ピコフラクショナルレーザーとは?効果や向いている人をネス駒沢クリニック 形成外科・美容の医師が解説!
2024.06.27シワ・たるみ取り
「ピコフラクショナルってよく聞くけれど、どんな効果がある?」「興味はあるけれど自分の肌に合うだろうか」と気になって調べる方も多いのではないでしょうか。
美容治療は世の中にたくさんありますが、その効果やダウンタイムなどの特徴をよく知ってから治療を受けないと理想の肌へ近づけないかもしれません。
この記事ではピコフラクショナルレーザーの効果や向いている人、当院で導入している機器の特徴について詳しく解説します。
記事を読めば、ピコフラクショナルの効果やダウンタイム、他のレーザーとの違いがわかります。
症例写真も掲載しているため、ピコフラクショナルが気になっている方はぜひ最後まで読み、参考にしてください。
ピコフラクショナルとは?効果や向いている人を解説
ピコフラクショナルは聞いたことあるけれど、どのような治療か詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
この章では、効果やピコフラクショナルが向いている人について詳しく解説します。
ピコフラクショナルとは?
ピコフラクショナルとはピコレーザーの一種です。ナノ秒より短いピコ秒(1/1,000,000,000,000)でレーザー照射ができます。
ピコレーザーを点状に照射(フラクショナル照射)するため「ピコフラクショナル」と言われています。
フラクショナル照射はねらった特定の部位だけに当てられる治療です。
炭酸ガスレーザーのフラクショナル照射の場合、皮膚に点状の穴が開くため点状出血やかさぶた、色素沈着が多いことが知られています。
しかし、ピコフラクショナルはかさぶたができず、色素沈着はほぼ起きません。
さらに当院が導入しているピコフラクショナル照射に使用する機器ピコシュアは、他のピコレーザーと違い、点状出血がほぼないと言われています。
ピコフラクショナルは特定の部位だけに当てられ、他のレーザーと比べて施術後のトラブルが少ないピコレーザーです。[1]
ピコフラクショナルの効果・向いている人は?
ピコフラクショナルはニキビ跡やクレーター、シミ、毛穴の開き、肌質の改善をしたい方に向いています。刺激によって真皮のコラーゲンやエラスチンの生成が活性化され、肌の自己再生を促すことができるためです。
また、ピコフラクショナルは特に、痛みやダウンタイムをなるべく抑えたい人に向いています。他のレーザーと比べて、施術後数日で日常生活に戻れるようになるのが特徴です。
ピコレーザーにおける当院の特徴と導入機器
ピコレーザー治療における、当院NES駒沢クリニックの特徴と導入機器について解説します。
FDA認可の医療機器、ピコシュア(Picosure)を導入
NES駒沢クリニックでは、米国FDAに認可された医療機器「ピコシュア(Picosure)」を導入しています。
(FDAとは米国の食品や医薬品、医療機器等の許可や取締りを行う政府機関)
医療機器ピコシュアは、レーザー業界世界最大手である、サイノシュア社が開発した世界初のピコレーザーです。
ピコシュアでは以下の4種類のピコレーザー照射が可能です。
- ピコスポット
- ピコトーニング
- ピコフラクショナル
- ピコタトゥー
また、ピコレーザーの中で唯一「シミ」「シワ」「ニキビ跡」「入れ墨(タトゥー)」のすべての分野でアメリカFDAの認可を取得しています。
当院ではピコシュアを導入し、シミやそばかす、毛穴、小じわ、ニキビ跡、タトゥー消しなどの症状に使用しています。[2]
専門医が患者様一人ひとりに合わせた治療を提案
ネス駒沢クリニック 形成外科・美容では経験豊富な形成外科医、美容皮膚科医が患者一人ひとり丁寧に向き合い、その人にあった治療を提案します。
肌の状態によって、その人にあう治療はそれぞれ違います。
お持ちの肌悩みにどの治療が合うのか、疑問点や不安なことはないか、専門の知識と経験が豊富な医師に相談が可能です。
自分にあった治療内容が知りたい方や、治療自体に不安があり悩んでいる方は一度当院にご相談ください。
医療機器ピコシュアの4つの特徴
当院で導入している、医療機器ピコシュアの主な特徴を4つ紹介します。
- 幅広いトラブルに対応が可能
- 熱による肌へのダメージが少ない
- ダウンタイムが短く日常生活への影響が少ない
- YAGのピコレーザーより痛みが少ない
上記の特徴をそれぞれ詳しく解説します。
幅広い肌トラブルに対応が可能
ピコシュアは幅広い肌トラブルに対応できます。
ピコシュアはスポット照射や顔全体の照射が可能であり、複数の照射方式を組み合わせられるためです。
シミ取りや美白治療、顔全体のトーンアップ、毛穴引き締め、肌の状態を整えハリツヤを与える、リフトアップ効果などさまざまな要望に向いているでしょう。
また、通常シミは薄いほど取れにくいと言われていますが、ピコシュアは薄いシミにも向いています。
熱による肌へのダメージが少ない
ピコシュアは、熱による肌へのダメージが少ないレーザー治療です。
通常、レーザーは光を熱エネルギーに変換し、標的となる色素を崩壊させます。
しかし、ピコシュアは独自の光の波長 (アレキサンドライト755nm) と特殊なレンズでレーザーエネルギーを圧力に変換します。
圧力によって標的となる色素の小さな粒子を振動させて破壊するため少ない熱で治療ができ、周囲の皮膚を焼きません。よって今までのレーザー治療と比べて傷跡が付きにくく、色素沈着のリスクが少ないレーザー治療と言えるでしょう。
ダウンタイムが短く日常生活への影響が少ない
ピコシュアは日常生活への影響が少ないレーザー治療です。
他のレーザーと比べて点状出血が起こりにくく、通常は1週間程度のダウンタイムが3〜5日と短いためです。
また、レーザーは照射時間が短いほど瞬間的なパワーが高いと言われています。
ピコシュアはナノ秒より短いピコ秒でレーザー照射ができるため、周りの肌への負担が少ないとされています。
照射後に血が滲むことが少なく、ピコシュアは早くいつも通りの生活に戻れる治療と言えるでしょう。
YAGのピコレーザーより、痛みが少ない
照射時間が同じであるピコレーザーの中でも、ピコシュアによる治療はYAG波長のピコレーザーよりも痛みが少ないとされています。
ピコシュアの波長は「アレキサンドライト」と呼ばれており、YAGよりも波長が短く、シミのメラニン色素によく反応します。標的にだけ効率よく反応し、周辺の皮膚に刺激を与えにくいのが特徴です。
波長の短いアレキサンドライトは少ない出力でメラニンを破壊できるため、痛みを大幅に軽減し、ダウンタイムも短くて済みます。
特徴 | ピコシュア | QスイッチYAGレーザー他のピコレーザー(YAG) |
痛み | QスイッチYAGレーザーや他のピコレーザーに比べて少ない | 輪ゴムで弾かれたような痛み |
ダウンタイム | 短い(3〜5日) | 1週間程度 |
ピコシュアの症例写真
ピコシュアを使用した症例の写真を紹介します。
ニキビ跡の変化
施術内容 | ピコフラクショナル 2回 |
施術費用 | ピコフラクショナル 1回440,000円 |
副作用・リスク | 痛み、赤み、熱感、色素沈着、色素脱失、毛嚢炎、水疱形成、肝斑の悪化 |
その他の症例はこちらをご覧ください。
ピコフラクショナルの費用・回数
ピコフラクショナルの費用・回数について紹介します。
ピコフラクショナルの費用・回数(すべて税込)
全顔 | 初回トライアル | 27,500円 |
1回 | 44,000円 | |
5回 | 165,000円 |
ピコフラクショナルの副作用・リスク
ピコシュアフラクショナルを行ったあとは数時間から数日間、赤みが出ることがありますが、ほとんどの場合、24時間以内に治まります。
また、副作用として以下の症状が考えられます。
ピコフラクショナルの副作用[3]
考えられる副作用 | 痛み、赤み、熱感、色素沈着、色素脱失、毛嚢炎、水疱形成など |
よくある質問
Q.ダウンタイムはどれくらいですか?
A.4〜5日間かけて日焼け後の赤みみたいなダウンタイムが減っていきます。
Q.患部に赤みは出ますか?
直後に日焼けしたような赤みが起こります。4〜5日かけてゆっくりと引いていきます。
Q.治療後に色素沈着などができることはありますか?
A.可能性はゼロではありませんが、ピコシュアでのピコフラクショナルはダウンタイムが少ないので、当院で起こしたことはございません。
Q.治療は痛いですか?
A.麻酔クリームがなくても耐えれるぐらいの痛みですが、通常麻酔クリームを塗って処置していただけますと、痛みはかなり少ないです。
Q.すぐに化粧はできますか?
A.すぐにお化粧可能ですが、ダウンタイムが終了するまではお勧めできません。日焼け止めをなることをお勧めしています。
ピコフラクショナルを検討している方はネス駒沢クリニック 形成外科・美容へ
ピコフラクショナルはピコレーザーで行う施術の一種です。レーザーを細かい点状に照射し、肌へ刺激を与えて真皮のコラーゲンやエラスチンの生成を促します。
炭酸ガスなど他のフラクショナル施術に比べて点状色素沈着や点状出血が起きにくく、ニキビ跡や毛穴や肌質が気になる方に使用される施術です。
ネス駒沢クリニック 形成外科・美容では、ピコフラクショナルができる医療機器(ピコレーザー)として米国FDAや日本の厚労省の承認を受けているピコシュアを導入しています。
ピコシュアは他のレーザーと比べて周囲の肌への熱ダメージが少なく、ダウンタイムも3〜5日と短いのが特徴です。
しわやニキビ跡、自分の肌質が気になる方はぜひ一度当院へご相談ください。
参考文献
[1]An update on fractional picosecond laser treatment: histology and clinical applications – PMC