腋臭症(ワキガ)

東京・世田谷・駒沢でできもの・しこり治療を提供している形成外科・皮膚科・美容皮膚科のネス駒沢クリニックのファーストビュー

1. 腋臭症(ワキガ)とは

腋臭症(ワキガ)の説明

腋臭症(ワキガ)とは、脇の下から独特の強いニオイが発生する体質のことです。
主な原因は、皮膚の下にある「アポクリン汗腺」から分泌される汗にあります。この汗自体はほぼ無臭ですが、タンパク質や脂質を含んでおり、皮膚に存在する常在菌によって分解されることで、独特のニオイを放つようになります。

アポクリン汗腺の数や発達具合は遺伝的な影響が強く、体質による差が大きいのが特徴です。
また、発汗量が増える夏場や、ストレス・緊張を感じた際、さらに衣服による蒸れなどの環境要因によってニオイが強調されることがあります。病気ではなく生理的な体質の一つですが、周囲の目が気になり心理的なストレスや日常生活への支障を抱える方が少なくありません。

2. 治療方法の選択肢(手術とボトックス)

腋臭症の改善を図るアプローチには、大きく分けて「手術治療(皮弁法)」と「ボトックス注射」の2つの選択肢が存在します。患者様の生活スタイルや目指すゴールに応じて適した選択が異なります。

  • 手術(皮弁法): 原因となるアポクリン汗腺を外科的に除去します。
  • ボトックス注射: メスを使わず数分の施術で汗を抑制できます。ダウンタイムがなく手軽ですが、効果は4~6ヶ月で消失するため定期的な継続が必要です。

ここでは、一回の治療で確実な効果を期待でき、根本治療を目指す「手術(皮弁法)」について詳しく解説していきます。

※ボトックスを使った治療の詳細はこちらを参照してください。

治療 効果持続期間 ダウンタイム 特徴
手術(皮弁法) 半永久的 約2週間 汗腺を直接取り除くため根本治療が可能
ボトックス注射 約4〜6ヶ月 ほぼなし 外科的な処置がないため手軽に受けられる

3. 手術(皮弁法)で治療するメリット

手術(皮弁法)を受ける最大のメリットは、ニオイの原因となるアポクリン汗腺を直接目視しながら取り除けるため、極めて高い除去率と確実な効果が得られる点です。
汗腺そのものを切除するため、一度取り除いた汗腺が再生することはなく、半永久的な効果が期待できます。
※ただし、臭いを完全にゼロにすることはできません。

ボトックス治療のように定期的な通院や再施術を行う必要がなくなり、長期的なコストや手間の削減にもつながります。

また、長年「ニオイで周囲に不快感を与えていないか」と悩み続けてきた精神的負担から解放され、服装の選択肢が増えたり対人関係に自信が持てたりするなど、QOL(生活の質)が大幅に向上することも大きな魅力です。

4. 手術(皮弁法)の適応となる人(おすすめの人)

皮弁法による手術治療は、一時的な処置ではなく「ワキガの悩みから根本的に解放されたい」と考えている方に最適です。

  • 重度のワキガにお悩みの方(市販の制汗剤やデオドラントではニオイを抑えきれない方)
  • 再発を防ぎ、一回で治療を終わらせたい方(何度も通院して施術を受ける手間を省きたい方)
  • 他院の治療で満足できなかった方(過去にボトックス注射やレーザー治療を受けたものの、効果に満足できなかった方)
  • 精神的なストレスを解消したい方(服の黄ばみや周囲の視線を気にせず過ごしたい方)

医師によるカウンセリングを通じ、症状の度合いと術後の安静期間(圧迫固定※)が確保できるかを確認した上で適応を決定します。

術後の圧迫固定(タイオーバー)のイメージ

※術後の圧迫固定のイメージ

5. 手術(皮弁法)の主な副作用・合併症

皮弁法は高い治療効果が得られる反面、皮膚を切開して汗腺を取り除く外科手術であるため、術後のリスクや一定のダウンタイムが存在します。
安全に回復し、綺麗に仕上げるために、事前に以下の副作用・合併症についてご理解いただくことが大切です。

傷痕(傷跡)と皮膚の質感覚の変化

脇のシワに沿って切開を行うため、一定の傷痕が残ります。時間の経過とともに徐々に赤みが引き、シワになじんで目立ちにくくなりますが、完全に消えるわけではありません。また、術後しばらくは皮膚のひきつれ感や硬さ(線維化)を感じることがありますが、数ヶ月かけて徐々に柔らかくなっていきます。

術後の「圧迫固定(タイオーバー)」と「体動制限」

手術直後は、剥離した皮膚を再接着させ、血腫(血の塊)ができるのを防ぐための「タイオーバー(圧迫固定)」と、腕の動きを抑える「体動制限」が必須となります。術後の良好な経過と綺麗な仕上がりを得るためには、この固定期間をしっかり乗り越えていただくことが非常に重要です。

一時的な経過症状とその他のリスク

【一時的に生じる症状(時間とともに軽快)】
手術部位の腫れ、内出血、浮腫(むくみ)、皮膚のつっぱり感、一時的な色素沈着などは、回復過程で多くの方に見られる正常な反応です。ほとんどの場合、経過とともに徐々に軽減・消失します。

【注意が必要な合併症】
頻度は低いものの、皮膚の血流障害や壊死、感染(細菌感染)、血腫の形成、目立つ傷跡(瘢痕)が生じるリスクが伴います。万が一のトラブルを防ぐためにも、術後は医師の指示通りに安静・安静管理を行っていただくことが不可欠です。

6. 手術(皮弁法)の治療方法

皮弁法は、脇の下の皮膚を切開し、裏側の汗腺を直接取り除く正確性の高い手術方法です。

1. 麻酔

1. 麻酔

消毒後、脇の下に局所麻酔を施します。

2. 切開

2. 切開

シワに沿って約3〜4cmほど切開します。

3. 剥離

3. 剥離

切開部分から医療用のハサミを使用し、わきの下の皮膚を剥離します。

4. 汗腺の除去

4. 汗腺の除去

皮膚をひっくり返して裏返し、医師が直接目視しながらアポクリン汗腺をハサミで丁寧に削ぎ落とすように除去します。

5. 縫合とドレーン留置

5. 縫合とドレーン留置

汗腺を取り除いた後、皮膚を元に戻して縫合します。血液が溜まるのを防ぐため、ドレーンを留置します。

6. 固定

6. 固定

皮膚の再接着を促し血液が溜まるのを防ぐため、ガーゼを用いて強固に圧迫固定(タイオーバー固定)し、その上から、包帯や医療用テープを使用してさらにしっかりと固定を行います。

7. 手術(皮弁法)料金表

当院での手術の料金目安です。症状の程度や診断結果により、保険適用の可否を判断します。

項目 費用目安 備考
保険適用(片脇) 約21,000円 重度の腋臭症と診断された場合(3割負担時)
処方薬・固定具代 約 2,000円 〜 5,000円 抗生剤、鎮痛剤、圧迫固定用資材など

※上記以外にも、診察料などが別途かかります。

8. 当院が選ばれる理由

経験豊富な専門医による執刀

当院では腋臭症手術の症例実績が豊富な熟練の形成外科医が手術を担当します。汗腺の取り残しを最小限に防ぎつつ、傷痕を美しく仕上げる手技にこだわっています。

万全のアフターケア体制

手術後の圧迫固定や定期的な経過観察など、術後の不安に寄り添う丁寧なアフターフォローをご提供します。

明確な料金提示と柔軟なアプローチ

カウンセリング時に保険適用の可否を含め明確な費用をご提示し、患者様のライフスタイルやご希望に合わせた最適な治療計画を提案いたします。

9. 治療の流れ

1. カウンセリング・術前検査を行います

医師が丁寧に診察を行い、症状やご希望に合わせた最適な治療法をご提案いたします。

手術内容にご納得いただけましたら、別日に手術日を設定し、安全に手術を行うための「術前採血」を実施します。

2. 手術当日の準備

当日は専用の施術着へお着替えいただき、経過観察用のカルテ写真を撮影します。

3. 手術を行います(約1.5〜2時間)

脇の消毒と局所麻酔を行った後、仰向けの体勢で手術を開始します。

麻酔が効いているため施術中の痛みはほぼありません。

アポクリン汗腺を丁寧に取り除いた後、皮膚を縫合し、再接着を促すための「圧迫固定(タイオーバー固定)」を行って終了です。

手術後、状態確認用の写真を撮影してお帰りいただきます。

4. 経過観察・処置(術後1・3・7日目)

傷口の回復状況や圧迫固定の状態を確認するため、指定の期日(術後1・3・7日目)にご来院いただきます。

経過に応じて固定の調整やガーゼ交換や処置を行います。

5. 日常制限の解除(術後約14日目)

皮膚が完全に定着していることが確認できれば、腕の可動制限が解除され、通常通りの生活やお仕事に完全復帰していただけます。

10. 事前注意事項(術後の制限と日常生活の注意点)

腋臭症の手術当日~2週間後までは、皮膚の定着と傷口の回復のため、「脇を開く動作」や「肩から腕を高く動かすこと」をお控えいただく必要がございます。
万が一、術後の体動制限が守られない場合、皮膚の下に血液や液体が溜まる「血腫・漿液腫(しょうえきしゅ)」をはじめ、皮膚の壊死、傷跡が強く残る原因となります。安全かつ綺麗に治すため、以下の日常生活の注意点を必ずお守りください。

日常生活で具体的に気をつけること

  • 衣服の選択: 腕を高く上げずに着脱できるよう、手術当日および術後2週間は、必ず「前開きの衣服(ボタンやジッパータイプ)」をご着用ください。
  • 日常動作の制限: 電車の吊り革につかまる、高い場所の物を取る、重い荷物を持ち上げる、腕を大きく振って歩くなどの動作は厳禁です。
  • 洗髪・入浴の工夫: ご自身で頭を洗うと無意識に腕が上がってしまうため、ご家族に手伝ってもらう、美容室のシャンプーを利用する、あるいはドライシャンプー(水のいらないシャンプー)等を活用する工夫が必要です。
  • 睡眠時の姿勢: 横向きで寝ると患部に体重がかかり、固定がズレたり摩擦が生じたりします。術後2週間は必ず「仰向け」でお休みください。両腕の下にクッションや折りたたんだタオルを敷くと、脇への負担を軽減できます。

当院が「片側ずつの手術」を推奨する理由

両脇を同時に手術すると、両腕が使えず日常生活に大きな支障をきたし、体動制限を守ることが難しくなります。当院では、患者様の安全とより確実な治療効果を第一に考え、片腕の自由を確保しながら確実に養生していただける「片側ずつの手術」を推奨しております。

FAQ(よくあるご質問)

手術中に痛みはありますか?

手術前に局所麻酔を行いますので、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。麻酔を注射する際にチクッとした痛みがありますが、細い針を使用するなど痛みを軽減する工夫をしております。

術後、仕事や日常動作はいつから通常通りできますか?

デスクワークなどの軽い日常動作は翌日から可能ですが、腕を大きく上げる動作や重い荷物の持ち運びは、術後約2週間お控えいただきます。

手術を受ければニオイは完全にゼロになりますか?

アポクリン汗腺を直接目視して大幅に除去するため、周囲が気になるレベルのニオイは劇的に改善します。ただし、人間本来の無臭の汗腺(エクリン汗腺等)も存在するため、完全に無菌・無臭状態になるわけではありません。

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患者様ご来院マップ

患者様ご来院マップ

ネス駒沢クリニックは、東京都世田谷区上馬4丁目5-6に位置し、東急田園都市線「駒沢大学駅」より徒歩1分の便利な場所にあります。このアクセスの良さから、世田谷区内だけでなく、渋谷区、目黒区、品川区、中央区、港区、杉並区、中野区、新宿区など、広範囲から多くの患者様がご来院されています。

さらに、クリニックの周辺には渋谷駅、恵比寿駅、自由が丘駅、世田谷駅、上町駅、松陰神社前駅、若林駅、西太子堂駅、都立大学駅、学芸大学駅といった主要な駅が多数あり、幅広い地域からのアクセスが非常に良好です。

また、東急田園都市線沿線の渋谷駅、三軒茶屋駅、二子玉駅、用賀駅、駒澤大学駅、桜新町駅、溝の口駅、池尻大橋駅、青葉台駅、たまプラーザ駅にも接しており、遠方からの患者様にも便利です。

加えて、大田区、千代田区、豊島区、文京区、練馬区、台東区、江東区などの都内各地から、そして川崎市や横浜市などの神奈川県からも、多くの患者様がご来院されています。

上記の地域で目の下の脱脂、目の下のクマ取り、目の下のたるみ治療、シミ取り治療、医療脱毛、形成外科・皮膚科をお探しの方は、お気軽にネス駒沢クリニックへご相談ください。

記事執筆者
代表理事 吉武 光太郎

一般社団法人SMAPPY 代表理事

吉武 光太郎よしたけ こうたろう

資格・所属学会

  • 形成外科医
  • 日本形成外科学会
  • 日本美容外科学会
  • 日本褥瘡学会

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本院情報

© 駒沢の皮膚科・形成外科・美容皮膚科【ネス駒沢クリニック】