VIO脱毛についてすべてわかる!| 医療とサロンの違い、必要な施術回数まで専門医が徹底解説
2025.09.17医療脱毛

「VIO脱毛は気になるけど、怖い」と感じている方はいませんか?
VIO脱毛は自己処理の手間が減り、肌荒れや臭い、ムレなども改善してくれます。
今回は、VIOの医療脱毛、医療とサロンの脱毛の違い、VIO脱毛で必要な施術回数やチェックポイントなどをご紹介します。
VIOの医療脱毛とは?

VIO脱毛は、デリケートゾーンをそれぞれ3つにわけて照射します。
照射範囲を理解しておくことでカウンセリングでも理解がスムーズになるため、一緒に見ていきましょう。
VIOの部位範囲
VIOのそれぞれの部位についてご説明します。
- Vライン:いわゆるビキニラインのことをいいます。下着からはみ出る部分で、毛量を減らす、形を整える方が多い部位です。
- Iライン:陰部の両側のことをいいます。蒸れや臭い改善に効果が期待できます。自己処理がしにくい部位として知られています。
- Oライン:肛門周辺のことをいいます。自分では見えにくい部位で肌トラブル予防や衛生面改善に役立ちます。
とくに、IラインとOラインは自己処理が難しい部位のため、医療脱毛が推奨されています。
どちらも肌トラブルや衛生環境の改善に役立ちます。
またVIO脱毛は粘膜に照射はできませんが、クリニックによっては粘膜ギリギリまで対応できることがあります。気になる方は事前に聞いておきましょう。
VIO脱毛のメリット
VIO脱毛のメリットには、大きく分けて2種類あります。
自己処理の手間軽減
市販の除毛クリームやカミソリは肌にダメージを与えやすく、肌トラブルを招くことにつながります。また定期的に処理をする必要があるため、処理の手間や時間がかかります。
医療脱毛をすることで少しずつ毛が細く薄くなり、ほとんど自己処理が必要なくなります。おVIO脱毛は、「自己処理は面倒だけど、きれいな肌を保ちたい」という方におすすめです。
衛生面の改善
VIOは蒸れや臭いが発生しやすく、かゆみなど肌トラブルにつながることがあります。医療脱毛によって通気性がアップし、デリケートゾーンの不快感の軽減、清潔を保ちやすくなると考えられます。
医療脱毛と美容サロン脱毛の違い

医療脱毛と美容サロン脱毛の違いにはどのようなものがあるでしょうか。
どちらも同じように脱毛と呼ばれていますが、その効果や回数、費用などが異なります。以下で詳しく見ていきましょう。
効果や回数、費用の違い
医療脱毛は毛を生成する細胞にダメージを与えるため、5~6回程度で自己処理がほとんど必要なくなる方が多いです。
ヤグレーザーによる脱毛では、5回治療を受けた後、12〜16ヵ月後には約40%の人が「毛が半分以下になった」と実感したという報告があります1)。
また医療脱毛の場合、一般的には毛周期に合わせて1~2ヵ月に1回通い、6ヵ月~1年ほどで完了します。麻酔クリームなどで痛みの軽減ができることも特徴のひとつです。
一方、美容サロンの機器は出力が弱いため、10回以上通っても期待した効果が得られないケースもあり、2年以上かかることもあります。
永久脱毛の定義
永久脱毛は毛が生涯ずっと生えてこないわけではありません。アメリカ食品医薬品局(FDA)によると、「最後の施術から1ヵ月後に毛の再生率が20%以下になること」を永久脱毛と定義しています。
そのため、長期的に毛が減って生えにくくなることが永久脱毛と呼ばれています。
医療脱毛で使用されるレーザーは毛を生成する細胞にダメージを与えて毛を生えにくくするのに対し、美容サロンの脱毛ではレーザー機器の出力が弱く、一時的に毛が細くなるといわれています。
VIO脱毛で必要な施術回数

VIO脱毛で必要な施術回数や効果が出るまでの期間についてご紹介します。
何回通えば完了する?
VIOの医療脱毛は、5回ほど通うと自己処理の負担が軽減されるといわれています。3~4回目で毛量が減り、生えるスピードも遅くなることが多いです。ただし、効果の感じ方には個人差があります。
18名の患者が4~6週間間隔でわきの下の脱毛を3回したところ、アレキサンドライトレーザーでは70.3%減少、ヤグレーザーでは47.4%減少、2つの機器の併用では67.1%減少したという報告があります2)。
効果が出るまでの期間は?
脱毛は毛周期に合わせて進めることで、しっかりと期待した効果が得られるといわれています。毛には、成長期・退行期・休止期の3つの周期があり、すべての毛の中でも一部が成長期の毛として存在しています。
レーザーは成長期の毛母細胞と呼ばれる毛の根元の細胞に反応するしくみのため、1回の施術で毛が減ったと感じられるのはほんのわずかな毛のみです。
そのため、1~2ヵ月に1回の間隔で通い、5回前後の施術でほとんどの毛にアプローチが可能になるとされています3)。一般的には6ヵ月~1年ほど通うことで、期待した効果が得られるようになると考えられています。
VIO脱毛で知っておきたいポイント

「VIO脱毛をやってみたいけど、痛みはある?」「そもそも自分に合っているのかな?」という方に向けて、事前に知っておきたいポイントをご紹介します。
VIO脱毛の痛み
医療脱毛の中でも、VIO脱毛は痛みが強いといわれています。
デリケートゾーンは他の部位と比べて皮膚が薄く、毛が太く濃いためです。とくにIラインやOラインはパチッとした痛みを感じやすいとされ、輪ゴムで弾かれるような痛みともたとえられます。
ヤグレーザー単体、およびアレキサンドライトレーザーとの併用でVIOを含む脱毛を行ったところ、痛みは許容できるレベルだったという報告もあります4)。
当院で導入しているジェントルマックスプロプラスは痛みを軽減する冷却装置を搭載し、皮膚を保護しながらレーザー照射をしています。
痛みが不安な方は麻酔クリームもあるため、お気軽にご相談ください。
黒ずみがあると施術できない?
VIOは自己処理や摩擦の影響で色素沈着が生じやすい部位です。医療脱毛のレーザーはメラニンに反応して毛根を破壊するため、黒ずみが強い場合は肌トラブルのリスクが高まると考えられています。
そのため、黒ずみが強い場合は、出力を下げて施術をする、または施術を延期することもあります。気になる方はカウンセリングでご相談ください。
自分に合った選び方
「自分に合うかどうか確かめたい」「まずは1回だけ試してみたい」という方は、1回コースがおすすめです。1回だけお試しができるため、気になる施術方法や痛み、ダウンタイムなどがわかります。
「しっかりと期待した効果を得たい」という方は、5回コースがおすすめです。長期的に考えて、1回払いよりも金額を抑えてスタートできます。
施術後の注意点
施術後は肌が一時的に敏感になるため、ケアが大切です。主に以下のような点に注意して過ごしましょう。
- レーザーを照射した部分はヒリヒリ感やほてりが出ることがあるため、当日はシャワーのみにしましょう。
- 脱毛期間中は日焼けしないように、日焼け止めで紫外線対策をしてください。
- 通気性の良い下着や締めつけ感のない下着を選び、かゆみなどの肌トラブルを防ぎましょう。
- 自己処理は基本的に電気シェーバーやカミソリで行いましょう。
- 毛抜きやワックスは毛嚢炎など肌トラブルにつながるおそれがあるため、避けてください。
- 肌が落ち着くまでは無理のない範囲でケアを続けましょう。
施術後のケアがわからない、ケア方法について聞きたい方はカウンセリング時や治療後にご相談ください。
施術前に医師やスタッフに伝えるべきこと
VIO脱毛はデリケートゾーンだからこそ、施術前のカウンセリングが重要です。
次の4つを事前に伝えましょう。
希望するデザイン
「毛量を減らしたい」「すべての毛をなくしたい」など、患者さまのご希望を医師へ具体的に伝えましょう。言葉だけだと上手く伝えられないという方は、参考になる写真やイラストを見せることもおすすめです。
痛みへの不安
「痛みに弱いから麻酔を使いたい」という場合は、遠慮なく事前に伝えましょう。また施術中も痛みがある場合はご相談ください。
肌トラブルについて
敏感肌やアトピー、アレルギー体質、生理中などの体質や体の変化は必ず事前に伝えましょう。当院では可能な範囲で体調に合わせて対応いたします。
ネス駒沢クリニックの医療脱毛の特徴
ジェントルマックスプロプラスでの施術
当院ではジェントルマックスプロプラスを導入しています。
アレキサンドライトレーザー+YAGレーザーの2波長を搭載し、肌質や毛質に合わせた施術が可能です。また冷却装置を搭載し、痛みを軽減しています。
YAGレーザーでは、5回の治療後12~16ヵ月で患者の40%が50%を超える脱毛を得たという報告があります1)。
当院の医療脱毛は、「東京世田谷・駒沢で医療脱毛はジェントルマックスプロプラス|ネス駒沢クリニック」で詳細をご確認ください。
施術の流れ
1.診察・カウンセリング
カウンセラーと医師が丁寧に診察します。ご希望のデザインや脱毛部位をお知らせください。
2.事前準備
クリニックで着替えていただきます。
3.施術
ご希望に合わせて施術します。痛みに不安がある方は麻酔クリームを塗布してから施術を進めます。
4.アフターケア
施術後は冷却と保湿を行い、終了となります。
副作用・リスク
副作用
痛み、赤み、熱感、色素沈着、色素脱失、毛嚢炎、硬毛化、水疱形成、肝斑の悪化
注意点
施術前の注意事項
- 日焼けしている場合、熱傷のリスクが高くなり、照射することができません。
- 化粧品や日焼け止めなどが脱毛部位に残っている場合、レーザーが反応して熱傷を引き起こす可能性があります。必ず事前に落としてください。
施術中・施術後の注意事項
- レーザーの照射中は、肌のヒリヒリ感や違和感、痛みを感じることがあります。
- 脱毛部位をかくことや過度な刺激は、色素沈着につながることがあります。
- 照射部位が赤くなることがありますが、通常は1週間程度で軽快します。
- レーザー照射後に毛穴に毛が残ることがありますが、時間の経過とともに自然に抜け落ちます。無理に抜くことは避けてください。
- メイクや洗顔は当日から可能です。
- 脱毛する部位によって、シャワーを推奨することがあります。
- 照射後は肌が乾燥しやすくなっているため、十分に保湿してください。
- レーザー照射後に毛が太くなる、濃くなる、硬くなるなどの硬毛化を引き起こすことがあります。特にフェイスラインや肩、背中などに多くみられます。
- 軽い熱傷を生じることがあります。
- 施術後、毛嚢炎を引き起こすことがあります。
- 以下に該当する方は、施術をお控えいただく場合があります。必ず事前にご相談ください。
- 2ヵ月以内に日焼けしている方
- 光過敏症の方
- 妊娠中、または授乳中の方
- てんかん発作がある方
- ステロイド剤を使用している方
- ケロイド体質の方
- 糖尿病など、慢性疾患がある方
- 抗凝固剤を使用している方
- 免疫抑制剤を使用している方
- 皮膚悪性腫瘍がある部位
- 刺青を入れた皮膚
- 開放創や感染状態にある皮膚
費用
VIO脱毛は、自由診療(自費)です。
※金額はすべて税込みです。
VIO | 1回 | 24,200円 |
5回 | 107,800円 | |
V | 1回 | 20,900円 |
5回 | 82,500円 | |
I | 1回 | 11,000円 |
5回 | 50,600円 | |
O | 1回 | 8,800円 |
5回 | 42,900円 |
※コース終了後、同コースは最終施術日から6ヵ月以内であれば30%offとなります。
よくある質問

Q. 痛みはありますか?
A. 痛みの感じ方には個人差があります。
ジェントルマックスプロプラスでは痛みを軽減する冷却装置を搭載しているため、従来の装置よりも痛みが軽減できると考えられます。
また事前に保湿しておくと肌がやわらかくなり、レーザーの刺激を和らげてくれます。痛みが不安な方には出力調整や麻酔クリームを塗布するため、お気軽にご相談ください。
Q. 何回通えばいいですか?
A. 毛量や毛の濃さ、毛周期などによって脱毛の効果には個人差があります。
一般的には、5回前後で期待した効果を感じられるケースが多いです。
Q. 敏感肌でも脱毛できますか?
A. 敏感肌の場合は、出力を弱めて様子を見ながら少しずつ照射することがあります。
敏感肌の方はカウンセリング時に一度ご相談ください。
VIO脱毛が気になる方は、ネス駒沢クリニック・形成外科・皮膚科・美容へ
VIO脱毛は自己処理の負担軽減や臭い、蒸れの改善にもつながる施術です。
また医療脱毛と美容サロンでの脱毛では施術回数や期間などにも違いがあります。当院で導入しているジェントルマックスプロプラスは痛みを軽減する冷却装置を搭載し、できるだけ痛みを少なくする工夫をしています。
VIO脱毛に興味がある方は、当院へお気軽にご相談ください。
【ネス駒沢クリニック 形成外科・皮膚科・美容|吉武光太郎 監修】
参考文献
(1)Evidence-based review of hair removal using lasers and light sources
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16405602
(2)Comparative evaluation of long-pulse alexandrite and long-pulse Nd:YAG laser systems used individually and in combination for axillary hair removal
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18261098
(3)Methods to overcome poor responses and challenges of laser hair removal in dark skin
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30027915
(4)Combined laser assisted treatment for permanent hair removal for skin types I-V with Alexandrite 755 nm and ND:YAG 1064 nm lasers