半永久に持つ涙袋整形とは?ヒアルロン酸注射との違いを形成外科専門医が徹底比較
2022.12.08脱脂
涙袋は相手に若々しい印象や好感を与えやすいといわれています。
今回は涙袋を形成する方法として、脱脂手術とヒアルロン酸注入の治療法についてご説明します。
涙袋整形とは
涙袋は目のすぐ下側にあるふくらみのことで、目のまわりの眼輪筋という筋肉が発達することによって形成されます。
涙袋は相手に若々しさや好感を与えやすく、涙袋の盛り上がりによって目の存在感がアップすることが特徴です。
涙袋を形成する方法として、主に脱脂手術とヒアルロン酸注入があります。
脱脂手術とは、前方へ突出している眼窩脂肪を取り除き、目の下のクマやたるみを改善するための治療法です。
もともと涙袋がある人が脱脂手術を行うことで涙袋が強調されてみえる場合があります。
ヒアルロン酸注入は目の下にボリューム感をもたせることで、目元に立体感を与える施術です。
涙袋を作ることで可愛らしく、優しい印象を演出できます。
涙袋整形はこんな方におすすめ
- 目を大きく見せたい
- 印象的な目元にしたい
- 優しい目元にしたい
- 目元に立体感がほしい
- 可愛らしい印象を与えたい
- 涙袋メイクから卒業したい
脱脂手術
眼窩脂肪を除去し、目の下のクマやたるみを改善する治療法です。
余分な眼窩脂肪を取り除くことにより、涙袋を強調させて立体感を与えます。
眼窩脂肪は涙袋の下にある目袋の原因とされるため、脱脂手術によって余分な眼窩脂肪を除去することでふくらんだ状態がなくなり、涙袋が強調されて見えると考えられます。
脱脂手術は加齢などにより目の下にたるみが生じる可能性はありますが、一度施術を行えば何度も治療を繰り返す必要はほとんどありません。
一方で高額となりやすく、眼窩脂肪の除去量によっては目の下のクマやたるみが解消されない、もともと涙袋がない人は手術を受けても涙袋があまり強調されないことなどがデメリットとしてあげられます。
- メリット…効果が半永久的
- デメリット…費用が高い、医師によって仕上がりに差が生まれやすい、もともと涙袋がないと手術を受けても強調されない
ヒアルロン酸注入
目の下にヒアルロン酸注入をすることで肌を内側から持ち上げ、涙袋を作ります。
ヒアルロン酸注入は、ダウンタイムが短いことが特徴です。またメスを入れる必要がなく、切開に不安がある方も比較的受けやすく修正も可能です。
一方、ヒアルロン酸が少しずつ体内に吸収されるため、定期的に注入する必要があるほか、施術中に痛みや違和感を覚えることがあります。
- メリット…ダウンタイムが短い、切開不要で比較的受けやすい、修正することができる
- デメリット…効果は限定的(半年~一年半程度)、施術中に痛みや違和感を覚えることがある
当院の施術
当院における涙袋整形の方法をご説明します。
脱脂手術
当院では涙袋を形成する脱脂手術に対して、2種類の治療方法があります。
経結膜脱脂法
眼窩脂肪を取り除き、皮膚のたるみやクマなどを改善します。
局所麻酔を追加投与しながら行いますが、目の奥が押されているような感覚を伴います。
必要に応じて止血をするため、内出血を最小限に抑えられることが特徴です。
仰向けの状態で適度な量の眼窩脂肪を取り除いた後は、座った状態で表情を確認し、取り除いた眼窩脂肪が適度な量であった場合は手術終了となります。
クマの凹みが強い場合のみもしくは脂肪注入をご希望の場合のみ、この後に脂肪注入を行います。
経皮的脱脂法と目の下のたるみ取り
脱脂手術で眼窩脂肪を取り除くと、収めていた部分の皮膚が余るため、たるみやしわが悪化することがあります。
そこで当院では、まぶたの表側から眼窩脂肪を取り除いた上で、余っている皮膚を除去する治療法も行っています。
目の下の表面の縁から3〜5mmほど下方を目尻に向けて下瞼の形に沿って切開し、必要に応じて慎重に止血しながら余分な脂肪を取り除きます。
しわの増加の原因とされる皮膚と一部眼輪筋を除去し、縫合したら手術終了となります。
ヒアルロン酸注入
顔全体の注入治療でニーズがあるのは、ほうれい線やマリオネットライン、そして目元の悩みです。
ヒアルロン酸注入は気になる部位に直接ヒアルロン酸を注入することで、肌を内側から持ち上げ、ナチュラルな仕上がりを演出できます。
ヒアルロン酸はもともと体内にある物質で、コラーゲン組織を保持するはたらきがあり、肌の水分量や柔軟性、潤滑性を保つのに役立っています。
ヒアルロン酸の注入に使用される製剤は透明なジェル状で、硬さに違いがあり、注入部位と深さによってヒアルロン酸の硬さを変えて注入していきます。
切開せずに目元の印象を変えることが可能とされるため、メスを入れることに抵抗がある方に適しています。
目の下にヒアルロン酸注入をすることで、理想としているデザインの涙袋を形成することが可能と考えられます。
施術時間は5~15分で、個人差はありますが、持続期間は半年~一年半程度とされています。
当院の施術の特徴
形成外科専門医による施術
脱脂手術は高い技術力が必要とされ、担当する医師によって仕上がりに差が生まれやすい施術として知られています。
当院では形成外科専門医がカウンセリングから手術、手術後のアフターケアまで担当いたします。
眼窩脂肪の除去量を確認
脱脂手術における眼窩脂肪の取りすぎや取り残しにより、期待していた効果が得られない場合があります。
当院で経結膜脱脂法により仰向けで眼窩脂肪を取り除いた後は、仰臥位でのチェックはもちろん、座位の状態で表情をチェックします。
除去した眼窩脂肪量が適切であった場合に手術を終了します。
ヒアルロン酸注入は適量を
一般的に注入する涙袋や目の下のクマのヒアルロン酸は、片目0.1〜0.5ccが目安といわれています。
ヒアルロン酸注入は顔全体のバランスを考えて施術することが重要です。
注入量が多ければ多いほどよいわけではありません。
当院では患者さま一人ひとりの顔全体のバランスを考え、適量を注入しています。
ダウンタイムが少ない
当院のヒアルロン酸注入では、チンダル現象を起こしにくい製剤を使用しています。
またヒアルロン酸は体内にある成分で、時間の経過とともに少しずつ体内へ吸収されずっと残ることはあまりありません。
ヒアルロン酸は注射で注入するだけなので、ダウンタイムの少なさが特徴です。
通常、施術後は内出血や腫れが起こる可能性はありますが、起きたとしても1週間程度で治まります。
施術の経過とリスク
ヒアルロン酸注射、脱脂手術の施術の経過と主なリスクには、以下のようなことが考えられます。
経過や症状の現れ方、程度には個人差があります。
脱脂手術
腫れ
翌日~1週間程度、腫れることがあります。
むくみやすい方は腫れやすいですが、全く腫れない方もいらっしゃいます。
内出血
経結膜脱脂法による内出血は約1割の方にみられます。
施術中、表面からはわからないような血管に麻酔の注射針が当たった場合は内出血を引き起こすことがありますが、約2週間で黄色くなり目立たなくなる方が多いです。
また経皮的脱脂法と目の下のたるみ取りを行った場合に生じる内出血も、通常は2週間程度で黄色くなり目立たなくなります。
疼痛
施術から1~2週間程度は、目を動かしたとき、圧迫したときに違和感のような痛みが続くことがあります。
出血
約1週間にわたって涙のように少しずつ出血することや、鼻から出血することがあります。
また約1週間は一度にまとまって出血する可能性があるため、寝具はタオルなどを敷いておきましょう。
血腫
手術部位に血が溜まり、塊のように感じることがあります。
大きさによって期間は異なりますが、通常は体内に少しずつ吸収されていきます。
大きい場合は再度傷口を開けて血腫を除去します。
シコリ感
脂肪注入をした場合、シコリ感が続くことがあります。
抜糸
経結膜脱脂法の場合は縫合しないため、抜糸の必要はありません。
一方、経皮的脱脂法と目の下のたるみ取りを行った場合は、まぶたの表側を縫合するため、約1週間で抜糸が必要です。
ヒアルロン酸注入
- ヒアルロン酸注射は、施術の際に痛みを生じます。
- 局所麻酔が切れた後の痛みや、ヒアルロン酸が注入された部位に違和感を覚える場合もあります。
- ヒアルロン酸注射の後、内出血や腫れなどが生じるリスクがあります。
- 当院では内出血の可能性を低くするため、マイクロカニューレをご用意しています。
- 施術後に注入したヒアルロン酸が青っぽく透けて見えるチンダル現象が起きる場合があります。
- 注入したヒアルロン酸がしこりのように硬く感じることがあります。
- まれに血管閉塞により、皮膚の壊死や失明が起きる場合があります。
- 洗顔や入浴は当日から可能ですが、当日のメイクはお控えください。
- 飲酒や激しい運動は治療後24時間はお控えください。
施術料金
当院での施術料金は、下記の通りです。
脱脂手術
経結膜脱脂法 | 242,000円 |
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経皮的脱脂法と目の下のたるみ取り | 297,000円 |
笑気麻酔 | 5,500円 |
吉武医師指名料 | 33,000円 |
脱脂直後の脂肪注入 | 無料 |
ヒアルロン酸注射
アラガン ボルベラ 目元に入れてもチンダル現象を起こしにくい製剤です。 |
1本 77,000円 |
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ヒアルロン酸注入手技料 | 22,000円 |
涙袋は目元に立体感を与え、若々しさを演出してくれます。
脱脂手術やヒアルロン酸注入で涙袋形成が可能なため、「より印象的な目元にしたい」「目を大きく見せたい」という方は当院へお気軽にご相談ください。