ネス駒沢クリニックからのスタッフコラムColumn

ピコスポットは目の周りのシミやくすみに効果がある?効果や施術回数について

2025.02.13シミ取り

「ピコスポットって、目の周りのシミやくすみに効果があるの?」「効果や施術回数について、知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。

ピコスポットは、ピコレーザーを気になる部分にピンポイントで照射する、シミやくすみが気になる方におすすめの施術です。

この記事では、ピコスポットの目の周りへの効果、他の施術との違いや治療に必要な回数などについて、解説します。

目の周りへの効果とは

ピコレーザーとは1兆分の1秒という短い時間で照射するレーザーのことです。細胞内のメラニンをレーザーの衝撃波で破壊し、減らす効果のある治療方法で、肌に負担をかけずにシミやくすみを治療できます。

ピコスポットは、ピコレーザーを気になる部分にピンポイントで照射する方法です。従来のレーザーと比べてより小さい微粒子サイズのメラニン色素まで破壊できるので、目の周りのシミやくすみも除去できます。

ズーム式ハンドピースを使用すると、治療範囲や色素沈着の濃さに合わせて、0.1mm ずつ、2〜6 mm の範囲で スポットサイズが変えられます。細かい部分やデリケートな領域へも対処可能です。

照射時間が非常に短く、ダウンタイムが少ないことが特徴です。目の周りの皮膚は顔の他の部分に比べて、皮膚がとても薄くなっていますが、ピコスポットは適した施術方法だといえます。
シミやそばかすのほか、ニキビ跡、肌を整えるのにも役立ちます。

治療に必要な施術回数

症状により違いますが、基本的に1~3回程度で治療可能です。

1回でも効果を実感できることが多いですが、できなかった場合は、医師と相談して複数回施術できます。

施術後、1週間は炎症を抑える軟膏を塗布する必要があり、3日〜2週間ほどテープで保護することをお勧めしますが、省くこともできます。

ピコスポットの特徴

ピコスポットは、以下のような方へおすすめです。

  • 細かいしみやそばかすが気になる
  • ピンポイントで取りたいシミがある
  • ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)を薄くしたい
  • 少ない回数で高い効果を得たい
  • ダウンタイムを気にしない
  • 従来のレーザー治療で満足できなかった

他のシミ治療との違い

ピコスポットを他のシミ治療法「ピコトーニング」「レーザーフェイシャル」と比較してみました。

【ピコスポット・ピコトーニング・レーザーフェイシャルの比較】

ピコスポットピコトーニングレーザーフェイシャル
方法高エネルギーのレーザー照射低エネルギーのレーザー照射低エネルギーのレーザー照射
期待できる効果シミ、あざ、そばかす肝斑、シミ、そばかす、色素沈着シミ、くすり、毛穴の開き、ニキビ跡、小じわ、赤ら顔
施術回数目安1~3回を基本10回以上1~5回以上
ダウンタイム1週間1~2日程度数時間~数日程度

ピコトーニングとの違い

ピコスポットはピコトーニングよりも高出力のレーザーなので、顔全体に照射する場合はダウンタイムを覚悟する必要があります。ピンポイントの照射のため、シミの改善度が高いのが特徴です。

ただ、ピコトーニングは肝斑治療ができるのに対して、ピコスポットだと悪化のおそれがあります。

レーザーフェイシャルとの違い

ピコスポットはダウンタイムはあるけれど、シミの改善効果は高い方法です。しかしハリや赤みなどの改善は期待できません。

レーザーフェイシャルはシミ・くすみだけでなく、脱毛したり、シミを薄くしたり、顔のくすみを解消することができます。また肌のコラーゲンの産生を促進し、開いた毛穴を引き締め、ニキビの炎症やニキビ跡を抑えていくことも可能です。

以下の記事にも、ピコトーニングとピコスポットの違いについての解説がありますので、読んでみてください。

ピコトーニングとピコスポットってどう違うの?それぞれのメリットデメリット

ネス駒沢クリニックの施術の特徴

当院では、米国FDA認可を受けたピコシュア(PicoSure)を採用しています。

また施術の前には専門医が症状を診察し、十分にお話をお聞きし、その上で、症状に最適な治療を提案いたします。

よくある質問

Q1. ピコレーザーはクマに効果がありますか?

ピコレーザーは、色素沈着が原因のシミやくすみへ効果を期待できるかもしれません。

当院では脂肪を取る手術でクマの改善をしています。年齢とともに眼の周りの靭帯や膜がゆるむことで、眼の周りの眼窩脂肪(がんかしぼう)が前方に出てふくらみができ、段差になることでクマができます。手術では突出した脂肪を除去(脂肪取りを)するのです。症状によってはこの手術で大きな効果が期待できます。

以下の記事にもこの方法についての解説がありますので、こちらもご覧ください。

目の下のたるみを取り除く脱脂手術について

Q2. ピコスポットでホクロは取れますか?

メラニンの厚みが薄いものなら取れるかもしれません。

厚みがあると取れないことが多く、ホクロ取りには炭酸ガスレーザーや電気焼灼がおすすめです。

Q3. ピコスポットは1回でシミが取れますか?

一般的なシミやそばかすなら、1~3回の照射で完了します。

副作用

ピコスポットの副作用は、以下のとおりです。

  • 痛み
  • 赤み
  • 熱感
  • 色素沈着
  • 色素脱失
  • 毛嚢炎
  • 水疱形成
  • 肝斑の悪化

注意点

以下の方は施術できない可能性があります。

  • 重度の糖尿病の方
  • 慢性疾患がある方
  • てんかん発作の既往歴のある方
  • 心臓のペースメーカーを使用している方
  • 光過敏症の方
  • 日焼けをしている、もしくは予定のある方
  • 妊娠中・授乳中の方

また、施術後は、以下のことに注意しましょう。

  • ダウンタイムは約2週間。ダウンタイム中は、患部をテープで保護する。
  • 施術後のカサブタは、自分でははがさない。
  • 患部を刺激しないようにすれば、メイクや洗顔は当日から可能。
  • 保湿や紫外線対策は忘れない。

価格

ピコスポットは、公的医療保険ではなく、自由診療(自費診療)で実施します。

シミ・そばかすの大きさ価格
5mm以下(1個につき)5,500円(税込)
6~10mm(1個につき)8,800円(税込)
11~20mm(1個につき)15,400円(税込)
ADM(全顔1回)33,000円(税込)
シミ取り放題全顔1回目99,000円(税込)
シミ取り放題全顔2回目(初回から半年以内)99,000円(税込)

シミのピコスポット治療なら、ネス駒沢クリニック 形成外科・美容へ

ピコスポットで目の周りのシミやくすみも治療できます。

治療回数は基本的には1~3回です。1週間後にはカサブタがはがれてきれいな皮膚になっているでしょう。カサブタは無理にはがさないことも大切です。

ピコスポット治療では、紫外線対策や保湿も大切です。当院での施術とセルフケアを組み合わせ、今より美肌になりましょう。

シミのピコスポットに興味がある方は、当院担当医師までお気軽にご相談ください。

【ネス駒沢クリニック 形成外科・美容 院長:吉武光太郎 監修】

<ピコシュアについて>

・未承認医薬品等(異なる目的での使用)
ピコシュアは医薬品医療機器等法において、太田母斑、異所性蒙古班の治療について承認されていますが、その他の治療については国内で承認されていません。

・入手経路等
国内の医薬品卸業者より国内の承認機器を仕入れています。

・国内の承認医薬品の有無
国内で同程度の効能・効果で承認されている国内承認医薬品薬剤はありません。

・諸外国における安全性などに係る情報
米国FDAにて色素性病変(シミ・肝斑等)・しわ・にきび跡に関する承認を受けています。

・医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

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