ピコフラクショナル後は好転反応が出る?施術後の経過についても紹介
2025.05.30シミ取り

ピコフラクショナルに興味はあるけれど「好転反応が出たらどうしよう?」と不安に感じる方は多いのではないでしょうか。実際に、施術後は一時的に赤みやかゆみなどの反応が出ることがあるのも事実です。
本記事では、施術後に出る可能性がある症状、好転反応が出たときの対処法や経過などを詳しく解説します。
ピコフラクショナルの施術後は好転反応が出る?
ピコフラクショナルの施術後は、一時的に好転反応が出ることがあります。しかし、好転反応は、レーザーによる微細な刺激を受けて、肌が再生する際に現れる自然な変化です。
アジア人を対象とした研究によると、ピコ秒レーザー照射後に、軽度の赤みやむくみなどの炎症反応が一時的に起こるケースが報告されました。[1]
好転反応は、肌の真皮層でコラーゲン生成が始まり、皮膚の修復と再生が進む過程と考えられています。
ピコフラクショナル施術後に出る可能性がある症状
ピコフラクショナル施術後に出る可能性がある症状としては、主に以下が挙げられます。
- 赤みやヒリヒリ感:施術直後に、レーザーによる刺激で、皮膚表面に軽度の炎症が生じることがある
- かゆみや軽い腫れ:一時的なむくみや皮膚の過敏反応によるもので、通常は数日以内に自然に治まる
- 点状出血:レーザーの反応によって毛細血管が刺激され、微細な出血が見られることがある
臨床試験では、ピコ秒レーザー治療後に紅斑や掻痒感、点状出血などの症状が見られましたが、2〜3日以内に消失したと報告されています。 [2]
ピコフラクショナルで好転反応が出たときの対処法と注意点
ピコフラクショナルの施術後に赤みやかゆみなどの好転反応が出た場合は、保湿ケアと肌への刺激を避けることが大切です。
臨床研究によると、レーザー治療後に保湿ケアを行うことで回復が早まり、炎症や乾燥などの症状が軽減されると報告されました。ワセリンでも十分な回復効果があったとされています。[3]
また、紫外線は炎症を悪化させる可能性があるため、外出時は必ず日焼け止めを塗ったり、帽子や日傘を使用したりするなど対策をしましょう。
症状が長引く場合や悪化した場合は、早めに医師にご相談ください。
ピコフラクショナル施術後の経過
ここでは、ピコフラクショナル施術後の経過を見ていきましょう。
施術直後から翌日
照射部位に赤みや軽いほてりが生じますが、多くは24時間程度で落ち着きます。かゆみや軽度の腫れを感じる場合は、過度に触れず保湿ケアを心がけましょう。
1~2週間後
表面のざらつきや微細な炎症が消失し、肌の質感が改善されていく時期です。毛穴やニキビ跡の目立ちにくさに気づく方もいます。
研究によれば、レーザー照射後14日後に、コラーゲン線維の再構築や、真皮構造の改善が見られたことがわかっています。[4]
1カ月後
真皮層でのコラーゲン生成が進み、肌にハリや弾力が生まれてくる時期です。繰り返し施術を行うことで、より高い効果と持続が期待できるでしょう。
ピコフラクショナルのダウンタイムについては「ピコフラクショナルレーザーの効果はいつから現れる?ダウンタイムについても医師が徹底解説」で詳しく解説しています。こちらも参考にご覧ください。
ピコフラクショナルの効果とおすすめな方
ピコフラクショナルは、しわ・毛穴・ニキビ跡の改善に効果が期待できる治療です。肌の内部にごく小さな刺激を与えることで、コラーゲンやエラスチンの再生を促進し、ハリやなめらかさが回復します。
臨床試験によると、ピコ秒レーザーを3回照射することで、しわや毛穴、肌の質感が明らかに改善したと報告されています。皮膚の弾力性や引き締まりの数値も上昇し、安全性も高い治療であると評価されました。[2]
ピコフラクショナルは、以下のような方におすすめです。
- ニキビ跡に悩んでいる方
- 毛穴や小じわが気になる方
- 肌のキメを整えたい方
ピコシュアでのピコフラクショナルは比較的ダウンタイムが少ないため、忙しい方や肌への刺激が気になる方にも適しています。
ピコフラクショナルに向いている人については、「ピコフラクショナルレーザーとは?効果や向いている人をネス駒沢クリニック 形成外科・美容の医師が解説!」でも詳しく解説しています。
こちらもぜひ参考にしてください。
ネス駒沢クリニック 形成外科・皮膚科・美容の治療の特徴
ネス駒沢クリニック 形成外科・皮膚科・美容では、米国FDAおよび日本の厚労省に承認されたピコシュアを導入しています。
ピコシュアはレーザー業界大手サイノシュア社が開発した世界初のピコレーザーで、シミ・毛穴・小じわ・ニキビ跡など、幅広いお悩みに対応している機器です。
当院では形成外科専門医が一人ひとりの肌状態を丁寧に診察し、適切な方法をご提案しています。施術後のご不安にもきめ細やかに対応し、安心して通っていただける体制を整えています。
ピコシュアについては「機種で大きく変わるピコレーザーの効果| 最新機種のピコシュアのメリット・デメリット」でも詳しく解説していますので、こちらも参考にご覧ください。
ピコフラクショナルの費用
ピコフラクショナルは、公的保険が適用されない自由診療です。
※初回トライアルは初めての方のみ
※価格はすべて税込表示
頬のみ | 初回トライアル | 13,200円 |
全顔 | 1回 | 30,800円 |
5回 | 110,000円 |
ピコフラクショナルに関するよくある質問
ここでは、ピコフラクショナルに関して、患者さまからよく寄せられる質問に回答しました。
Q:好転反応と副作用の違いを教えてください
A:好転反応とは、赤みやかゆみなど、施術によって一時的に現れる反応のことです。多くは、数日以内に自然に落ち着きます。
一方、副作用とは、本来の目的とは異なる望ましくない症状が現れることです。たとえば、強い炎症や色素沈着などが該当します。
Q:施術当日は洗顔やメイクはできますか?
A:施術当日は肌が敏感な状態になっているため、当日はメイクや洗顔はお控えください。
赤みやヒリヒリ感が残っている場合は肌への負担を避け、保湿と紫外線対策を徹底しましょう。
ピコフラクショナルをお考えの方はネス駒沢クリニック 形成外科・皮膚科・美容へご相談ください
ピコフラクショナルは赤みやかゆみなどの好転反応が出ることがありますが、肌が再生する過程で見られる一時的な変化です。保湿ケアや紫外線対策を行うことで、数日後には自然に落ち着きます。
施術後は肌の質感やハリが改善し、毛穴やニキビ跡が目立ちにくくなる効果も期待できます。ピコフラクショナルをご検討中の方は、お気軽にネス駒沢クリニック 形成外科・皮膚科・美容までご相談ください。
当院の受診方法は、診察・施術のご予約方法をご確認ください。
【ネス駒沢クリニック 形成外科・皮膚科・美容|吉武光太郎 監修】
副作用・リスク
ピコシュアフラクショナルを行ったあとは数時間から数日間、赤みが出ることがありますが、ほとんどの場合、24時間以内に治まります。
また、副作用として以下の症状が考えられます。
考えられる副作用 | 痛み、赤み、熱感、色素沈着、色素脱失、毛嚢炎、水疱形成など |
<ピコシュアについて>
- 未承認医薬品等(異なる目的での使用)
ピコシュアは医薬品医療機器等法において、太田母斑、異所性蒙古班の治療について承認されていますが、その他の治療については国内で承認されていません。 - 入手経路等
国内の医薬品卸業者より国内の承認機器を仕入れています。 - 国内の承認医薬品の有無
国内で同程度の効能・効果で承認されている国内承認医薬品薬剤はありません。 - 諸外国における安全性などに係る情報
米国FDAにて色素性病変(シミ・肝斑等)・しわ・にきび跡に関する承認を受けています。 - 医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【参考文献】
[1] Ahn, H. J., Suh, D. H., Kang, I., Lee, S. J., Shin, M. K., & Song, K. Y. (2021). Interaction of skin with fractional picosecond laser in Asian patients. The Journal of Clinical and Aesthetic Dermatology, 14(11), 14–15.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8675342
[2] Lee, C. H., Jin, E., Seo, H., Ryu, T., & Hong, S. (2021). Efficacy and Safety of Treatment with Fractional 1,064-nm Picosecond Laser with Diffractive Optic Element for Wrinkles and Acne Scars: A Clinical Study. Annals of Dermatology, 33(3), 254–262.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34079185
[3] Qian, K. M., Kaminer, M., Liao, I. C., et al. (2025). A Multi-Component Reaction Peptide Augmenting the Anti-Aging Benefits of Non-Ablative Laser Procedure. Journal of Drugs in Dermatology, 24(2), 188–195.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39913231
[4] Zhang, M., Guan, Y., Huang, Y., et al. (2021). Histological Characteristics of Skin Treated With a Fractionated 1064‐nm Nd: YAG Picosecond Laser With Holographic Optics. Lasers in Surgery and Medicine.