【医師監修】イソトレチノインの好転反応とは?悪化との違い・期間・続けていい症状を解説
2026.02.23ニキビ

イソトレチノインを飲み始めたのに「ニキビが増えた」「前より悪化している気がする」と不安になっていませんか?せっかく治したくて始めた治療だからこそ「このまま続けて大丈夫…?」と悩む方は少なくありません。
イソトレチノインの好転反応とは、薬を服用してから一時的に症状が悪化することです。本記事では、好転反応と悪化との違いや期間の目安、続けていい症状を解説します。
イソトレチノインの「好転反応」とは?

イソトレチノインの好転反応とは、治療を始めた初期に症状が一時的に悪化することです。医学的には、初期悪化と呼ばれています。イソトレチノインは皮脂の分泌を抑え、毛穴の詰まりを改善する作用があります。
一時的に炎症が悪化することがありますが、多くは治療過程でみられる変化の1つと考えられています。ただし、すべてが好転反応とは限らないため、経過の見極めが大切です。
イソトレチノインの好転反応でよくある症状

イソトレチノインの好転反応でよくみられる症状は、次のとおりです。
- ニキビの数が増える
- 赤みや軽い炎症が目立つ
- 肌のヒリヒリ感や乾燥、皮むけが起こる
症状の強さや出方には、個人差があります。顔だけでなく、背中や胸など皮脂腺が多い部位に変化が現れる場合もあります。
これはイソトレチノインの好転反応?それとも「悪化」?

治療初期の変化がイソトレチノインの好転反応なのか、注意すべき悪化なのかを見極めることが重要です。
好転反応の特徴チェックリスト
- 治療開始から2〜6週間前後にみられることが多い
- 一時的に症状が強く見えても、徐々に落ち着く[1]
- 日常生活に大きな支障はない
要注意な悪化・副作用のサイン
次のような症状がみられる場合、好転反応ではなく、注意が必要な悪化や副作用のサインである可能性があります。
- 強い痛みを伴うニキビができる
- 膿を伴う炎症が急激に増えている
- 発熱や全身のだるさがある[2]
- 赤みや腫れが強く、仕事・学業に支障が出る
- 症状が時間とともに改善せず、悪化が続いている
上記に当てはまる場合は、自己判断せず早めに医師へ相談しましょう。
イソトレチノインの好転反応はいつまで続く?

ある研究では、イソトレチノイン治療により、6週間前後にニキビの状態に変化がみられると報告されています。そのため、好転反応も経過とともに軽減していくと考えられています。
ただし、次のような場合は悪化が長引くこともあります。
- 用量が多い
- もともと炎症が強い
- ニキビの範囲が広い
好転反応が長引いている場合は、自己判断で様子を見るのではなく、速やかに医師に相談してください。用量を下げたり、低用量からやり直すなどの調整が必要な場合もあります。
なお、好転反応はすべての人に起こるわけではありません。適切な用量を処方することで、目立った悪化がなく改善していくケースがほとんどです。[1]
イソトレチノインの症例については「ニキビ・ニキビ跡症例写真一覧」をご覧ください。
イソトレチノインの好転反応が出たときの正しい対処法

イソトレチノインの好転反応が出た場合でも、自己判断で服用を中止しないことが大切です。
乾燥やヒリヒリ感が気になるときは、香料やアルコールなどの刺激になりやすいスキンケア成分は避けてください。セラミドやヒアルロン酸など、肌のうるおいを保つ成分を中心に配合した保湿剤を使うのがおすすめです。
洗顔は1日2回、こすらずに泡でやさしく洗います。肌への負担を減らすため、ピーリングの使用は避けてください。
症状が強く日常生活に支障が出る場合や不安があるときは、我慢せず早めに医師へ相談しましょう。
イソトレチノイン治療の好転反応で中止すべきケース

イソトレチノイン治療では、痛み・赤みが強く続く場合や、膿を伴う炎症が急激に増える場合、発熱・強い倦怠感などの全身症状がみられる場合があります。このようなときは一時中止し、医師の指示のもと治療方針を見直す必要があるとされています。[3]
また、乾燥や刺激感が強くスキンケアを工夫してもつらい場合や、不安による精神的なストレスを強く感じる場合なども、無理に続ける必要はありません。
治療を中止するか用量を調整するかは自己判断せず、必ず医師と相談しながら進めましょう。
ネス駒沢クリニックのイソトレチノイン治療の特徴

ネス駒沢クリニックでは、肌診断機を用いて肌状態を丁寧に確認しながら、イソトレチノイン治療を行っています。内服治療に加え必要に応じて保険診療も組み合わせ、ニキビの改善だけでなく、治った後の肌状態まで見据えたフォローを大切にしている点が特徴です。
治療中は定期的な採血を行い、安全面にも配慮しながら一人ひとりのお悩みに合わせた治療をご提案しています。高額な治療を無理にすすめることはないため、まずはお気軽にご相談ください。
当院のイソトレチノイン治療の特徴について、詳しくは「イソトレチノイン」をご覧ください
イソトレチノインの料金
イソトレチノインは国内では未承認薬であり、公的保険が適用されない自由診療です。
| 10mg | 30日分 | 14,740円(税込) |
| 20mg | 30日分 | 14,850円(税込) |
| 30mg | 30日分 | 25,300円(税込) |
| 40mg | 30日分 | 28,600円(税込) |
イソトレチノインに関するよくある質問

ここでは、イソトレチノインについて、よく寄せられる質問に回答します。
Q:イソトレチノインの好転反応が出ない人もいますか?
イソトレチノインの好転反応は、すべての人に必ず起こるわけではありません。症状の現れ方には個人差があります。反応の有無だけで効果を判断せず、医師と経過を確認しながら進めることが大切です。
Q:イソトレチノインの好転反応が2か月続くことはありますか?
好転反応は数週間から1か月程度で落ち着くことがほとんどですが、体質や症状の程度によって2か月ほど続く場合もあります。ただし、赤みや痛みが強い、悪化していると感じる場合などは、早めに医師へ相談しましょう。
イソトレチノインの好転反応に不安がある方は、ネス駒沢クリニック 形成外科・皮膚科・美容へご相談ください

イソトレチノイン治療は、開始後に一時的な好転反応がみられることがあります。多くは自然に落ち着きますが、悪化との見極めや経過の判断が重要です。
ネス駒沢クリニックでは、一人ひとりの状態に合わせた治療と丁寧なフォローを行っています。好転反応がひどいときや判断に迷うときは、自己判断せず医師に相談しましょう。
イソトレチノインについて
・当院で使用しているイソトレチノインは、国内において未承認医薬品です。
・当院では医師の判断の下、国内販売代理店経由で購入しています。医学的知見のない個人輸入は推奨していません。
・国内の承認医薬品等の有無について、他に同程度の性能を有する国内承認薬はありません。
・個人輸入における厚生労働省からの案内は、以下のリンクからご覧ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/healthhazard
【参考文献】
[1] Bettoli, V., Zauli, S., Toni, G., Virgili, A., & Ricci, M. (2019). Challenges and solutions in oral isotretinoin in acne. Dermatology and Therapy, 9(1), 231–242.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6951028
[2] Marson, J. W., & Baldwin, H. E. (2021). Isotretinoin update. Dermatological Reviews, 2(4), 331–342.
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/der2.100
[3] Ding, R., Zheng, Y., & Bu, J. (2023). Physiological and Psychological Effects of Isotretinoin in the Treatment of Patients with Acne: A Narrative Review.Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology, 16, 1843–1854.



