ネス駒沢クリニックからのスタッフコラムColumn

サブシジョンは本当に失敗するの?後悔しないための“リスクと防ぎ方”を医師が徹底解説

2026.02.11ニキビ跡

「サブシジョンは失敗しやすい」「悪化することがある」という話を聞いて、不安を感じていませんか?

サブシジョンは、すべてのニキビ跡に適した治療ではありません。しかし、適応を正しく判断し、丁寧に行うことで改善が期待できる治療法です。

そこで今回は、サブシジョンが失敗しやすい施術ではないこと、失敗例として多い症状、効果がないと感じる理由、サブシジョンで後悔しないための対策や施術の効果などをご説明します。

「失敗しやすい施術」ではない

サブシジョンは、正しい方法で経験のある医師が行えば、安全性の高い治療です。重いトラブルが起こることは、まれとされています。誰が、どのように行うのかが重要な治療といえるでしょう。

サブシジョンはクレーターの原因とされる組織の癒着を切り離すため、「適応が合っていれば」期待した効果が得られやすいことが特徴です。

クレーターには、アイスピック型・ボックスカー型・ローリング型があり、サブシジョンは深い部分で癒着が起きているローリング型に適しています。

種類見た目の特徴深さ・形原因適した治療
アイスピック型・針で刺したような点状の穴
・直径0.5〜2mm
非常に深く、細い皮膚の奥まで縦にえぐれているTCAクロスレーザーなど
ボックスカー型・四角・丸い形の凹み
・直径2〜5mm
比較的深く、底が平ら表皮〜真皮が面で凹んでいるレーザー・注入
ローリング型・なだらかな波状の凹み
・直径4〜10mm以上
浅いが広がりがある皮膚の下で線維が引っ張っているサブシジョン

失敗例と思われがちな症状

サブシジョンでは、内出血・腫れ・しこりなどを生じることがあります。ここでは、それぞれの症状や原因などをご紹介します。

内出血・腫れが強く出る

サブシジョンは、皮膚の下にあるくっついた線維を物理的に切り離してニキビ跡を改善する治療です。その際、細い血管や神経に触れてしまうことがあります。

また、組織を切り離した部分では、体の傷を治す働きによって一時的に炎症反応が起きます。このとき、血流が増える、周りの皮膚がふくらむなどの反応が起き、腫れて見えることがあるのです。

内出血や腫れは広い範囲を治療した場合や、もともと内出血しやすい体質の方の場合に起こりやすく、内出血は紫色の斑点が数日〜2週間程度、腫れは数日~1週間程度続くこともあります。

凹み(クレーター)が悪化したように見える

施術直後は、皮膚の内側が一時的に腫れる場合があります。周りの皮膚にふくらみがあり、クレーターの部分が凹んだ状態の場合、凹みが深くなり悪化したように見えるかもしれません。

しかし実際は、周囲との高さの差が一時的に大きく見え、凹みが悪化したように見えている状態です。

また、内出血があると、皮膚が青や紫色っぽく変わり、影のように見えて凹みが強調されて見えるケースもあります。

しこり・硬さが残る(線維化)

サブシジョン後の組織は一時的に炎症が起こるため、硬く触れることがあります。これは、治癒に向かう過程でコラーゲンが増える反応があるからです。その多くは、2〜3か月ほどでやわらかくなります。

ただし、しこりが強く盛り上がる、または3か月以上変化がない場合は、コラーゲン結節と呼ばれる状態になっている可能性もあります。

コラーゲン結節とは、サブシジョン後の治癒過程で作られるコラーゲンが必要以上に集まって塊のようになってしまった状態です。軽度であれば、時間とともに目立たなくなることもあります。

色素沈着が起こる

赤みや炎症が長引いた皮膚では、色素を作る細胞が刺激され、メラニンが過剰に生成されることがあります。このメラニンが表皮内に一時的にとどまることで、茶色〜薄いグレーの色素沈着として見える状態が炎症後色素沈着です。

とくに、施術後に紫外線を浴びた場合や、こするなどの刺激を与えた場合は起こりやすいとされています。これは、施術直後の皮膚のバリア機能が一時的に低下して、少しの刺激でもメラニンが作られやすいためと考えられます。

色素沈着は、数か月~半年程度で少しずつ薄くなることがほとんどです。肌のターンオーバーによって、時間経過とともに排出されていきます。

効果を感じられない場合

サブシジョンは皮膚の下にある癒着を切る治療のため、主に以下のような「凹みの原因が癒着ではないタイプ」には効果が期待できないことがあります。

浅い表皮性の凹み

ニキビや炎症などで細胞が壊れ、皮膚表面が薄くなることがあります。この場合、サブシジョンで皮膚の下の組織を切り離して皮膚を持ち上げても、変化が見られません。

アイスピック型

皮膚表面は小さい穴で、奥に向かって細く深く落ち込んだ逆三角形のような形をしています。そのため、皮膚の下で切り離す組織がほとんどなく、周囲の皮膚を持ち上げても皮膚表面の穴は閉じません。

上記のようなクレーターの場合、レーザー治療やTCAクロスなど、他の治療が必要になるケースがあります。レーザー治療では熱刺激を与えてコラーゲン生成を促進し、TCAクロスでは小さな傷が治る過程を利用して凹みを浅くすることで、ニキビ跡を改善していきます。

感染が起きる

サブシジョンは、皮膚の下でくっついている組織を切り離して皮膚を持ち上げる治療です。そのため、まれに細菌が入り込み感染することがあります。

通常、施術後は痛みや赤みが徐々に少なくなりますが、感染が起きた場合は、痛みが強くなる・熱を持つ・膿が出るなどの症状が出ることがあります。このような症状がみられたら、早めに受診してください。

当院では、炭酸ガスレーザーが併用可能で、TCAクロスは必要ありません。TCAクロスは深く小さな穴に有効とされる治療ですが、色素沈着などのリスクもあります。

サブシジョンと炭酸ガスレーザーを組み合わせることで、TCAクロスを使わずに同様の改善を目指しています。気になる方は、お気軽にご相談ください。

「効果がない」と感じる理由は?

サブシジョンは、正しく行えば安全性の高い治療です。しかし、皮膚の厚さや必要な治療回数などにより、「思っていた仕上がりと違う」と感じることがあります。

ここでは、施術後に「効果がない」と感じてしまう理由を、3つの視点からご紹介します。 

凹みの原因が“癒着”だけではない場合

サブシジョンは、皮膚を下に引っ張って組織が癒着している状態のときに、期待した効果を得られやすい治療です。

またクレーターには、アイスピック型・ボックスカー型・ローリング型の3種類があり、ローリング型に適した治療です。このタイプは、皮膚が下に引っ張られていることが原因で起きているため、サブシジョンによって癒着した組織を切り離すことで皮膚が上に持ち上げられ、ニキビ跡が改善すると考えられます。

一方で、皮膚表面が凹んでいる場合やアイスピック型には施術の効果が出にくいといわれています。これらは、凹みの原因が癒着ではなく、ニキビや炎症などで皮膚が薄くなったり、皮膚の奥に細く強い炎症が起きたりすることで生じるとされています。

これらのケースでは、レーザー治療によってコラーゲンの生成を促進することや、TCAクロスで小さな傷が治る過程を利用して、ニキビ跡を改善に導きます。

皮膚の厚さ・部位による治療効果の差

サブシジョンは、どの部位で癒着を切り離すかによって、効果の現れ方が異なります。

とくに、頬は効果を実感しやすいといわれています。これは、頬の皮膚や皮下組織が比較的厚く、ニキビ跡による癒着が起こりやすいためと考えられます。

一方、こめかみや鼻周りなどの皮膚が薄い場所は、変化が出にくいとされています。これらの部位は顔の中でも繊細で、以下のような特徴があります。

  • 皮膚が薄い…表皮や真皮が薄いため、針を深くまで刺せない
  • 皮下脂肪が少ない…皮膚の下へ引っ張っている線維が少ない
  • 神経や血管が近い…皮膚のすぐ下に、太い血管や神経がある

こめかみや鼻周りは針を深くまで刺せず、皮膚の下へ引っ張っている線維が少ない

ことなどにより、頬と比べて治療後の変化を感じにくいことがあります。

治療回数が少ない場合

サブシジョンは、1回で改善できる治療ではありません。血管や神経を避けながら、少しずつ線維を切り離していきます。

また、皮膚が再生する過程でコラーゲンが生成され、皮膚が少しずつ持ち上がるため、期待した効果が現れるまでには数週間~数か月程度かかるとされています。

サブシジョンは、凹みの種類や程度によって必要な回数には個人差があり、1~3回ほど回数を重ねることで凹みに変化が出てくる治療です。

サブシジョンで後悔しないための対策

サブシジョンで後悔しないためには、適応や回数、術後の経過を正しく理解することが大切です。ここでは、自分の症状に合う治療かどうかや、必要な回数、経過などをご紹介します。

症状に合うかどうか判断する

サブシジョンは、すべてのクレーターに効果がある治療ではありません。

サブシジョンに効果が期待できるのは、クレーターの原因が癒着タイプの凹みに限られます。皮膚の下で組織の癒着が起きている場合は、その組織を切り離すことで皮膚が持ち上げられ、クレーターを改善に導きます。

カウンセリングでは、医師が凹みの下を指で押し上げる・周囲の皮膚を引っ張る・光の角度を変えて影の出方を見ることがあります。

押し上げて凹みが浅くなったり、なだらかに見える場合は癒着の可能性が高く、サブシジョンの治療が適しているケースが多いです。

適応外のタイプを見極める(表皮性の凹み・アイスピック型など)

クレーターの中には、サブシジョンでは効きにくい、適応外とされる凹みがあります。

たとえば、皮膚そのものが薄くなって生じる「表皮性の凹み」は、皮膚の表面が薄く凹んでいる状態のため、皮膚の下に強い癒着がありません。このタイプは、押しても凹みが残ることがあります。

また、アイスピック型は表面の穴が小さく、皮膚の奥に向かって細くダメージが続いているタイプです。そのため、基本的には癒着した組織はなく、サブシジョンは適応外です。

これらのタイプの場合は、サブシジョンで十分な改善が期待できません。レーザー治療やTCAクロスなど、他の治療が適していることがあります。

当院では、炭酸ガスレーザーが併用可能です。

サブシジョンと炭酸ガスレーザーを組み合わせることで、TCAクロスを使わずに同様の改善を目指しています。

当院の詳しい治療法は、「東京のニキビ跡治療のダウンタイムの短い安心のサブシジョンはネス駒沢クリニック形成外科・美容」もご覧ください。

必要な治療回数を実施する

サブシジョンは、1回で効果が期待できる治療ではありません。凹みの原因となっている癒着は、長い時間をかけて形成され、1回の治療ですべてを切り離すことはできないためと考えられます。

癒着があるクレーターの場合、皮膚の下の広い範囲で線維が何層にも重なって形成されていることが多いです。これにより、サブシジョンでは安全性を考慮し、1回で切り離す範囲を限定して少しずつ組織を切り離していきます。

一般的には1~3回くらい受ける方が多く、回数を重ねるごとに凹みの影が薄くなっていくことが特徴です。

ダウンタイムの経過を正しく知る

施術後は、内出血・腫れ・赤み・線維の硬さなどを生じることがあります。

症状落ち着くまでの目安経過
内出血・腫れ内出血:数日~2週間
腫れ:数日~1週間
時間とともに色が変化し、自然に吸収されていく
赤み数日~1週間メイクで隠せる程度で少しずつ落ち着く
線維の硬さ2〜3か月・コラーゲンが増えている途中は、しこりのような硬さを感じることがある
・コラーゲンが少しずつやわらかくなり、もとの状態に戻る

サブシジョンで皮膚の下の癒着を切り離すと、小さな空間が生まれ、傷を修復しようとして炎症が起きたり、コラーゲンが生成されたりします。その修復過程で、一時的に組織が硬くなる線維化が起きる場合があるのです。

時間が経つと少しずつやわらかくなり、軽度であれば数週間、はっきりと硬く触れる場合は、もとの状態に戻るまでに2~3か月程度かかることがあります。

このような症状がみられた場合、自己判断で強く押したり、つまんだりしないでください。炎症が長引いたり、新たに線維化が起きたりするおそれがあります。

気になる場合は、医師へ相談しましょう。

医師の技量差が出やすいポイント

サブシジョンは、医師の知識や経験などが仕上がりに影響を与えます。ここでは、とくに技量に差が出やすい4つのポイントをご紹介します。 

皮膚のどの層を切るか(深さ)

皮膚のどの深さに針を入れて、どの層の癒着を切るかがポイントです。

皮膚は外側から順に、表皮・真皮・皮下組織からなっています。サブシジョンは、真皮~皮下組織にかけて癒着している組織を切り離す治療です。

浅い部分を切ると表皮や真皮を傷つけるリスクや、皮膚表面に近い部分で炎症が起きるおそれがあります。一方、深い部分を切った場合は、太い血管や神経に触れるリスクがあり、内出血や腫れが長引く、違和感が残るなどのケースもあります。

経験のある医師は、皮膚の厚さやクレーターの種類、癒着の強さを正しく判断し、深さをミリ単位で調整します。また、必要以上に切りすぎないなど、適切な深さを微調整しながら施術が可能です。

使用する針の種類(カニューレ vs 鋭針)

サブシジョンでは大きく、カニューレ(先が丸い針)と鋭針(先が尖った針)が使われています。

特徴メリットデメリット
カニューレ先端が丸い・血管や神経を避けやすい
・内出血などのリスクが低い
硬い癒着は切りにくい
鋭針(えいしん)先端が鋭い組織を切る力が強い・強い癒着をしっかり切れる
・ピンポイントの深い癒着に効果的とされる
・血管を傷つけるリスクが高い
・内出血が起こりやすい

カニューレは先端が丸く、血管や神経を避けやすい・内出血などのリスクが低いという特徴があります。一方、鋭針は先端が鋭いため、強い癒着をしっかりと切り離すことができるメリットがあります。

医師は、凹みのタイプや範囲を見て針を使い分けます。経験がある医師ほど、クレーターの種類や癒着の強さ、頬やこめかみなどの部位などを総合的に判断し、適切な器具を使用します。

患者さま一人ひとりの症状や状態に応じて、医師が適切な器具を選び、施術を進めます。

切る範囲と方向

サブシジョンで切り離す癒着は、1点だけで存在しているとは限りません。

組織の癒着は、クレーターの底やその周囲など、面として広範囲に及んでいることもあります。そのため、どの方向から、どこまで切り離すかを判断することが大切です。

切る範囲が狭すぎた場合は凹みが完全に戻らず、切る範囲が広すぎた場合は、出血や腫れが強くなることもあります。

また、癒着は上下や左右など、特定の方向に引っ張る力があり、1方向からだけ針を入れると癒着が残りやすくなるおそれがあるのです。

経験がある医師は、クレーターの形や皮膚の動きなどを見ながら、複数の方向から針を入れ、強い力が加わっている部分を重点的に切り離していきます。

どの方向から針を入れ、どれだけの範囲を剥離するかによって、仕上がりに差が出るのです。

痛み・腫れに配慮した麻酔・アフターケア

麻酔の量、位置、術後の圧迫や冷却、内出血を抑える工夫などにも差が生まれます。

局所麻酔を使用する量や、どの深さ・位置に入れるのかは施術中の痛みに影響します。麻酔を浅い部分に入れると、癒着を切るときに痛みを感じやすく、麻酔を深い部分に入れると、腫れが強く出ることがあります。

また、術後のケアが不十分だと、内出血が長引く、硬さが残るなどのおそれもあります。これは、圧迫や止血によって炎症を抑え、腫れや痛みを軽減させることができるためと考えられます。

経験のある医師は、必要な量で狙ったところに麻酔をし、部位ごとに麻酔の深さも変える技量をもっています。そのため、痛みを抑えながら、腫れや内出血のリスクを下げることができるのです。

サブシジョン後に「おかしい?」と感じた時の対処法

サブシジョン後に起きた変化が、正常な範囲なのか、受診すべきサインなのかを判断することで、トラブルを防ぎながら安心して経過を見ていくことができます。ここでは、症状ごとの判断の目安をご紹介します。

内出血・腫れが強いときの判断目安

内出血や腫れは、サブシジョンでは一般的な経過です。紫色の内出血は数日〜2週間、腫れは数日〜1週間ほどかかります。

内出血で痛みが続く、腫れが長く続く場合は、医師に相談しましょう。

しこり・硬さが続くときの受診タイミング

サブシジョン後の硬さ(線維化)は、多くの人にみられる自然な反応です。通常は2〜3か月かけて徐々にやわらぐため、この期間は様子を見ても基本的に問題ありません。

3か月以上しこりが変わらない、硬さが盛り上がってきた、押すと痛みがあるという場合は、コラーゲン結節の可能性があります。

マッサージなどで刺激を与えることは避け、医師に相談してください。

色素沈着の改善方法

炎症後色素沈着は、紫外線や摩擦、乾燥によって悪化しやすい特徴があります。紫外線対策や保湿ケア、摩擦を避けることなどによって改善しやすくなります。

日焼け止めを塗る、外出時は帽子・日傘などを活用するなど、直接紫外線を浴びることを避けましょう。泡立てた泡でやさしく洗顔すること、十分な保湿をし、肌にうるおいを与えることも大切です。

通常は数か月~半年で薄くなっていきますが、早めに改善したい場合は、医師の指示の下、ハイドロキノンなどの外用薬を使用することもひとつの方法です1)

効果が薄いと感じた場合の対処法

サブシジョンは段階的に改善していく治療で、適応が合っていれば、1~3回で期待した効果がみられます。

期待した効果が得られていないと感じる場合、クレーターのタイプが適応外ではなかったか、TCAクロスなど別の治療が必要なタイプではないかなどを医師と相談してください。

当院では、炭酸ガスレーザーが併用可能です。

サブシジョンと炭酸ガスレーザーを組み合わせることで、TCAクロスを使わずに同様の改善を目指しています。お気軽にご相談ください。

クリニック選びのポイント

サブシジョンは、医師の経験や技術で結果が変わる治療です。

ここでは、後悔を避けるために押さえておきたいクリニック選びのポイントをご紹介します。

症例数・症例写真の確認

症例写真は、主に以下の点を確認しましょう。

  • 枚数の多さ
  • 光の角度が統一されているか
  • Before/Afterの期間の記載があるか
  • 加工されていないか
  • 自分のクレーターに近いケースが掲載されているか

症例数が多く、光の条件や経過期間が記載された症例写真は、治療経験の目安になります。加工の有無や、自分のクレーターに近い症例があるかも必ず確認しましょう。事前にしっかり比較して確認することが、納得できる治療につながります。

カウンセリングで確認すべき3つの質問

カウンセリングの際は、以下の3つを質問することをおすすめします。

自分のクレーターはサブシジョンの適応か

クレーターが、サブシジョンで改善が見込めるタイプかどうかを確認することが大切です。皮膚の浅い部分のクレーターやアイスピック型など、適応外をしっかりと説明できる医師は信頼度が高いです。「やってみないとわからない」など、曖昧な説明をする場合は慎重に判断しましょう。

どの層を切る予定か?針は何を使うのか?

サブシジョンは、皮膚のどの深さをどのような針で切り離すかによって、結果とリスクが変わります。カニューレ、または鋭針を使用する理由、針を刺す深さなどを具体的に説明できるかどうかで、治療に差が出るでしょう。

必要な回数と、改善の見込みはどのくらいか?

サブシジョンは、1回で改善できる治療ではありません。施術の必要回数や、どの程度の改善を目指すのか、完全に消えることはないことなど、施術後にどの程度改善が見込めるのかをしっかりと伝えてくれる医師が良いでしょう。

これらの質問に対して、曖昧な回答しか返ってこない場合や、「1回で大きく改善する」などの説明がある場合には、セカンドオピニオンを検討してください。

見積もりが安すぎる場合は注意

サブシジョンは医師の手技が中心の治療のため、極端に低価格で提供されている場合は注意が必要です。

経験の浅い医師が担当する・施術時間が短く、必要な範囲まで剥離しない・針の種類・麻酔などの質を下げていることなどが考えられます。

当院では、サブシジョンを主軸にした治療方針で、適応によっては炭酸ガスレーザーの併用もご提案しています。お気軽にご相談ください。

サブシジョンの効果

サブシジョンは、癒着が強いクレーターに対して効果が期待できます。適応が合っているケースでは、肌の立ち上がりがわかりやすく変わることがあります。 

ここでは、サブシジョンの効果について詳しくご紹介します。

癒着を切り離すことで凹みが持ち上がる

サブシジョンのポイントは、皮膚の下でくっついている線維を切ることです。

癒着を切り離すことで皮膚が下へ引っ張られなくなるため、凹みがふっくらと立ち上がりやすくなります。

クレーターのタイプの中では、ローリング型に適した治療です。

効果は段階的に出てくる

施術直後は内出血や腫れで見た目が安定しないため、効果の判断は難しいです。

  • 1か月ころ:腫れ・内出血が落ち着き、凹みの形が見えてくる
  • 2〜3か月ころ:コラーゲンが増え、肌が少しずつなめらかになる

といった流れで、ゆっくりと改善が進みます。

サブシジョンの経過については、治療後1か月と4か月の時点で改善が確認されたという臨床研究があります。

医師の評価では1か月後も4か月後も改善がみられ、サブシジョンは1~4か月にかけてゆっくり変化が現れる治療と考えられます2)

適応が合っていれば複数回の積み重ねで改善が見込める

サブシジョンは、1~3回を段階的に受けていくケースが多いです。深い癒着は一度に切りすぎるとリスクが高まるため、少しずつ切り離していきます。

適応が合っている人の場合、回数を重ねるごとに、凹みの角がなめらかになる・影が薄くなる・メイクで隠れやすくなるという変化が出やすいです。

ローリング型ニキビ跡の患者5名を対象にした研究では、顔の片側だけに4週間ごと・計5回のサブシジョンを行い、5か月後と9か月後に仕上がりを比べました。

その結果、治療をした側の凹みが改善され、9か月後にはその差がさらに大きくなっていたと報告されています3)

つまり、サブシジョンは受けてすぐよりも、時間をかけて少しずつ変化が出てくる治療で、複数回重ねることで改善が進みやすいことが考えられます。

適応外の凹みには別治療を併用することも

表皮の浅い凹みや、アイスピック型のような縦に深い穴は、サブシジョンだけでは変化が出にくいタイプとして知られています。

当院では、炭酸ガスレーザーと組み合わせることが可能です。

本来適応がないアイスピック型・ボックス型のニキビ跡にも炭酸ガスレーザーを組み合わせることで、TCAクロスをしなくても治療できます。

研究によれば、ニキビ跡に対して、25名に炭酸ガスレーザーの治療、25名の患者に炭酸ガスレーザーとサブシジョンの併用治療を4週間間隔で4回行ったところ、併用治療をした患者の方がニキビ跡に効果があったという報告があります4)

当院の詳しい治療法は、「東京のニキビ跡治療のダウンタイムの短い安心のサブシジョンはネス駒沢クリニック形成外科・美容」もご覧ください。

注意点・副作用・リスク

施術後1~2週間ほどの内出血があります。 青アザから黄色くなって吸収しなくなるため、内出血が一生残ることはありません。一部の方に血腫が起こりえます。血腫が起こるとしばらくの間しこりを触れ、時間の経過とともに触れなくなります。

その他に極めて稀ですが、皮膚潰瘍になることがあります。 炭酸ガスレーザーと組み合わせた場合、テープを10日前後貼ることと、紅色色素沈着が3~6ヶ月ほど起こります。

サブシジョン治療の流れ

1.麻酔

麻酔注射をします。多少痛みがあります。

2.施術

特殊な針で、瘢痕になっている組織を切ります。 

ボックス型とアイスピック型は、縁を炭酸ガスレーザーで削ります。

施術は、10分程度で終了します。

3.施術後

血を止めるために、圧迫して止血します。

4.ヒアルロン酸やジュベルック注射

ヒアルロン酸やジュベルックで再癒着を防ぎます。

ネス駒沢クリニックの特徴

痛みが少ない

痛みが少なくなるように、局所麻酔を細い針で投与してから処置しています。

炭酸ガスレーザーと組合せ可能

本来適応がないアイスピック状・ボックス状のニキビ跡にも、炭酸ガスレーザーと併用することでTCAクロスをしなくても治療可能です。

よくある質問

Q.サブシジョンの内出血はどれくらいで消えますか?

A.一般的には、数日〜2週間ほどで薄くなります。広範囲を施術した場合や、体質的に出やすい方では長引くこともあります。

熱を持つ、痛みが増すなどの症状を伴う場合は、早めに医師へ相談しましょう。

Q.サブシジョン後、凹みが深くなった気がするのは失敗?

A.失敗ではありません。これは、錯覚によるものと考えられます。

腫れや内出血による影の変化が原因で、一時的に深く見えることがあります。

1〜3か月かけて炎症が落ち着くと本来の形が見えてくるため、早い段階で判断するのはおすすめしません。3か月以降に、症状が気になる場合は医師へ相談しましょう。

Q.何回くらい受ければ効果を感じられますか?

A.通常、1〜3回の施術で効果が期待できます。

癒着が深い場合は複数回の施術が必要で、浅いクレーターほど変化が出るまでに時間がかかることがあります。

費用

以下は、公的保険が適用されない自由診療(自費)です。

費用は税込みです。

サービス名範囲通常価格モニター価格
サブシジョン2cm×2cm(1箇所)22,000円17,600円
1部位※44,000円35,200円
2部位※77,200円61,760円
3部位※105,600円84,480円
サブシジョン+炭酸ガスレーザー2cm×2cm(1箇所)27,500円22,000円
1部位※55,000円44,000円
2部位※93,700円74,960円
3部位※127,600円102,080円

※部位(額・両こめかみ・片頬・顎から選択)

ニキビ跡治療が気になる方は、ネス駒沢クリニックへ

サブシジョンは、癒着が原因のクレーターに適した治療です。一方で、医師の技量によって仕上がりに差が出るため、不安を感じるかもしれません。

大切なのは、適応かどうか、必要回数、正しい経過かどうかの3つです。

自分の肌に合った方法を選ぶことで、凹みの影は少しずつ軽くなり、日々の鏡を見る時間も前向きに変わっていくでしょう。ニキビ跡治療が気になる方は、当院へお気軽にご相談ください。

【ネス駒沢クリニック 形成外科・皮膚科・美容|吉武光太郎 監修】


未承認医薬品等の表示「サブシジョン」

参考文献

(1)Postinflammatory Hyperpigmentation
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32644576

(2)Subcision with and without suction for acne scars: a split-faced, rater-blinded randomized control trial
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38847979

(3)Split face randomized, evaluator blinded study on the effect of multiple subcisions on rolling acne scars
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38850371

(4)Effectiveness of CO2 laser with subcision in patients with acne scars
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27231159

本院情報

© 駒沢の皮膚科・形成外科・美容皮膚科【ネス駒沢クリニック】