ネス駒沢クリニックからのスタッフコラムColumn

目の下のたるみはこうして改善できる|原因別に適した治療法を専門医が解説

2026.01.19目の下のクマ・たるみ取り

「最近、疲れて見える」「アイクリームを塗っても変わらない気がする」というお悩みはありませんか?

目の下のたるみは、年齢だけでなく、睡眠不足や表情の癖などさまざまな要因が重なって起こります。

そこで今回は、目の下がたるむ原因やセルフケア、美容医療での改善方法、知っておきたい注意点など、あなたの目元を明るく見せるための選択肢を丁寧にご説明します。

目の下がたるむ原因とは

「目の下のたるみ」と言っても、原因は人によって異なります。

大きく分けて、主に加齢による皮膚や筋肉のゆるみ・脂肪の突出・血行不良やむくみ・遺伝的要素があります。詳しく見ていきましょう。

加齢による皮膚・靭帯のゆるみ1)

年齢とともに目の下の皮膚を支えているコラーゲンやエラスチンが減少し、皮膚のハリや弾力が低下していきます。また、皮膚の奥にある靭帯も少しずつゆるむことで、目元全体の支えが弱くなります。

もともと目の下の皮膚は非常に薄く、加齢の影響を受けやすい部位です。

そのため、皮膚の弾力の低下や靭帯のゆるみが進むと重力に逆らえず皮膚が下がり、たるみとして目立つようになります。

眼窩脂肪の突出と骨格

目の周りには、眼球を守るクッションとして眼窩脂肪(がんかしぼう)が存在しています。加齢や組織のゆるみにより、この脂肪が前方に押し出されると目の下のふくらみとして現れます。

もともと頬骨が低めの方や眼球を支える骨のくぼみが浅い方は、眼窩脂肪を後ろから支える骨の土台が弱い状態です。そのため、脂肪を受け止めるスペースが十分に確保できず前方へ押し出されやすくなります。

また、脂肪を支える膜にも負担がかかりやすく、若い年代でも目の下のふくらみやクマが目立ちやすくなるのが特徴です。脂肪の突出と骨格的なくぼみが組み合わさることで、影ができやすくなり、たるみやクマが目立って見えることがあります。

むくみ・血行不良・生活習慣

睡眠中は血管や筋肉の緊張がゆるみ、血液やリンパの流れが回復する時間です。睡眠不足になると、この回復が十分に行われず血流が滞りやすくなります。

また塩分の多い食事をすると、血液中の塩分濃度を下げようとして水分をため込むようになり、余分な水分が血管やリンパが密集している目の下に溜まりやすくなります。

これが、目の下のむくみにつながると考えられます。冷えや運動不足などの生活習慣も血流を悪化させ、目の下のたるみやクマを悪化させる要因のひとつです。

遺伝的要素や表情筋の衰え

目の下のたるみは、遺伝的な影響を受けることもあります。若い頃から目の下にふくらみや影が出やすい人は、皮膚の薄さや脂肪のつき方が関係している場合があります。

また、目の周りの表情筋が衰えると、皮膚や脂肪を支える力が弱くなり、たるみが進行しやすくなります。

長時間のスマートフォンやパソコンの使用によって筋肉が緊張した状態が続きます。これが目の下の血行不良やリンパの流れの低下を招いて皮膚や脂肪を支える力が弱まり、たるみにつながります。

目の下のたるみは自力で改善できる?

目の下のたるみは皮膚・脂肪・筋肉の複合的な変化によって起こるため、完全に元に戻すことは難しいとされています。

しかし、進行をゆるやかにしたり、軽度のたるみを目立ちにくくしたりすることは自宅ケアでも十分可能です。ここでは、自宅でのセルフケアについてご紹介します。

マッサージ・クリーム・美顔器の限界

マッサージやクリーム、美顔器は、目元の血行を促したり一時的なむくみ改善やハリ感を与える効果が期待できます。

目の下のたるみがある男女16名に、1日2回、12週間にわたり目の下から頬の上あたりにかけてEGFセラムを使用したところ、初回診察時と比べて11名で目の下のたるみの軽減が認められたと報告されています2)

※EGF(エピダーマル・グロース・ファクター):肌のターンオーバーの促進・コラーゲンやエラスチンの生成をサポートする

しかし、これらが作用するのは主に皮膚の浅い層や筋肉の表面までです。目の下のたるみの原因となる眼窩脂肪の突出や、靭帯のゆるみといった深い層へのアプローチはできないため根本的に改善することは難しいと考えられます。

また、強くこすったり引っ張るマッサージを続けたりすると、皮膚や靭帯に負担がかかり、たるみを悪化させるおそれもあります。

生活習慣・睡眠・食事でできる予防

目の下のたるみは生活習慣を整えることで進行を抑え、目立ちにくくすることが可能です。

とくに重要なのが睡眠です。睡眠不足や質の低下は、肌のハリや回復力を低下させ、皮膚の薄い目元ではたるみとして現れやすくなります。

睡眠不足が1日続いただけでも、肌のツヤやうるおい、ハリが低下し、しわが目立ちやすくなることが報告されています。さらに、睡眠不足が数日続くと、肌のキメの乱れも生じやすくなるとされています3)

また、寝る直前のカフェイン摂取やスマホの使用は睡眠サイクルを妨げるため、カフェインは就寝4時間前から控えることがおすすめです。

食事ではたんぱく質やビタミンCを意識して摂ることで、肌の土台となるコラーゲンの維持をサポートできます。魚や肉などのたんぱく質に、ビタミンCを多く含むブロッコリーなどの野菜を組み合わせて食べると栄養の吸収が高まりやすいです。

また、紫外線対策や目元をこすらないといった日常的なケアも重要です。これらを継続することで、目の下のたるみの予防につながります。

悪化を防ぐセルフケアのコツ

セルフケアで意識したいのは、たるみを治すことよりもこれ以上悪化させないことです。

クレンジングや洗顔の際に目元を強くこすらない、目元専用の保湿ケアを毎日続ける、紫外線対策を怠らないといった基本的なケアがとても重要です。

研究によれば、76人の患者がヒアルロン酸が配合されたアイクリームを1日2回、60日間使用したところ、肌の水分量と弾力性が改善されたと報告されています4)。とくに目の下の皮膚は薄く刺激に弱いため、日頃から丁寧なケアを心がけましょう。

このようなケアを続けても改善を感じにくい場合、セルフケアの限界を超えている可能性があります。その場合は、無理をせず専門医に相談することも選択肢のひとつです。

美容医療での改善方法

自宅ケアでは限界を感じている方にとって、美容医療は選択肢のひとつです。

中でも「脱脂術」「表ハムラ法」「裏ハムラ法」は、原因に応じて適した方法が異なります。ここでは、それぞれの特徴をわかりやすくご紹介します。

脱脂術(経結膜脱脂法)

下眼瞼脱脂術(かがんけんだっしじゅつ)は、目の下にある余分な脂肪を取り除くことで、クマやたるみの改善を目指す治療法です。手術方法には、経結膜から行なう方法と、皮膚側からアプローチする方法の2つがあります。

経結膜脱脂は、下まぶたの内側から脂肪を除去するため、皮膚表面に傷ができず、外から見える傷跡が残らない点が特徴です。

ある研究によると、結膜側から切開する経結膜脱脂では、表面の傷跡が残らないため、術後の長期的な満足度は86%だったという報告があります5)

一方、皮膚側を切開する経皮アプローチでは、下まぶたの外側の皮膚を切開して脂肪を取り除きます。この方法は、脂肪の除去に加えて皮膚のたるみが目立つケースで選択されることがあります。

表ハムラ法

ハムラ法は目の下の脂肪をすべて取り除くのではなく、突出している部分を整えながら、へこんでいる部分へ脂肪を移動させる手術です。これにより、ふくらみと凹みの両方を同時に改善することを目的としています。

研究では、ハムラ法と同時に脂肪再配置を行う下眼瞼形成術は目の下のたるみと凹みを同時に補正できる有効な手術であると報告されています6)

状態に応じて、余分な脂肪を切除することも可能です。下まつげのすぐ下を切開して、余分な脂肪を取り除いたり、再配置したりしながら、皮膚を軽く引き上げて縫合します。

裏ハムラ法

突出している脂肪を単に除去するのではなく、まぶたの裏側からアプローチしくぼんだ部分へ移動させます。

ふくらみとくぼみが同時にある人には裏ハムラ法が適しています。皮膚を切らずに行えるため、傷跡が外から見えず自然でなめらかな仕上がりになります。

当院の目の下のたるみの治療は、「クマ取り・目の下の脱脂・たるみ改善」もご覧ください。

知っておきたい注意点

美容医療での治療は、たるみ改善に効果が期待できる一方で、正しい判断と医師選びが大切です。

ここでは、治療を検討する際に知っておきたい3つの注意点をご紹介します。

誤った自己判断によるリスク

目の下のたるみはくぼみや皮膚のゆるみも同時に関係していることが多いです。脂肪を取るだけでは凹みが目立ち、老けた印象になることもあります。

正しい診断には、医師が実際に目元を見て、脂肪・筋肉・皮膚の状態を総合的に評価することが必要です。

症状に合わない治療選択

目の下のたるみと言っても、原因によって患者さまに合った治療法は変わります。たとえば、皮膚のたるみが原因の場合に脱脂手術だけを行なうと、余った皮膚がしわのように残るケースもあります。

この場合、経皮的アプローチで眼窩脂肪を取り除き、余った皮膚を切開する方法が望ましいです。当院では医師が症状に応じて、適した治療をご提案します。

信頼できるクリニック選びのポイント

目元の皮膚は非常に薄く、わずか1~2mmの差でも仕上がりの印象に影響します。そのため、下まぶたの施術には高い精度と繊細な技術が必要です。

クリニックの公式サイトや症例紹介を通して、医師の経歴や実績を事前に確認しておくことをおすすめします。

万が一のトラブルが起きた際にも、迅速に対応してもらえる体制が整っているクリニックを選ぶことは不安の解消につながります。

また、施術のメリットだけでなく、リスクやダウンタイム、効果の限界についても誠実に説明してくれる医師を選ぶことで、納得したうえで治療に臨むことができるでしょう。

注意点・副作用・リスク

目の下のクマ取り(脱脂)の術後経過とリスク

・皮膚表面に傷はできないため、抜糸はありません。 メイクは翌日から可能です。 一般的なダウンタイムは1週間程度ですが、完成形となるのは3か月後です。

・翌日から4日間程度、目周りが腫れることがあります。

・目に見えるような内出血は1割くらいの方で起こります。1週間程度で黄色くなり目立たなくなります。

・1~2週間程度は目を動かしたときに重い痛み、1か月程度は押したときの痛みが出ることがありますが、ほとんど痛みが出ない方も多いです。

・出血が涙や鼻血のように後から出ることがあります。また非常にまれですが、手術部位に血が溜まり、血腫という塊になることがあります。通常は体内に少しずつ吸収されていきます。万が一、大きい場合は傷口から血腫を除去します。

・脂肪注入を行った場合は触れるとわかるしこり感が数ヶ月だけ残ることがありますが、外見でははわかりません。

・仕上がりの左右差、ふくらみやたるみが残る、小じわが増えることがあります。

ハムラ法の術後経過とリスク

裏ハムラは抜糸はありませんが、表ハムラは1週間後に抜糸を行います。

ハムラ後のメイクは創部の部分以外は翌日から可能です。創部は抜糸が終わり問題なければメイクできるようになります。

一般的なダウンタイムは2週間程度ですが、完成形となるのは3~6か月後です。

・翌日から2週間程度、目周りが腫れることがあります。

・赤紫色の内出血が出て、黄色くなって2週間程度で吸収されます。

・表ハムラは、数か月間は傷跡が赤くなります。抜糸後はメイクで隠していただけます。赤みは6か月ほどで目立たなくなることが多いです。

・1ヶ月程度は目を動かしたときに重い痛み、押したときの痛みが出ることがあります。

・非常にまれですが、手術部位に血が溜まり、血腫という塊になることがあります。通常は体内に少しずつ吸収されていきます。万が一、大きい場合は傷口から血腫を除去します。 ・脂肪注入を行った場合はしこり感が残ることがありますが、他人からはわからない程度です。

・仕上がりの左右差、ふくらみやたるみ、ティアトラフが残ることがあります。

・小じわは術前より少し増えます。

費用

以下は、公的保険が適用されない自由診療(自費)です。

費用は税込みです。

下眼瞼の脂肪取り脱脂(まぶたの裏から)242,000円198,000円
ハムラ法495,000円
下眼瞼のたるみ取り+脱脂皮膚側から396,000円352,000円

ネス駒沢クリニックの特徴

脂肪注入が無料

手術により、くぼみの改善が見込まれる場合や、もともとくぼみがない場合は行ないません。

脱脂の手術終了前に、座位姿勢で状態を確認

眼窩脂肪を除去した際、座っている状態で表情を確認します。

これにより、脂肪の取り残しや取りすぎを防ぎます。また患者さま一人ひとりのお悩みに合わせて、デザインや手術方法を調整しています。

施術後1か月まで、LINEで相談できる

施術後に不明点や不安なことがある場合は、電話やLINEでもご相談いただけます。安心して治療を受けられる環境が整っています。

よくある質問

Q. 目の下のたるみはセルフケアで治せますか?

A.残念ながら、脂肪の突出や靭帯のゆるみが原因の場合は完全に自力で治すことは難しいです。生活習慣の見直し・保湿ケア・睡眠改善などで進行を抑えることは可能です。

洗顔後はすぐにセラミドやヒアルロン酸配合の化粧水や乳液などで保湿する、十分な睡眠時間を取るなど、できることから始めてみましょう。

Q. 裏ハムラ法と表ハムラ法、どちらが自然に仕上がりますか?

A.裏ハムラ法は傷が外から見えにくく、より自然な仕上がりが得られる傾向があります。皮膚のたるみが強い場合は表ハムラ法が適しています。

どちらが合うかは、脂肪・皮膚の状態を診察した上で医師と相談するのが良いでしょう。

Q. 脱脂術のダウンタイムはどれくらいですか?

経結膜脱脂法の場合、腫れや内出血は3〜7日程度で落ち着くことが多いです。切開を伴う表ハムラ法は1〜2週間ほどかかる場合もあります。

目の下のたるみが気になる方は、ネス駒沢クリニック 形成外科・皮膚科・美容へ

目の下のたるみは、誰にでも起こりうる自然な変化です。原因を正しく理解し、今できるケアを続けることで、進行をゆるやかにすることは可能です。

一方で、脂肪の突出や靭帯のゆるみが進んでいる場合は、美容医療という選択肢が現実的な解決につながります。目の下のたるみが気になる方は、当院へお気軽にご相談ください。

【ネス駒沢クリニック 形成外科・皮膚科・美容|吉武光太郎 監修】

参考文献

(1)The Facial Aging Process From the “Inside Out”
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33325497

(2)Reduced appearance of under-eye bags with twice-daily application of epidermal growth factor (EGF) serum: a pilot study
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25844616

(3)A study of skin characteristics with long-term sleep restriction in Korean women in their 40s
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31692145

(4)A review of the efficacy of popular eye cream ingredients
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38873621

(5)Outcome of Transconjunctival Approach in Lower Eyelid Blepharoplasty.
https://www.ijsr.net/getabstract.php?paperid=ART20201644

(6)Lower blepharoplasty: transconjunctival fat repositioning
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16253842

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