ネス駒沢クリニックからのスタッフコラムColumn

ピコトーニングはそばかすに効く?効果やダウンタイムについて

2024.12.27シミ取り

美白化粧品でケアしても、そばかすがなかなか改善しないと悩んでいませんか?ピコトーニングは、そばかすの原因であるメラニンを分解し、肌全体のトーンを整える治療法です。肌に優しいためダウンタイムも短く、治療後もすぐに日常生活に戻れます。

本記事では、ピコトーニングのそばかすへの効果や特徴、治療後の経過、ダウンタイムなどについて詳しく解説します。

ピコトーニングのそばかすへの効果

研究によると、755nmのピコ秒(1兆分の1)レーザーはメラニンに対する吸収率が高く、そばかすやシミなどを効果的に分解することが確認されています。IPL(光治療)や従来のレーザー治療と比較した場合でも、より少ない治療回数で改善したことが報告されました。(参考1)治療後は肌が滑らかになり、均一なトーンアップがめざせます。

また、755nmのピコ秒レーザーを使用した治療では、約90%の患者が1〜4回の施術後に中程度〜顕著な改善があったという研究結果も報告されています。(参考2)

ピコトーニングの特徴

ピコ秒レーザーがメラニンに当たるとわずかな振動が発生し、メラニン色素を細かく分解します。振動はメラニン色素のみに作用するため、周囲の組織への熱ダメージが少ないことが大きな特徴です。

また、アジア人の肌は炎症後色素沈着が起こりやすい傾向がありますが、ピコ秒レーザーではリスクが低いことも報告されています。(参考3)今までの治療では取り切れなかった微細なシミやくすみなどにも対応可能です。

ネス駒沢クリニック 形成外科・美容におけるピコトーニングの特徴

業界最大手アメリカ・サイノシュア社のピコシュアを導入

ネス駒沢クリニック 形成外科・美容では、業界世界最大手アメリカのサイノシュア社のピコシュアを導入しています。そばかすや色素沈着に適した波長で、タトゥー除去にも対応できる機器です。

ズーム式ハンドピースを用いて 2〜6 mm の範囲で 0.1mm ずつスポットサイズが変更でき、そばかすの範囲や色素沈着の濃さに合わせたきめ細かい治療が可能です。

ピコシュアに関する詳細は「機種で大きく変わるピコレーザーの効果| 最新機種のピコシュアのメリット・デメリット」でも解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

形成外科医・皮膚科医・美容皮膚科医による専門性が高い治療

ネス駒沢クリニック 形成外科・美容では、形成外科医、皮膚科医、美容皮膚科医が在籍しています。

それぞれの専門分野の知識と技術を生かし、一人ひとりの肌悩みに合った専門性が高い治療を提供していることが当院の強みです。

ピコトーニング治療後の経過とダウンタイム

ピコトーニングは、ダウンタイムが短いことが特徴です。仕事でメイクをしなければいけない方や、マスクを外して人前に出る必要がある方にもおすすめの治療です。

治療当日

治療部位に軽度の赤みや腫れが現れることもありますが、多くは数時間から1日以内に自然に改善します。(参考4)

治療当日は肌が敏感な状態になります。摩擦による刺激を避けるため、メイクは控えましょう。また、肌が乾燥しやすくなるため、しっかり保湿ケアをしてください。

1~2日後

多くの場合は赤みは消えています。稀に赤みが残る場合もありますが、時間とともに軽減します。通常通りメイクは可能ですが、ゴシゴシこするような洗い方は避けた優しい洗顔をするよう心がけてください。

1週間後

そばかすがさらに目立たなくなり、肌のトーンが均一で滑らかになります。日焼け止めを塗る、日傘をさすなどの紫外線対策を継続しましょう。

ダウンタイムについては「ピコトーニングのダウンタイムはどれくらい続く?経過や注意点を紹介!」でも詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にご覧ください。

そばかす治療ができる他治療との違い

治療法メカニズム主な効果治療回数の目安ダウンタイム
ピコトーニング755nmのピコ秒レーザーがメラニンを分解(熱ダメージが少ない)そばかす・シミ・くすみ改善、肌のトーンアップ1〜4回(中程度〜顕著な改善)ほとんどなし(軽い赤みが出る場合あり)
フォトフェイシャルIPL光が広範囲の肌にマイルドに作用そばかす軽減、赤ら顔改善、肌全体の美肌効果3〜5回(軽度〜中程度の改善)ほとんどなし(軽い腫れが出る場合あり)
ピコスポットレーザーピコ秒レーザーが深い色素沈着を破壊(衝撃波エネルギーが高い)濃いシミ・そばかすの除去(深部まで届く)1〜数回(即効性が高いがリスクもあり)3日〜3週間のかさぶた形成、炎症後色素沈着リスクあり

そばかすの治療には、ピコトーニング以外にもフォトフェイシャルや従来型のピコスポットやQスイッチレーザー治療など複数の選択肢があります。

フォトフェイシャルは光を用いた治療で、肌全体にマイルドに働きかけます。そばかすを軽減しながら、赤ら顔の改善や肌のトーンを整えたい方にはおすすめです。

ピコスポットレーザーは、Qスイッチレーザーより短かくレーザー光線が照射されています。Qスイッチレーザー同様に治療後に赤みやかさぶたが残る、炎症後色素沈着が起きるなどダウンタイムが長いことがデメリットといえるでしょう。

Qスイッチレーザー(10億分の1秒)は、深い色素沈着にも対応可能です。ただし、熱エネルギーによるダメージが大きいため、治療後に赤みやかさぶたが残る、炎症後色素沈着が起きるなどダウンタイムが長いことがデメリットといえるでしょう。

ピコトーニングはレーザーを照射しメラニンをピンポイントで分解するため、そばかすを集中的に治療でき、かつダウンタイムが短いことが他治療との大きな違いです。

ピコトーニングに関するよくある質問

Q. ピコレーザーとピコトーニングとの違いがよくわかりません

A. ピコレーザーは、1兆分の1秒(ピコ秒)単位で照射するレーザー技術の総称です。一方、ピコトーニングは、ピコレーザー技術を使用して行われる美容治療の一種です。メラニン色素を細かく分解・除去することで、そばかすや肝斑やくすみの改善を目指す施術を指します。

Q. 痛みはありますか?

A. 施術中はチクチクとした軽い痛みがあります。。通常は麻酔クリームをしなくても施術していただけるぐらいの痛みです。痛みの感じ方には個人差があるため、痛みが苦手な方は別途麻酔クリームも使用可能です。痛みが不安な方は、事前にご相談ください。

Q. 1回の施術で効果はありますか?

A. ピコトーニングは1回だけの施術で期待した効果を実感することが難しく、基本的には複数回の施術が必要です。効果を実感するタイミングの目安は、1か月ごとの施術で受けた場合の5~10回です。

ピコトーニングの費用

ピコトーニングの治療は、公的保険が適用されない自由診療です。

初回トライアル(初めての方のみ)  13,200円(税込)
1回  30,800円(税込)
5回110,000円(税込)
10回165,000円(税込)

そばかす治療でピコトーニングをお考えの方は、ネス駒沢クリニック 形成外科・美容へ

ピコトーニングは、そばかす治療に効果を発揮します。肌に優しく短いダウンタイムで日常生活に戻れるため、忙しい方にも人気が高い治療方法です。

そばかすでお悩みの方は、ネス駒沢クリニック 形成外科・美容へお気軽にご相談ください。

副作用・注意点

ピコトーニングは弱い出力で行うため痛みの少ない治療で、ダウンタイムも短いとされていますが、下記のような副作用が起こることがありますので注意してください。

副作用

  • 赤み
  • かゆみ
  • 湿疹
  • 水疱
  • 色素沈着
  • 白斑
  • ニキビ、毛嚢炎など

副作用は、元々の肌質や肌の色調、女性ホルモンのバランス、普段から浴びている紫外線の量、ニキビや肌荒れの有無などの影響を受け、出現することがあります。

そのため患者さんによって、レーザーに対する反応は個人差があります。

また、シミの程度やレーザーの出力、照射の間隔などによっても副作用に差が現れることがあります。

皮脂腺への刺激によってニキビや毛嚢炎が出てきた場合は、洗顔と保湿をこまめにするなどで3日程度で軽快することが多いです。

ただし、症状が強い時や長引く時には、施術したクリニックに相談してください。

診察の上、症状に応じて内服薬や外用薬を処方してもらえるはずです。

注意点

  • 紫外線対策
  • 擦るなどの刺激を避ける
  • 洗顔やメイクは当日からでも可能

当院では、ピコトーニングの効果をより高めることを目指して、治療前後にトラネキサム酸の内服とハイドロキノン・トレチノインクリームの併用をオススメしています。

<参考文献>

1.Qi, X., Zhang, B., Qin, J., & Yang, Y. (2018). Quantitative comparative analysis of 755 nm picosecond laser and intense pulsed light for facial freckles. Semantics Scholar. Retrieved from https://www.semanticscholar.org/paper/Quantitative-comparative-analysis-of-755-nm-laser-Qi-Zhang/bf7cffd3f06448c1b82f9589e5e38e7641365051

2.Hu, S., Wang, J., Chen, C., & Lin, Y. (2019). Efficacy and safety of the picosecond 755-nm alexandrite laser for treatment of dermal pigmentation in Asians—a retrospective study. Journal of Dermatological Treatment. Retrieved from

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31965352

3.Wong, T. H. (2019). Picosecond laser treatment for Asian skin pigments: A review. Journal of Cosmetic Medicine, 3(2), 55–62. Retrieved from https://www.jcosmetmed.org/journal/view.html?doi=10.25056/JCM.2019.3.2.55

4.Kim, D. G., Nam, S., Shin, J., & Park, E. (2020). Effectiveness of the Pico-toning Technique for the Treatment of Melasma with a Low Fluence 1,064-nm Nd Laser in Asian Patients. Journal of Cosmetic and Laser Therapy, 22(3), 125–132. Retrieved from https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32300974/

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