取りは皮膚科と美容外科どちらがいいですか?

A: シミは皮膚の問題です。皮膚科医の方がより専門的な知識と経験を持っているといえるでしょう。特に、肝斑などの治療は専門的な診断が必要なため、皮膚科医の診察が重要です。シミ治療の豊富な経験を持つ医師を選ぶことがポイントです。

Q: 男性でもシミ取り治療は受けられますか?

A: 男性もシミ取り治療を受けられます。男性の美容医療への関心が高まっており、シミ取り治療を受ける方は増加しています。男性特有の肌質や生活習慣を考慮した治療計画を立てられるため、お気軽にご相談ください。

シミ取りの料金表

以下のシミ取りの施術は、公的保険が適用されない自由診療です。価格はすべて税込表示です。

ピコスポット

シミ・そばかす~5mm 1個につき5,500円(税込)
6~10mm 1個につき8,800円(税込)
11~20mm 1個につき15,400円(税込)
顔ピコスポット取り放題
(打ち放題)
1回99,000円(税込)
2回目(初回から半年以内)55,000円(税込)

ピコトーニング

全顔初回トライアル13,200円(税込)
1回30,800円(税込)
5回110,000円(税込)
10回165,000円(税込)
20回297,000円(税込)

レーザーフェイシャル

当院で導入しているレーザーフェイシャル(米国シネロン・キャンデラ社の「Gentle」シリーズ)は、国内において初めて薬事承認を取得した医療脱毛用レーザー装置です。

初回トライアル(女性・男性)16,500円(税込)
1回(女性)26,400円(税込)
5回(女性)88,000円(税込)
1回(男性)33,000円(税込)
5回(男性)110,000円(税込)

エレクトロポレーション

スタンダード(ビタミンC、トラネキサム酸、ヒアルロン酸)1回5,500円(税込)
5回27,500円(税込)
プレミアム(成長因子)1回8,800円(税込)
5回38,500円(税込)

飲み薬

ビタミンC 90錠(30日分)3,300円(税込)
トラネキサム酸90錠(30日分)3,300円(税込)
ビタミンE90錠(30日分)3,300円(税込)
Lシステイン90錠(30日分)3,300円(税込)
美白内服セット 30日分7,700円(税込)

塗り薬

内服薬、外用薬

ハイドロキノン5% 5g2,200円(税込)
トレチノイン0.025% 5g3,300円(税込)
0.05% 5g5,500円(税込)
0.10% 5g7,700円(税込)

シミ取りでお悩みの方はネス駒沢クリニック 形成外科・美容へご相談ください

シミの種類によって原因や治療法は異なるため、正確な診断と適切な施術の選択が重要です。当院では、ピコスポットやピコトーニング、エレクトロポレーションなど多岐にわたる治療法を用いて、患者さまお一人お一人の肌状態に合わせた施術を提供しています。

ネス駒沢クリニック 形成外科・美容では、シミ取り治療の豊富な症例経験を持つ形成外科医・皮膚科医・美容皮膚科医が在籍しています。シミにお悩みの方や、自分に合ったシミ治療がしたいとお考えの方は、お気軽にお問合せください。

当院の受診方法はこちらをご確認ください。

【ネス駒沢クリニック 形成外科・美容|吉武光太郎 監修】

エレクトロポレーションについて

  • 当院で使用しているケアシスは、国内において未承認医療機器です。
  • ケアシスは、当院では医師の判断の下、国内販売代理店経由で購入しています。医学的知見のない個人輸入は推奨していません。
  • 国内の承認医薬品等の有無について、他に同程度の性能を有する国内承認薬はありません。
  • 個人輸入における厚生労働省からの案内は、以下のリンクからご覧ください。
    https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/healthhazard/

参考文献

1)PICOSURE® – ピコシュア 

2)皮膚科におけるレーザー応用の最新事情

3)Caresys

4)シミ,シワのない肌を目指して(美容治療)

© ネス駒沢クリニック 形成外科・皮膚科・美容